エウスカディ 下

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048741170

感想・レビュー・書評

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  • 良かった良かった
    痺れる!には一歩足らないけど、
    年月の重さがより残酷

  • もちろん面白いんだけれど、上下巻で1000p近い大作故か、丁寧に進展してて、血が流れたり暴力のシーンはあるにしても、焦れるような焦燥感というか苛立ちというか、そういうのが作者の初期の作品に比べるとずいぶん薄い感じ。

    それにしても、ノンキで平和ボケな日本人の私には、ここまでして独立したいという気持ちがよく分かりませんことよ。

  • 私の評価基準
    ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
    ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
    ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
    ☆☆ 普通 時間があれば
    ☆ つまらない もしくは趣味が合わない

    2011.4.6読了

    上巻のところに記述。

  • テロとか革命とかに必ず登場する裏切り。それでも、革命に身を投じるんだと、私には全く理解できない世界だ。

  • ETAはフランコの後継者の爆殺を計画する.ETAのなかに警察への内通者がいることが分かるが,それが本当は誰なのかは最後まで分からないワルテル達は偽の情報に翻弄される.同じような男女関係の場面がが1972年と2005年でめまぐるしく出てきてこんがらがりそうになるのが難点.

  • 淡々と丁寧に書き綴られた上巻と同様にひたすら
    冷静にゆっくりと終焉に向けて進む下巻。
    いつも馳作品の様な血で血を洗うような暴力や
    殺伐とした凄惨な場面はなりを潜めてはいますが
    ある意味、それ以上に過酷で残酷で哀しい結末が
    待っている。これはシンドいなー。
    彼等が全てを投げ打って画策した大きな計画も
    結果大きな失敗に終わっていることも歴史上から
    明らかであって...それも胸に穴を空けるような
    哀しさを伴う。

    日本赤軍の闘士としてバスクに赴いた
    「吉岡=ワルテル」の余りにも短く熱く、
    そして何よりも彼なりの信念に基づいた
    生き方...その血を受け継いだ柔道家「アイトール」も
    また同様に民族闘争という大きな渦に巻き込まれ、
    その過酷な運命を受けざるを得なくなっていく。

    終盤に奇しくも「マリア」の発する台詞...
    「フランコと同時代を生きた人間がいる限り、
    憎しみは消えない」...なんとも哀しい言葉です。

  • 話の展開はスリリングでとても面白い。バスクの事を少し知っている人には共感できる部分もあるかと思う。しかし、その反面ちょっと強調され過ぎな部分も感じる。バスクというものをこの本から勝手に連想されるのはいかがなものかと。著者はしっかりとした勉強した上で書かれているのはわかるが、ドラマはやっぱりドラマ。といいながらも、とても楽しく読ませてもらった。よく考えてみたら著者の作品、これが初めてかも。

著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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