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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
容姿が優れていないという理由で、様々な抑圧を受けてきた三十二才の浜中と梨田は今日も銭湯にいる。1番自分が手を染めなさそうな冒険をしてみようと、バンドを結成するが…。八つの短編集。
短編集。自分の気持ちに凝り固まった主人公たちが、何かをきっかけに、新たな自分となり、生きようとする。
表題の「炎上する君」が、一番面白かった。主人公の女子が、芸人のたんぽぽの二人みたい。
西さんのどしっしりとした生命力に満ち満ちた小説が好きなのだけど、今回はちょっと別のにおいがする。
人と人の間にある不思議な「空間」が原色の力でもって飛びかかって来るような。
「舟の街」の少しずつズレた会話が今の日本のゆがんだ人間関係を表しているようで、好きだ。
体が浮き始めたのは、四月の半ばだった。
いきなりこんな書き出しで始まることを誰が想像しただろう。意表を突かれたとは、まさにこの事だ。
ただ不思議に思うのでわ無く、笑がこみ上げてきました。
ても、この作品の前に読んだ彼女の作品が漁港の肉子ちゃんだったので、笑いの数はやや少なめに感じてしまいました。
作品のイメージは、こうふくあかの、とか窓の魚とかのようかな。イメージ。
同じ短編集でも、しずくとはまたちがって、やや現実離れしたものが多いです。炎上する君に出てくるふたりの言葉遣いで、この作品をご存知の方とメールしたりしてみたいのだ。
いやぁ、さすが西加奈子ワールド!でした。
次は何読もっかなぁ!(^O^)/
あぁ、だめだ。西加奈子さんの文章がとてつもなく好きだ。登場人物がいとおしい。どこか自分と似かよっていて、切なくなる。胸が苦しくなることもある。読んでいると、感覚が宇宙に飛ばされて、現実世界を客観視しだして、読み終わると、感覚が宇宙から突き落とされて、現実世界に帰還する。
フジファブリックの『赤黄色の金木犀』を聴いているときと同じ感覚。
リアリティのないことをリアルに、リアルなことをリアリティなく・・・
そういった感じの不思議な内容の短編集であったが、
どの編もグッと私の心を鷲掴みしたというのが率直な感想。
最後の「ある風船の落下」がいちばんリアリティに欠けていて、
私の苦手なファンタジー調であったが、
終盤の展開に思わず胸が動かされるほどグッと惹き付けられた。
やはり同級生作家。同い年の心を捉えるのはいちばん巧いなとしみじみ。
山崎ナオコーラが出てくる「甘い果実」もツボだった(笑)
さすが西加奈子。
ぶっ飛んでる。
ぶっ飛びすぎて常人には理解不能な点が多々あった。
発想力豊かと捉えたかったが、私にはそれが狙いすぎに思えてしまった。
もっとシンプルに現実的に書いても
充分いいものが書ける人なのになぁ。
すらっと読めました。
『炎上する君』は文字通り足が炎上する人の話。
著者を思わせる作家未満の人物が、実在の作家山崎ナオコーラを引き合いに出して我が身と比べ、張り合う気持ちを綴った作品もある。
どれもシュールな内容だが、おもしろかった。
だめだわけわからん……西加奈子ってこういうの書く作家だったっけ? 『トロフィーワイフ』はなんとなくおもしろかった。もっと時間をおいて再読したい。
なんでこんなこと思い付くんだろう。
どんより、ぼんやりとした読後感を与えるものもあったが、「甘い果実」や「炎上する君」が中和している。レビューにも多く書かれている通り、「ある風船の落下」が一番面白かった。
久しぶりだ。西加奈子さんの小説を読んだのは。そういう気分だった。
「炎上する君」それは、8つの短編からなる本。
最初の3つの短編(①太陽の上②空を待つ③甘い果実)は、違和感があった。西加奈子にも、自分にも。いつも私を代弁するかのような彼女の小説は、いつもと違って読んでいて心地よいものではなかった。「つまらないかも」と思ったけれど、読むのをやめなかったら、だんだん面白くなってきた。4編目から、私の好きな西加奈子だった。タイトルにもなった、「炎上する君」から「トロフィーワイフ」。今回の書き下ろしである「ある風船の落下」も。
ここにいる私から、一度逃げてしまうこと。それが8つの主人公の共通点、のような気がする。一度逃げてしまって、遠くから、「わたし」をみたら、キラキラするの。今の私も、この地上も。
地に足をつけて歩こう。難しいんだけど、爽快だ。きっと。
「さくら」や「通天閣」とは全く違う印象でした。
ふわふわしてて、抽象的な話の短編集。
個人的には苦手です。
全8編からなる短編集。主人公は皆、心のどこかで現実世界に虚無感のようなものを抱いている。熱すぎず冷たすぎないリアルな日常描写にもかかわらず、主軸となっているファンタジー的展開は、妙に現実味を帯びているからかスッと肌に染み入るようだった。どの作品も終わり方の余韻がどことなく切なく、そのせいか少しだけ、泣きそうになった。
とても不思議で、ちょっと笑えて、ちょっとせつなくなってしまう話が8つ。 なぜかわからないけれど、どの話を読んでも、自分の真ん中のやわらかいところを指先で突かれているような、微かな痛みと気持ち良さを感じた。 「空を待つ」では、この世界にひとりきりであるというさびしさが融解していく様子に涙を流しそうになり、「炎上する君」では、自意識過剰で卑屈で穴蔵にこもっていた女2人の変わりように自分を重ね、「あ... 続きを読む »
太陽の上
空を待つ
甘い果実
炎上する君
トロフィーワイフ
私のお尻
舟の街
ある風船の落下
一貫して、傷ついて殻にこもってしまった人たちが色々な意味で戻ってくるお話といった感じをうけた。
炎上する君で出てくる女性二人は外見は絶対たんぽぽですよね。二人の会話が面白い!舟の街でもそうだけどなんでこんな文章や会話が思いつくんだろう。頭の中どうなってるのかな。
炎上する君、舟の街(ぜひ行ってみたい)、ある風船の落下が好きでした。
滑稽だなぁと笑っていたら、自分の痛いところに触れられて苦しくなったり、少し切なかったり、色々と楽しめる一冊でした。
梨田と浜中のビジュアルイメージがどうしても芸人のたんぽぽ。大東亜戦争は不意打ちで笑うだろ…卑怯… ナオコーラさんには笑いました。なんか中身は違うけど外枠の雰囲気?は西さんと似てますよね?多分仲良いんだろな、と思ったらやはりそうらしい。(検索した)何がなんだか分からないオチに持って行かれました。 人は誰かを好きになったり誰かに好かれたりしないと、かたくなでつめたい、なにか、になってしまう... 続きを読む »
甘い果実がとても好き。短編集だから一気に読まなくてもいいから、忙しい時もちゃんと読めて良かった。

西加奈子の短編集。
又吉がこの本をブログで薦めていたので読んだ。西加奈子の作風は病んでいて怖い感じがするけど暖かみもあっていい。特に空を待つがいい。
「空を待つ」
作家の主人公が携帯電話を拾...





