- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048741392
作品紹介・あらすじ
「明日の雨は、明日にならなければ降らない」-親父の遺した言葉の意味は、今の俺には分からない。森島巧は公立小学校で音楽の臨時教師として働き始めた23歳だ。音楽家の親の影響で音大を卒業するも、流されるように教員の道に進んでしまう。腰掛け気分で働いていた森島だが、学校で起こる予想外のトラブルに巻き込まれていき…。「M」と教員の間で呼ばれる宮永敏美は連日学校にクレームを付けてくる。今年は新人教師・安西久野がターゲットにされたようだ。ある日、宮永と親しい大柴家でぼや騒ぎが起こる。翌日、宮永が学校に怒鳴り込んできて、ぼや騒ぎの犯人は安西だと断定するのだが…。曇りがちな心を晴れやかにする珠玉の青春ミステリー。
感想・レビュー・書評
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連作短編集。全6話
音楽大学を卒業したが、思うような就職先がみつからずいた森島の元に、小学校の臨時教師の打診が。音楽にかかわる仕事がしたかった彼は、悩んだ末に「どうせなら思いっきり環境の違う所が面白いかもしれない」と思い引き受けることに。すると、自分でも意外な一面が。。。
「明日の雨は、明日にならなければ降らない」という父親の言葉が、物語にいい味を出していた。小学生の時に、産休の先生の代わりにきてくれた、臨時のおばあちゃん先生を思い出した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
明日の雨は、明日にならないと降らない。
小学校の臨時教員になった主人公がミステリ仕立ての問題を解決?していくお話。
思いのほか面白く、さくさく読了。 -
音大を出たのち、就職先が決まらず、小学校のアルバイト音楽教師となった森島がさまざまな問題や事件にぶつかりながら真摯に教育について向き合っていく物語だ。
悪くはないんだけれど、類型的というか、せっかくキャラクターが立っているのにありがちな先生小説にまとまってしまっているのが残念だ。
タイトルにもなっている森島の父親が遺した格言めいた言葉は、気障だけど、なんかいいな。
この人の言葉の感覚、好きだ。 -
小学校の音楽担当非常勤講師の奮闘記。
時折、身につまされる。 -
オーケストラに入れず専門的に音楽で食べていく職業に着けなかった青年がアルバイトで小学校の音楽教師になり、小学校でおこる様々な事件と対面していくお話。
面白かった、こんな先生がきたら人気者になるだろうな。イジメや学級崩壊、ことなかれ主義の管理職教員やモンスターペアレントなど、学校ならでは事件が興味深い。 -
典型的な新米熱血教師モノ。
実際の教育現場とは全然違うだろうけど、読む方としては面白く読めた。
教師になってからの続きも読みたいな。 -
「明日の雨は、明日にならなければ降らない」―親父の遺した言葉の意味は、今の俺には分からない。
森島巧は公立小学校で音楽の臨時教師として働き始めた23歳だ。
音楽家の親の影響で音大を卒業するも、流されるように教員の道に進んでしまう。
腰掛け気分で働いていた森島だが、学校で起こる予想外のトラブルに巻き込まれていき…。
「M」と教員の間で呼ばれる宮永敏美は連日学校にクレームを付けてくる。
今年は新人教師・安西久野がターゲットにされたようだ。
ある日、宮永と親しい大柴家でぼや騒ぎが起こる。
翌日、宮永が学校に怒鳴り込んできて、ぼや騒ぎの犯人は安西だと断定するのだが…。
(アマゾンより引用)
短編集。
なぜこの人は学校で働きたいんだろ?
意味が分からん。 -
音楽家として挫折し、音楽教師として赴任した主人公、森島巧が、上谷東小学校で起こる様々な事件(タイヤパンク、不登校など)に首をつっこみ解決する。 子どもたちと同じ目線になり、一緒に解決することで連帯感が芽生えるが、とある事情で子どもたちとの関係が悪化してしまう。それでも頑張って再び仲良くなろうと歩み寄る努力っぷりが描かれている。 短編集であり、話によっては必ずしもハッピーエンドとはならないが、爽やかな読了感が残る非常に面白い本であった。
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よくある設定だけど、教員という狭い世界のことを上手く描けてると思う。
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文庫の教室に雨は降らないです。臨時の小学校教諭が事件を解決しながら成長していく。主人公の勘の良さと好意的な生徒達、ちょっと都合がよすぎる気はします。
主人公がふざけ過ぎで、ちょっとした事件を解決して、読後が爽やか。そんな傾向の作品が多いように思いますが、もっと重い話を書いて欲しい。もったいないです。