マリアビートル

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
4.07
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本棚登録 : 8565
感想 : 1288
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  • Amazon.co.jp ・本 (465ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048741057

作品紹介・あらすじ

元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線"はやて"に乗り込む。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。ツキのない殺し屋「七尾」。彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み-物騒な奴らが再びやって来た。『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。3年ぶりの書き下ろし長編。

感想・レビュー・書評

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  • /_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ 
     
    私は、777から読んでいますが、皆さんがマリアビートルも面白いということで、777を読み終わった勢いで、手にしました。

    今作も、次が気になって、他のことが手につかなくなりました。すごいですね、次が気になる展開が、夢中になりますね。しかし、465ページと、なかなかのボリュームでした。時間に余裕がないと、ちょっと手にしちゃダメな作品ですね。

    登場人物は少ないですが、場面が、次々に変わっていき、ハラハラ感がすごいですね。

    やっぱり、七尾がいいですね、すごい強くてかっこいいです。この、しれっ〜とした感じが、なんとも言えないですし、笑い担当としても、大活躍ですね。今作も人が死んでいく、バイオレンスな作品のはずなのに、アクション映画を見終わったような、読後感でした。
     

    /_/ あらすじ _/_/_/_/_/

    新幹線内で物語が展開していきます。
    木村チーム、果物チーム、天道虫チームの3つに別れて展開していきます。
    ハラハラ、ドキドキの展です。


    /_/ 主な登場人物 _/_/_/ 

    ■天道虫
    七尾 天道虫
    真莉亜 


    ■果物
    檸檬 男、180センチ近い、業者 ×
    蜜柑 男、180センチ近い、業者 ×
    峰岸良夫息子、×


    ■王子
    王子さとし 中学生
    木村雄一
    木村茂
    木村あゆむくん 息子
    朋康

    ■槿 あさがお
    槿

    • ゆっきーさん
      777も、もちろん読みたいのですが、マリアビートルもやっぱりおもしろいんですね!読みたい〜!!
      伊坂さん好きなのですが、そのわりに積読状態だ...
      777も、もちろん読みたいのですが、マリアビートルもやっぱりおもしろいんですね!読みたい〜!!
      伊坂さん好きなのですが、そのわりに積読状態だらけなので、ちょっとずつ読んでいかねば…(*_*)笑
      2024/04/01
    • Manideさん
      ゆっきーさん、こんばんは〜

      伊坂さん好きなら、もう、読まないとダメな作品なんでしょうね〜

      なんか、感覚が面白い表現が多くて、場面場面で、...
      ゆっきーさん、こんばんは〜

      伊坂さん好きなら、もう、読まないとダメな作品なんでしょうね〜

      なんか、感覚が面白い表現が多くて、場面場面で、刺さるものが多かったです(^^)

      個人的には、天道虫、七尾が好きなので、
      この作品も、777も、面白かったです。
      777方が、ページ数少なくて、サクッと読める感がありました。

      ゆっきーさんは、なんて、感想あげるんでしょうね…
      「私の不運は、まったく不運ではないことを知った」なんて、言いそう。
      2024/04/01
  • この本はとても中味が濃い内容だった。
    私が伊坂さんの殺し屋シリーズを読む
    のは、初めてだ。他にも何冊か順番が
    あるかも知れない、とは思ったがこの
    作品を読むには理由がある。
    777トリプルセブンの予習本として
    読むにはどの本がいいのか?
    フォロワーさんに聞くと、私にはこの本では?と選書してくれた。まことさん
    ありがとう!――さてどんな本だろう?

    東北新幹線「はやて」東京発ー盛岡行。
    この新幹線は盛岡到着時には、死体列車
    と化する。そして、盛岡駅ホームでは
    一大事件が・・・・

    こんな新幹線なんてあるだろうか?
    元殺し屋、現役の殺し屋が最終的には
    いったい合計何人乗車しているのか!
    生意気な中学生までいる。死体を見ても
    慌てるでもなく、怖がることもない。
    この中学生には罰を与えたい、と思い
    ながら読んでいた!

    「蜜柑」と「檸檬」。このふたりは楽しい。
    まさかここで、機関車トーマスが登場
    するとは嬉しくなってくる。昔、良く
    息子と一緒に観ていた。パーシー、ゴードン、ヘンリー、エドワード etc.
    このふたりが殺し屋の中で、一番好ましく思えた。ふたりの個性が良い!

    この新幹線に乗っている殺し屋は、本当
    に個性的な殺し方をする奴がいる!
    書きたいが、それはネタばれになって
    しまう!


    このような恐怖が隠された新幹線、私は
    絶対に乗り合わせたくない!
    ――木村は良かった!それだけでも
    言いたい!

    2023、12、5 読了

    • アールグレイさん
      ウルトラマンさん('-^*)/
      こんにちは!「777」読み始めました!・・・・まだ1/4ですが。
      昨日も一昨日も、昼間は落ち着かず夜に読んだ...
      ウルトラマンさん('-^*)/
      こんにちは!「777」読み始めました!・・・・まだ1/4ですが。
      昨日も一昨日も、昼間は落ち着かず夜に読んだだけ。図書館本なので、返却まであと一週間、まぁ、読めるでしょう。
      ――それにしても、新しく殺し屋が出現しましたねぇ~
      2023/12/20
    • ultraman719さん
      もう読まれてるんですね!
      新しい殺し屋、また、名前がユニークですね。
      天道虫さん、相変わらず、外に出れません…笑
      楽しんで下さい!
      もう読まれてるんですね!
      新しい殺し屋、また、名前がユニークですね。
      天道虫さん、相変わらず、外に出れません…笑
      楽しんで下さい!
      2023/12/20
    • ポプラ並木さん
      アールグレイさん、
      ☆5つ。殺し屋シリーズ、楽しめましたね。
      自分も毎月のように東京には東北新幹線でいきますので、東京から上野、大宮、仙...
      アールグレイさん、
      ☆5つ。殺し屋シリーズ、楽しめましたね。
      自分も毎月のように東京には東北新幹線でいきますので、東京から上野、大宮、仙台、盛岡のお話しはドキドキ感凄かったです。
      あの生意気な子ども、ぶん殴りたかった!蜜柑、檸檬コンビは切なかったですよね。
      この後のAXは涙ものでした。
      777は図書館予約中です。
      2023/12/30
  • 再読
    777のために復習。
    伊坂幸太郎作品の中で一番好き

    機関車トーマスオタクの檸檬と運が悪すぎて新幹線から降りられない七尾
    個性的過ぎる殺し屋達が新幹線の中でどんちゃん騒ぎのエンタメサスペンス。

    殺し屋達が新幹線に乗り合わせるという緊張感しかなさそうな設定なのに、緊張感を維持しつつエンタメ要素を取り込んでシリアスな笑いを実現している。

    次回作の七尾の活躍がたのしみ。
    ☆4.8

  • No. 24い002B,7       読了日:2024年 1月 5日

    鈴木さんがとてもかっこよかったです。他にも前作にも出てきた人達が物語に関連してきてとても良かったです。

    この小説は、新幹線に乗車した人達がトランクを巡り奔走する物語です。

    2組の蜜柑と檸檬が運んできたトランクがまさかこんな事態に発展するとは思いませんでした。

    次作のAXも楽しみです。
    --------------------------
    ⭐あらすじ
    元殺し屋の木村は幼い息子に重症を負わせた王子にたいし復讐を誓い新幹線に乗り込んだ。時を同じくして、2組の蜜柑と檸檬がトランクを運ぶべく木村と同じ新幹線に乗り込む。
    やがて、トランクを巡った奔走が始まる。

  • 元殺し屋の木村は、幼い息子に重症を負わせた相手に復讐する為、東京発盛岡行きの東北新幹線に乗り込む…
    『777』を読む為に七尾(天道虫)が出るこの作品で予習。本当に本当に王子が憎らしかった。

  • グラスホッパーの次はマリアビートル
    判子が押してあるのを見るだけでクスッとしてしまう

    しかし、トーマスに詳しい人が誰かの一人息子を助けて新幹線に乗っている…あれ…この話知ってる…と10ページ目ぐらいで衝撃

    検索したらやはり、ブラッド・ピットのブレット・トレイン

    観ちゃってたよ!映画を先に!

    少し読むモチベーションが下がりつつも読み進めると、これが面白くて面白くて止まらない。映画の人たちで脳内再生されてしまうので時々容姿の説明部分でアレ?ってなってしまう時があるぐらいで、映画とは全く別物として、七尾(脳内ではブラピ)が起こす予想外の不運や業界の人達のすれ違い、王子のコントロールフリークなサイコパスがいつへし折られるのか、木村の父(真田広之)がいつ来るのか、ドキドキしながら楽しめた。

    新幹線が暴走脱線しなくてホッとしたし
    まあそうよね。あれは流石に無いよね

    グラスホッパーに出ていた業界の人達が出てくるのも興奮ポイント

    次はAX
    誰が出てくるかな
    楽しみ

  • 殺し屋シリーズ第2弾。軽妙かつ重層的な遣り取り、巧妙な伏線、ハラハラする展開にのめり込む。前作を読んでいた方がより楽しめることは間違いない。随所に物事の本質を織り込んでくる手法はお見事! 次作への期待値が高まる一冊。

  • 殺し屋シリーズ読了です。
    本当は順番通りに読みたかったんですが、シリーズだと知らずに他の2作を読んでしまったので、マリアビートルが最後です。
    新幹線という閉鎖的で短時間の環境で、こんなに色んなことが起こるとは、本当に大変そうでした。
    登場人物がみんな個性派で、飽きずに読めました。
    特に檸檬のトーマス愛は面白かったです。子供の頃トーマスが好きだったので檸檬の比喩は割と理解できたのですが、他の登場人物との温度差が可笑しかったです。
    こんなにドタバタやっているのに、人になかなか気付かれないのはさすがプロの業者達だと感心しました。
    生き延びて欲しい人に生き延びてもらえて良かったです。

  • 殺し屋が新幹線に何人もいる…ってだけでワクワク。なんなら全員殺し屋?って想像しながら読みました。グラスホッパーに続き展開が面白いし、殺し屋特有の動きや言葉がそれぞれあって妄想が膨らんだ。
    「蛙の子は蛙」なんですかね!
    次はAXへ

  • 殺し屋たちが新幹線<はやて>に大集合。
    大事なトランクの奪い合い、あっちで対決、こっちに死体。新幹線の中は大混乱。
    七尾と蜜柑の対決は読み応えあった。 緊迫感あふれる頭脳戦だった。七尾のひらめきはすごい。
    七尾とスズメバチ女もこちらは格闘戦ですごかった。
    グラスホッパーより今度の殺し屋の方が親しみが持てた。
    残虐性が少し減ったからか、実際死人の数は減っていると思う。
    それとも殺し屋の話に慣れたのか…。 
    グラスホッパーの「鈴木」も登場。笑顔の優しい鈴木の姿が目に浮かぶ。
    殺し屋たちも鈴木の笑顔にはかなわない。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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