炎上する君

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著者 : 西加奈子
制作 : 西 加奈子 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年4月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740579

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炎上する君の感想・レビュー・書評

  • 目の調子が悪くって読書がつらいのだけれども…面白くて二日で読んでしまいました。自宅の本棚に「さくら」が積まれたままなのに「炎上する君」を手に取ったのはなぜだろう。

    「太陽の上」最後で泣きそうになってしまった。そっか…、今はどうだかわからないけど、その時は愛し合う二人の愛から私はここに生まれたんだな…。ラストは読むたびに泣ける力強い文章。(中村文則さんに似ているような…)

    「空を待つ」ロマンチックでした。自分と自分との対話なのかまだ黄昏時のまだ見ぬ人との絆なのか、文章がきれい。(ここら辺でナオコーラさんに似ているとちょっと思った)

    「甘い果実」いきなりナオコーラと実名が出てきたので笑った。(仲良しらしい)褒めて、褒めて、褒めて…で心にぐっと来るものがあった。鼻の奥がじんとする。シュールで面白い。

    「炎上する君」タイトルだけ見て激怒している女とか、ネットの炎上ものか?と勝手に考えていたら、足が燃えている男でした。(この男、イメージは又吉さんしか考えられない)二人のあだ名がひどかったけど、私は痩せすぎていたのでカンボジア難民の「カンボジア」または「難民」ってあだ名をつけられたことがある。面白い。エネルギッシュで共感できた。

    「トロフィーワイフ」いいな・・・こういう生活、うらやましい。けど2階の人の正体は誰?二度読みした。

    「私のお尻」パーツモデルはそんなに儲かるのかしら?A段階の部屋の棺の中の人の正体を見て笑ってしまった。。。鳴くお尻可愛い。早く迎えに行ってあげて。

    「舟の街」優しいな…。161ページあたりは泣いてしまった。部分部分でポエムっぽいところがあって、そこもまた魅力的。私も舟の街に行きたいな、でもうちに「舟の街」から、サポート猫さんが1ニャン派遣されているから、これで充分癒しになっている。ありがとうとお礼を言いたい。

    「ある風船の落下」みんな何かがモチーフとなっている作品があるのかな・・・。どこかで似たようなものを読んだような・・・という感じが多いような気もする。これはちょっぴり天界系。かぐや姫じゃないけど、穢れでもいいからもっと地上で生きたいよね…って思った。愛や恋は人を強く、たくましくする。

    全体的に少し黒いけどエネルギッシュ。激しくって優しい。くすっと笑えて・・・好きです。もう又吉さんに影響されて推薦本を読むのは、自分のペースが乱れるのでやめようと決めたのだけど、彼が推薦している本はやっぱりしみるものがある。面白かった。他の作品も読んでみたいな。色々とあり過ぎて困るね。

  • 生きている者の苦しみとして避けられないものは、
    まぁたくさんある。

    老いコワい。
    病もコワい。
    死もコワい。
    人と違う事がコワい。
    世間の目がコワい。

    コワいものとは実際目を合わせたくない。
    なのに『炎上する君』では、
    作者が「ほ~ら、コワい、コワいよ。コワい目にあわせてあげるよぉ」と、脅しをかけてくる。
    嫌だな。
    思い当たる節のある私は胸が痛む。
    ズキン、ズキンと。
    でも、言い出したのは西さんだから、最後は責任持ってくれるよね?
    救いのオチを用意してくれているよね?

    今、読み終えて思い返しているのだが、
    救いのオチ、というよりは
    全く別の事を思った。
    それは、良寛さんのこと。

    良寛さんは
    何事も観察する事が大好きで、
    自然や花や虫と仲良しであったが、
    晩年、老いの身で観察し続けたのは
    病や死、自分の死生観についてだった。

    私が強く胸打たれるのは、
    寂しいと、孤独だ、と、まるで別の誰かを見てるかの様に素直に発せられている言葉に、だ。
    すっかり悟りを開いているかの様なあの良寛さんでも
    独りは寂しい、と死とは恐ろしいものです、と。

    ただ、目を逸らさずにそいつらと向き合う意志を強く持つ事が出来るのならば、突破口も見つかる。

    逃げようと思えば、<今のうちは>逃げる事が可能な黒雲をじっ…と見据えて、追い払ってやろうじゃないか。

    良寛さんの心に通じる短編集であった様に
    私は思えた。

  • 何故か女芸人のたんぽぽが浮かんでくる

  • 西加奈子さんの短編集は読み易くてすごく良い。物語の進め方、考え方がとても好きです。
    この作品は不思議な雰囲気で、一見分かりにくいと思うとこもありましたが、心に響くものがありました。
    わたしは「太陽の上」「ある風船の落下」が特に気に入りました。「空を待つ」の言葉がすき。

  • 短編集
    ある風船の落下 がよかったなー。ストレスたまって現実から目をそらしたかったり、人との関わりが億劫になったりすることもあるけど。まったく触れ合うこともできず、人間の欲求がなくなってしまうようなのもさみしい。辛くても地上でやってくかー。

  • これをファンタジーと呼んではいけないと思いました。
    少なくとも私のなかでは・・・。小説の手法とでも言えばいいのか・・・。
    大島弓子を読んでいるときの感覚にちかいものを覚えました。
    個人的には、「空を持つ」「船の街」にやられました。
    西加奈子さんのもつ鋭さが、私の心に突き刺さってきました。棘のように、もう抜くことができないほどに。しばらくこの、甘い痛みを味わいたいです。

  • 久しぶりの西加奈子さん。最近直木賞関連でメディアにたくさん出ていたけど、わたしはこの人、西加奈子さんという人そのものに大きな魅力を感じていて、好きです。本については、好みのものと、そうでないものとがあるかなあ。いろんなお話が書ける人ってことなのかもしれないけど。

    「ある風船の落下」がわかりやすかったし、一番好きだった。地上で打ちのめされた人が空の上で心が治るまで過ごして、何かを取り戻したら帰ってこられる。こんなシステムが現実にもあれば、自殺してしまう人はいなくなるかもしれない。風船病があればいいのにって、思った。

  • アマゾンのレビューを見て読みました。
    妊娠中の身には刺激が強かったかも知れません。
    また、若い頃ならもっと共感できたかなと思いました。面白かったのは、山崎ナオコーラさんが出てきたところ。後で調べて、仲が良いのだ分かりましたが個人名を出す、しかも同業者というところ、陳腐な言い方だと斬新だと思いました。同時に、小説ってなにかボワッとした、個人や場所が特定されないのが普通、架空だよねと思ってた事にも気がつきました。

  • h25、1、20 図書館より
    う~ん。強いていうならテレビの「世にも奇妙な物語」のファンタジー編のような話。ファンタジー過ぎて私はなかなか感情移入出来ないまま読み終わってしまった。でも好きな人はこういうのドストライクな一冊なんだろうな~(^^)v

  •  西さん、短編になるとますます個性が
     爆発してるよ!

     表題作の女性2人はどうしても
     お笑い芸人のた〇ぽぽにしか
     思えないのだが。

     でも、そういうのっていいね。
     という感じのお話でした。
     

  • 西さんは、人間が好きなのねってどの本を読んでも思います。

  • 西加奈子のちょっと不思議な短編集。

    『炎上する君』の梨田と浜中。
    強い言葉の裏にいる、本当の彼女たちが、とても愛しく感じられた。
    恋に落ちた彼女たちの姿を思い浮かべたら、勇気が出た。

    『ある風船の落下』の私。
    何物にも縛られない、苦しみのない世界。
    でもそこに、人との関わりは存在しない。
    誰かと近付き、傷つくことを怖がっていてはダメなんだ。

  • 太陽の上
    空を待つ
    甘い果実
    炎上する君
    トロフィーワイフ
    私のお尻
    舟の街
    ある風船の落下

    一貫して、傷ついて殻にこもってしまった人たちが色々な意味で戻ってくるお話といった感じをうけた。

    炎上する君で出てくる女性二人は外見は絶対たんぽぽですよね。二人の会話が面白い!舟の街でもそうだけどなんでこんな文章や会話が思いつくんだろう。頭の中どうなってるのかな。
    炎上する君、舟の街(ぜひ行ってみたい)、ある風船の落下が好きでした。

    滑稽だなぁと笑っていたら、自分の痛いところに触れられて苦しくなったり、少し切なかったり、色々と楽しめる一冊でした。

  • 表題作の炎上する君、は読み進めるうちに
    主役の彼女たちがすごくすごく、好きになってきてしまう。
    短編で終わるにはもったいない!
    このひとの本は、ことばがたくさん詰まってる、と思う。
    短いお話でも、十分すぎるくらい贅沢なかんじ。

  • すこしだけへんてこりんな不思議な世界の中で
    ちょこっと勇気をもらえるような
    ちょびっと励まされるような
    ちょっぴり安心できるような
    そんなお話たちが集まりました。

    相変わらず結論は
    この人の文章が好きってことと
    小さなきっかけ一つで
    ずいぶん心は優しさをもてるんだってこと。

  • 底辺から立ち上がれる本です、うん。

  • よく分からない。
    短編のためか説明不足。
    登場人物が男女不明。
    不安になる。
    オチもなし。

  • 久しぶりだ。西加奈子さんの小説を読んだのは。そういう気分だった。「炎上する君」それは、8つの短編からなる本。

    最初の3つの短編(①太陽の上②空を待つ③甘い果実)は、違和感があった。西加奈子にも、自分にも。いつも私を代弁するかのような彼女の小説は、いつもと違って読んでいて心地よいものではなかった。「つまらないかも」と思ったけれど、読むのをやめなかったら、だんだん面白くなってきた。4編目から私の好きな西加奈子だった。タイトルにもなった「炎上する君」から「トロフィーワイフ」。今回の書き下ろしである「ある風船の落下」も。

    ここにいる私から、一度逃げてしまうこと。それが8つの主人公の共通点、のような気がする。一度逃げてしまって遠くから「わたし」をみたら、キラキラするの。今の私も、この地上も。

    地に足をつけて歩こう。難しいんだけど、爽快だ。きっと。

  • 初めて西加奈子を読んだ。詩のような軽快なリズムで、小説を書き上げていく。描写もしっかり書いていて、読んでてちゃんとイメージがわく。そして楽しい。
    他の作品ももっとよんでみたい!

  • きっかけ:同僚から借りた
    感想:発想力にびっくり!
    「炎上する君」「私のお尻」が良かった。
    他の話もそうだが、よくこんな話が思い浮かぶもんだと
    発想力に感嘆してしまう。
    ちょっと変わった話だけに感情移入はややしにくいが
    それでも「確かにこういう状況だったら、こう思うかも
    しれない」と感じた。
    もっともっといろんな話を読んでみたいと思う。

  • 精神のバランスを崩して、妄想あるいは狂気、あるいは救いの世界に入っていく女性達。悲惨な話もあるのに陰惨ではないのは、話のどこかにいつも燃えるような情熱がかいま見えるから。
    森見登美彦(表題作)や江國香織(トロフィーワイフ)ぽいテイストの話があったりして、一作一作違う作家の作風をイメージしてるのかなと思ったりしました。
    表題作、太陽の下、甘い果実、がなんだかんだ言って好きです。

  • 大東亜帝国 いいよ。

  • 西加奈子さんのいい雰囲気が出ていたと思います。
    特にタイトルになった「炎上する君」
    足元が炎上している人を見ると幸せになれるという噂を信じて、今まで真面目に生きてきた女性二人がその「炎上する君」を探し、自分自身も炎上するまで。

    女性ってとにかく外見で物事を判断されがちですが、別にそんな人だって恋していいじゃない。諦めることないじゃない。だから、男性陣もそんな女性たちの事温かく見守ってほしい。女性の切実な悩みですよ。

  • 『炎上する君』と『落下する風船』がよかった。
    短編なので、いつもの、わたしが思っている、西加奈子節が薄くて
    スッとファンタジーな世界に入ることができて楽しかった。

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