- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048740821
作品紹介・あらすじ
「先生、僕のお話ホントにホントに聞きたいですか?だからつまり、つまりそうなんです、この屋上にひっそり忍び込んだ僕が、いまこうして先生と遭遇しちゃったみたいに、あの日の弓子さんも気づけばすぐ後ろに佇んでたんです。ごごご、ゴルゴ13なら殴り倒してたところですよね、アハハハ…」でも僕は弓子さんを殴り倒さず恋をした。14歳の初恋だった。しかし彼女は夢見がちな人だった。魔法使いだったのだ。もはや、虚構の世界の妄想に精神を飲み込まれた彼女を救えるのは、雑誌『ムー』を愛読し、日々オカルトを実践している僕しかいない!ねぇ、フォボス…もしかしたら僕、ガールフレンドができたのかもしれないよ…。
感想・レビュー・書評
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古本屋で見つけた本。随所のムーネタにくすっとする。結末はよくわかんなかったけど、なぜか最後まで読み切ってしまった不思議な小説。
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ん、暇つぶしにはなる。
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魔法などで簡単にすべて手に入ってしまう幸福はマヤカシである。この本のテーマは著者が言うとおり「悟り」である。私たちは日々ちょっとした幸せやムカツクような経験やちょっと進展したもの等 全部ひっくるめて可能性の中に身を投じている なんて素晴らしいのだろうかと言った話だと感じました 確かにそうだと思います。久し振りに素晴らしい小説を読みました。
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とりあえず読んだが、内容が受け付けない。中学生が書いたような独りよがりな空想の世界の話。
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面白かった。笑わせるシーンがいくつかある。ラストは切ない。
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滝本竜彦の作品は初めて。
ファーストインプレッションは後ろ向きに全力疾走な印象。
現実逃避をこじらせ完全に自分の世界に入り浸ってる主人公が更に痛い言動の少女・弓子さんと出会う。彼女はなんと魔法使いだった。
敵の産み出す幻惑や幻想は本当に敵が生み出しているのか、自分たちが生み出しているのではないのか・・・
色々と考えさせられる物語だった。
最後の弓子さんと「さよなら」をするのは、切なかったし・・・もう、すごいんです。色々と。 -
魔法使いだって吸血鬼だって普通の人間と同じく「社会」「世間」に殺される。最強の種族なんていない。生き残るためには自分の世界にひきこもる必要がある。自分の鉄壁な結界に。