- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048742092
感想・レビュー・書評
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会社が倒産しタクシー運転手になった主人公が、ひょんな事からあの世とこの世を結ぶ黄泉坂の案内人になるお話。未練があると黄泉坂を登れないので、未練をなくしてあげるエピソードが何話か入っているのだが、そんな内容だけにどれもホロリとくる話だった。未練を抱き続け成仏できないと恐ろしいマヨイダマという苦しみながら彷徨う存在になってしまう…。そうはなりなくないものだ。。。
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キャラ設定や舞台設定をまったく知らない本を読むとき、いかにお話の最初の部分が大事なのかということを、思い知らされた1冊。
その後、話がどんなにおもしろくなっていくんだとしても、最初が嫌だったら、もう絶対に読み続けられない。
この本も、すごくおもしろくて感動的な結末を迎えるんだろうけど(帯に書いてある)、最初の数ページに登場したキャラが嫌いすぎて、とても最後まで読む気になれず、10ページくらいで断念。
まぁ、嫌いな本を無理して読むこともないので。
でも、私が言うまでもないけど、本の書き出しって、すごく大事だと思った。 -
タイトルにひかれて図書館で借りる。
ある日突然、あの世とこの世の間に迷い込んだら。
それを受け入れられるのか。
速人は、タクシードライバーという仕事が与えられたからこそ、この中途半端な世界で生活することができたのかもしれない。
死者の心残りを解消させる役割でもあるのだから、やりがいがあるというのも重要ということね。
第4話の『空手形』が印象的だった。 -
あの世とこの世の境に落ち込んでしまったタクシードライバーと、不思議な道具「かぐつち」を持つ少女の、魂救済悪戦苦闘物語。河童やら天狗やらつくも神さまやら、もののけ妖たちがわんさわんさと出てきくるのだけど全然怖くない、怖くないどころかなんとも可愛くて、ここならアタシも一緒に住みたい!と思ってしまうほど。迷える魂を救う物語の一つ一つは悲しくてそれでいて温かくて、じわじわホロリとしてしまう。そして気になるラストの展開には思わず上を向いて「嗚呼…」と声を漏らす。この夏、どなたにも安心してオススメするファンタジノベルでございます。
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事業に失敗しタクシー運転手になった主人公。
未練を残して死んだ魂を救う黄泉坂案内人にされる、妖怪ファンタジー。
装丁といい妖怪ものといい、対象はYAぐらいかと思いきや主人公は中年男性。
出てくる妖怪達や、彩葉たちがどこかのんびりしていて可愛らしい世界観。シリーズものみたいですが、次巻どうなるんだという終わり方。 -
黄泉の世界にも政治的な問題は避けて通れんのね…
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未練。それを一緒に絶たせてくれるお二人と妖さんのお話は心をホッコリさせてくれた。人間ってやっぱり汚いなぁって思うとこもあったけど、汚いからこそ愛おしいトコもある。素敵なお話やった。
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この世とあの世の真ん中だと辻褄合わせが難しい