確信犯

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著者 : 大門剛明
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年7月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048740708

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確信犯の感想・レビュー・書評

  • 読了、70点

    著者の『雪冤』『罪火』に続く三作目、私自身は『雪冤』未読の為この作品が2作目となります。

    著者が気になっていたので粗筋など目を通すことなく手に取りましたが、
    司法制度改革をテーマに据えた、社会派ミステリー。

    感想を書く前に前作『罪火』に関して一言触れると、テーマはおそらく贖罪の在り方で、その部分は非常に興味深く読めましたが、
    作品終盤に書かれたどんでん返しにより私自身にはどうしても納得出来ない部分があり、またそこが登場人物の心情に重きを置いたはずの小説にとって致命的であると考えており非常に評価が低かった。
    (もちろん自身の読解力の無さに起因する可能性もあるが)

    その状態でこの『確信犯』を手に取った訳で、読み始めから面白いと思う反面、最後にまたやっちゃうんじゃないかと言う危惧が強かった。
    結論を言えば、大ポカは無かったけれど、非常に読み難い小説になってしまったと言う印象。

    就寝前に読み終わり、レビューを書くこの段階で再度要所要所に目を通していますが。
    私が想像する著者の狙いとして、解る人にしか解らない表現ではあるが、ヤラレタ感を演出しようとし過ぎているように感じる。
    その手段として今作では、複数視点からの描写と、トリック自体は伏せますが…
    でその効果が上手くない、ヤラレタ感の演出で私が大事なのは、トリックそのものの上手さと解き明かされる時の鮮やかさだと考えてますが、
    トリックははっきり言えばショボい、とは言えこちらは上手い作品自体少なくこの作家について言えば、下手だろうが別の面白さが活きていれば問題ない。
    一方で複数視点からの描写に関しては、作品に入り込むと言う良さを大きく損なっている様に感じます。

    文句が多くなりましたが、ざっと纏めるなら
    良い点は司法制度改革というテーマと、それを絡めた事件の展開そのものが綺麗に進んでいること。
    悪い点は、ヤラレタ感を演出しようとしてごちゃごちゃと解り難くなっていることでしょうか

    後者に関しては今後、ミステリー作家としての力量が伸びて上手くなっていくことを期待したい部分もありますが、
    個人的にはざっくり捨てて、あくまでテーマと登場人物のそれに関する心理描写で勝負していく方が良いのではないかと考えます。

  • 実は有罪だけど無罪判決をした関係者が次々消される話。

  • 最大の確信犯は作家自身だと云う小説。叙述トリックその物。司法改革を根底に語りながら、法テラスを浮き彫りにしていく手法。
    キャラクターが途中から性格変更しているので、物語展開が読み辛い!謎解きその物は相変わらず平凡!
    ラストで悪代官と幕僚の会話シーンに陥ったのはフェイクか?
    無駄な動きをしているキャラクターが残念!

  • 黒い。政治家不信になる(´・ω・`)
    広島が主に舞台。地理的には正しいけど広島弁が微妙に違っててなんとも言えない違和感が…
    そしてマツスタ内であんな嫌なやり取りやめて!

  • 簡単には結末を解らせてもらえなかったな。核となる人物が途中でいなくなるなど意外な展開。その人物を追いかけていると突然前が見えなくなる感じかな。入り込みました。

  • 最後のオチにはやっぱりびっくり。私は大体この大門さんのオチを読みきれていないような気がします。
    しかし正木さんをころしてしまったのには、えええってなってしまいました。
    私の中で主役級だったこともありますけれども。
    大人って汚い(´・ω・`)とおもう作品でした。
    正される事のないまま終わるかんじが尚恐ろしかったす。

  • 途中までは普通におもしろかった。
    エンディングがよかった。
    善悪がはっきりしていないというか、現実味があって、おもしろい。
    一気に読んでしまった。
    司法制度のことをいろいろ知れて楽しめた。

  • 広島で起きた14年前の殺人事件の裁判。無罪放免された犯人は、死の間際に自白する・・・。そして当時の裁判長が殺害された。
    マツダスタジアムに行ってみたくなった!
    面白かった。

  • 確信犯と言うタイトルと内容が今ひとつかみ合っていない気がする。語られる登場人物の視点が次々に変わりその人物の変化が唐突な感じがして分かりづらい。テーマに引きずられて人間が描けていない気がする。

  • 犯人の分かる展開が素晴らしい!

  • うーん…なんか、スッキリしない。

  • 登場人物にたいした悪役がいないので、内容が薄っぺらく感じる
    小説なんだから、もっと悪人キャラを出したほうが、人が人を裁く難しさが際立ったのでは?

  • 「確信犯」っていうテーマ、タイトルに拘りすぎなんじゃ…という印象でした。
    オチも何じゃい!という感じ…^^;

  • 広島で起きたある殺人事件。被告人は判決で無罪となった。
    だが14年後、末期がんに冒された元被告は告白した。犯人は自分であると。
    その直後、事件を担当した裁判長・末永が殺された。
    嫌疑をかけられたのは被害者の息子・吉岡拓実。拓実は本当に事件を起こしてしまったのか。
    裁判に関わった二人の判事・正木響子と穂積直行、そして拓実の恋人・高遠乃愛は、二つの事件に隠された驚愕の真相に翻弄されてゆく―。

    初めての作家さん。なぜ読もうと思ったのかは、広島が舞台という点につきます。
    なんと珍しい。そしてその点はかなり満足でした。
    広島市内の八丁堀、紙屋町はもちろん、的場町や猿猴橋、向洋やローカルな川原石なんかも出てきます。
    原爆ドームに新球場も出てきますし。広島っ子は間違いなく楽しめます。

    内容については司法制度改革に関する主張に溢れていました。
    そのあたりは丁寧に書かれていて、とても理解しやすかったです。
    が、多視点で描かれているためか、物語には没頭しにくかったです。
    探偵役で主人公かと思われた人物が中盤で殺されたりもして、人物にも入り込みづらかったです。
    同じようなことが繰り返し書かれていたのも気になりました。
    ですが後半、メインの人物が定まってからは一気読み。
    その人物の人間的な成長としたたかさもよかったです。
    ただミステリ的に狙ったのかな(?)、ラストのサプライズは不発でしたけど。

    制度についての改革を主張する作品ということで海堂さん、そして法律がらみということで薬丸さんが思い浮かんだのですが。
    このお二人がそれぞれ、エンターテイメント、ミステリとしてテーマとの融合に成功していることを考えたら、この作品はどっちつかずかなぁ、という印象。
    ですがこういう問題を扱うという点は買い。
    他の作品も読んでみようかなぁ。

  • 横溝正史ミステリ大賞受賞作家。今作もバリバリの
    社会派ミステリで真っ向勝負。裁判により誤審。
    そして正義とは、その正義が「確信犯」のもとに
    行われると言う事。作品に一環してるテーマは
    分かり易いし、充分伝わります。
    が、余りにも直球すぎな気もします...。ミステリの
    体裁をとっている以上、その部分の粗さと雑さが
    少々引っかかってしまいました。

    主人公や探偵役がボヤけている分、自分の感情を
    どこに寄せて読んだらいいのか分かりづらい。
    更に第二の殺人事件における証拠となる
    「携帯電話へのメール」...これってかなり大きな
    手掛かりなんじゃないの? なのに真犯人が警察側から
    浮かんでこないってのも...なんだか微妙かしら。

    でも、今となっては本格の社会派を書く方って
    減ってきてそうなので期待値はまだまだ高いです。

  • 14年前に誤って無罪判決を下した裁判長が殺された。犯人は当時小学生だった被害者の息子なのか・・・
    登場人物が皆、一概にいい人とか悪い人とか言い切れない多面性を持っていて、最後まで犯人がわからないミステリーとしてもおもしろいし、司法制度についても詳しく説明されているので、知識も得られておトク。
    文章は、いまいちこなれてない所もあるけど、著者の真面目な感じは伝わってきて好感が持てた。
    今までの三作の中では、これが一番好き。

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