夏美のホタル

著者 :
  • 角川書店
3.99
  • (76)
  • (114)
  • (50)
  • (11)
  • (2)
本棚登録 : 507
感想 : 89
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048741606

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いいはなしだったよぅ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    房総半島にある山奥、小さな淋しい集落の小さな一軒の店「たけ屋」
    トイレを借りるという偶然、「地蔵さん」「ヤスばあちゃん」に出会う奇跡が夏美と慎吾の人生をキラキラしたものに変えてゆく。

    「母ちゃんの子に生まれてきてくれて、ほんとに、ありがとねぇ」ほんとこれにつきるよぅ(/ _ ; )

    森沢作品の外せないアイテム「キキョウの風鈴」が欲しいよぅ…笑

    • みんみんさん
      子供の頃縁側に南部鉄の風鈴あったんだよぅ
      庭に雑種の犬がいて〜スイカの種飛ばして
      狸の置物にオシッコかけて叱られた(°▽°)

      マザーテレサ...
      子供の頃縁側に南部鉄の風鈴あったんだよぅ
      庭に雑種の犬がいて〜スイカの種飛ばして
      狸の置物にオシッコかけて叱られた(°▽°)

      マザーテレサは無理だよぅ
      メロリン地蔵になってくだされ( ̄▽ ̄)笑
      2022/08/03
    • ちゃたさん
      みんみんさ~ん、地蔵さんになってますよぅ。戻ってらっしゃいよぅ(笑)
      スゴくいい作品だったっぺ。
      ちなみに南房総人なら「だっぺよ~」が公用語...
      みんみんさ~ん、地蔵さんになってますよぅ。戻ってらっしゃいよぅ(笑)
      スゴくいい作品だったっぺ。
      ちなみに南房総人なら「だっぺよ~」が公用語です(←地元)(*´∀`)♪
      2022/08/03
    • みんみんさん
      ちゃたさん♪こんばんは〜
      南房総人ですかΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
      森沢ワールド!羨ましいよぅ
      ちゃたさん♪こんばんは〜
      南房総人ですかΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
      森沢ワールド!羨ましいよぅ
      2022/08/04
  • 「凛」…
    風鈴の音が聞こえる気がする…。
    しみじみとやさしい、心が洗われるような物語でした。

    残念なことに、ホタルを肉眼で見た記憶のない私。
    ホタルブクロの中にそっと入れたホタル、
    その、ほのかな灯り…見てみたいです。

    「お母さんの子に生まれてきてくれて本当にありがとう」
    そう言われて育てられた、
    いや、一度でもそう言ってもらえた子供はきっと幸せですね。

    地蔵さんの言う三つの恵み
    ”この世に生まれてくる喜び”
    ”親に愛される喜び”
    ”伴侶と一緒に子供の幸せな姿を見る喜び”

    私は三つめの喜びには恵まれなかったけれど、
    子供のように可愛かった猫ちゃん達に
    「うちの子になってくれてありがとうね~」って
    モフモフしながら言ってました。
    伝わってたかな~?

    あとがきの森沢明夫さんの「祈り」
    「お二人のあったかい人柄が、そのまま読者の心に届いて、ほかほかにしてくれますように」
    たしかに届きましたよ。

    • あいさん
      こんばんは(^-^)/

      またまたいいね、コメントありがとう(*^^*)♪

      今日はこちらでお返事させてね。
      杜のうさこさんとい...
      こんばんは(^-^)/

      またまたいいね、コメントありがとう(*^^*)♪

      今日はこちらでお返事させてね。
      杜のうさこさんといろんな本が語れて幸せ♪

      この本で1番好きなのが「凛」でそれを書いてくれている杜のうさこさんにとても親しみを感じてたんだよ。

      「凛」は『あなたへ』でも出てくるよ。森沢明夫さんにとっても大事なものなのかな?

      そして、ゴンママ!
      実は私もオカマさん好きなのぉ(笑)
      実際には(たぶん)会った事ないので、わからないけど、小説やドラマなどに出てくる人ってみんなおかしくて優しくて純粋な気がする。

      私たち、殺し屋さんも好きで、オカマさんも好きでちょっと面白いよねヽ(*´∀`)人(´∀`*)ノ
      気が合うわ♪

      『ナオミとカナコ』ついに借りてきたよ。
      杜のうさこさんの応援があるので頑張れそうだよ!ありがとう♪

      体調悪い時は無理しないでね。
      ずっと長くお話ししたいから、ゆっくりいこうね(^-^)/
      2015/12/05
  • 写真家志望の大学生が彼女の夏美と出かけた山里のよろず屋で、夏休みを過ごす物語。よろず屋「たけ屋」でひっそりと暮らす母子・ヤスばあちゃんと地蔵さんとその「たけ屋」のお客の仏師、雲月の個性的な優しい人間模様が描かれる。
    印象に残った文章
    ⒈ 他人と比べちゃうとさ、自分に足りないものばかりに目がいっちゃって、満ち足りているもののことを忘れちゃうんだってさ。
    ⒉ 蒲公英でしょ
    ⒊ 才能ってのはな、覚悟のことだ
    ⒋ 空を飛んでるだけで、幸せ

  • たんぽぽは、いい花だよぅ。花が終わっても、沢山の命を
    空にふわふわ飛ばせるなんて、なんだか素敵だからよぅ。

    写真家志望の大学生・相羽慎吾。
    周囲の仲間たちが着実に結果を出しながら前へ前へと進んで行くのに対して、
    自分だけひとり取り残されてしまい。遠くなっていく友人たちの背中は、
    ひたすら慎吾を焦らせていた。
    そんな頃、保育園の保母さんをしている彼女・夏美と出掛けた山里で、
    古びたよろず屋「たけ屋」を見付ける。
    そこで、ひっそりと暮らす母子・ヤスばあちゃん84歳と地蔵さん62歳。
    温かく迎え入れられた二人は、夏休みを「たけ屋」の離れで暮らすことになる…。

    地蔵さんは、事故で身体が不自由になっているが、川遊びの師匠。
    慎吾達は、川遊びに夢中になる。
    夏の風景や川のせせらぎや風鈴の音色…その中に一緒に居るように感じた。
    少しずつ打ち解けていく四人の姿も良かったし、
    近くに住む子供・拓也とひとみや偏屈な仏師の雲月との関係も微笑ましかった。
    山の中の限界集落の自然溢れる中で毎日を過ごす内に、
    自然と沢山シャッターを切る事が出来るようになる。
    楽しい夏休みはあっという間に過ぎ去って、明日は帰らなきゃって時に、
    地蔵さんが倒れてしまう…。

    やっぱり、森沢さんの作品に登場する人達は皆、暖かくて優しい。
    プロローグの雲月の製作の様子…怖いって感じたけど
    あぁぁ~繋がってたー判ってもう一度読むと涙が零れました。
    心に染み入る言葉も沢山散りばめられていて胸がギュッとなりました。
    この作品も、どれ程涙が零れたのかわかんない位、
    ずーーっと、泣きながら読んでいました。
    哀しいシーンで涙が零れるのは勿論なのですが、
    何気ない、なんてことないシーンで気付いたら泣いていた。

    人は、出会いがあって、別れもある。
    誰にも訪れる死…でも命は繋がっていくんだね。
    産まれてきてくれて、ありがとう…素敵な言葉ですね(*´︶`*)

  • 『「格好いい!」とは思わなかったけれど、「逢いたい…」とは思った。』キューっとくる。好きってそういう事、幸せとは単純なものなんだって思い出した。

    山奥の淋しい集落で夏美と慎吾はほっこりしたいい人達と出逢い、素晴らしい自然にふれ大切な事を学び成長する…優しい人、優しい言葉、愛で満ち溢れた物語。読み終わったら誰かに「ありがとう」って言いたくなる。

    風鈴の存在が凄い。時に楽しく、時に優しく、時に哀しく、時に切なく音色を奏でる。凛、凛。どの音色も違って聴こえる。「音」までも読ませる森沢さんに驚きだ。

    第6章だけがちょっと残念。夏美と慎吾だけに違和感を感じる。

  • 「才能ってのはな、覚悟のことだ」
    「覚悟・・・・・?」
    「どんなに器用な人間でもな、成し遂げる前にあきらめちまったら、そいつには才能がなかったってことになる。でもな、最初に本気で肚をくくって、命を懸ける覚悟を決めて、成し遂げるまで死に物狂いでやり抜いた奴だけが、後々になって天才って呼ばれているんだぜ」

  • 感動する本は沢山あったけど、この本は泣ける。登場人物がとても魅力的で、それぞの想いがダイレクトに伝わってきた。また文章も巧みで、一つ一つの風景が目に浮かんでくる。最初からあとがきまで素晴らしいの一言。

  • 森沢明夫さんの優しくて温かい言葉が心に沁みていきます。
    「わたしたちは、自分の内側の「想い」という見えない力を頼りにして、この世の目に見えない大切なものたちと寄り添いながら生きていくしかないのだろう。」
    読み終わったら、きっとプロローグを読み返したくなります。

  • 登場人物がみんな温かくて優しい。優しさの裏にも皆それぞれ辛い経験があったりして人間味が溢れていて、一人ひとりドラマがあって何度も涙がこぼれた。
    それと夏美と慎吾の二人の息がぴったり合っていてほっこり。田舎の夏の儚くて尊い風景が目に浮かぶようで、こちらまで幸せな気持ちになった。
    改めて自分の子供にも生まれてきてくれてありがとうって言いたい。

  • 序盤で、あ!これは泣く話しだと思ってあまり泣かないように気を引き締めて読んだけど、やっぱり泣いてしまう。
    人の優しさがいっぱい詰まってる本だった。

    作中に出てくる風鈴を作ってたのは、なんの本だったかなぁ。

全89件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1969年千葉県生まれ、早稲田大学卒業。2007年『海を抱いたビー玉』で小説家デビュー。『虹の岬の喫茶店』『夏美のホタル』『癒し屋キリコの約束』『きらきら眼鏡』『大事なことほど小声でささやく』等、映像化された作品多数。他の著書に『ヒカルの卵』『エミリの小さな包丁』『おいしくて泣くとき』『ぷくぷく』『本が紡いだ五つの奇跡』等がある。

「2023年 『ロールキャベツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森沢明夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×