夜と朝のあいだに

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
2.67
  • (1)
  • (2)
  • (8)
  • (9)
  • (1)
本棚登録 : 57
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048742436

作品紹介・あらすじ

政治家を目指す日比野は、大学卒業後、政界のキングメーカー、望月の秘書になり、頭角を現す。だが、有力後援者の息子が引き起こした強盗傷害事件の控訴審に関わったことから運命が暗転し始める。そんな最中、望月の病状が悪化し、補欠選挙の話が現実味を帯びてきた…。望月の後継に就くのは日比野か、それとも闇の勢力をバックにしたライバル秘書か。スリリングな展開で読者を圧倒するビザール・サスペンス。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • テレビドラマにしたらどうなんだろう。
    寝しなに夢中になって読んだ。
    代議士とその秘書、家族、後援者、関係者のドラマ。
    モデルは誰だろう。

    私欲と憎悪がもたらす著者の「悪魔を憐れむ歌」を思い出すような惨殺シーン。
    実際に殺人こそ無かれ、この小説で書かれていることに似たようなことが起こっているのだろうと思った。

  • 代議士を目指す日比野浩一のサスペンス物語。
    題名に惹かれて図書館で借りて読んだが、普通にサスペンスドラマだった。
    印象に残った文章
    ⒈ 浩一くん、あなたはいま井戸を掘っているのです。
    ⒉ 四月の補選には高村くんに出てほしいということだった。
    ⒊ 市村は「バロンドール」の写真を見せた。

  • 政治家を目指し代議士秘書をしている日比野を軸に、闇の勢力を背景に様々な思惑が渦巻くハードボイルド調の作品は、まったく蓮見圭一らしからぬ風合い。
    「水曜の朝、午前三時」のような切なさも、「かなしぃ。」のような心に染みこむ優しい文章も、「別れの時まで」のような強い思いも感じられない。
    ただ、権力の背後にはこんな闇の世界はあるのかも・・・という冷めた目線だけが残る。

    サスペンス仕立ての割りに、伏線と思われたものが意外とうっちゃられたままだったり(←だったらそのくだりいらないじゃん!)、モヤモヤが解決されないまま放置されたりで物足りない。

    ハードボイル調なのに、お約束の惚れたくなるようないい男も登場せず、読後はなんだか中途半端でかなしぃ。

  • 政治家を目指す若い秘書が後ろ暗い事件に巻き込まれる話。読みはじめと終わりで全く雰囲気が違う内容でしたが、一部グロい表現を除けば、分かりやすい文章で一気に読めました。私としては少し物足りない結末でしたかま、望月の言葉や人物像には惹かれるところがありました。

  • 周りがハードボイルド小説。
    日比野が嫌いじゃないけど、いつまでも生々しさがなくて著者らしい進み方なんだけど理解ができなかった。

    けど、先生にいつまでも、ダラダラダラダラ情報垂れ流しにするのは困惑。
    望月のあくの強さ、カリスマ、老い。それに惹かれるのはとても共感。

  • う~ん…あまり好きではない。何だか淡々と話が進んで、しかもその進み方がとんでもない方向で。あまりにも現実的でなかった気がする。

  • 暇潰し…かな?

  •  怖すぎる。けど、どうなるの?どうなるの? ってつい読み進んでしまう。

     日比野が辛い目に遭うんじゃないかと心配してしまい、鈴木先生 って誰なの? と少し苛々した。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1959年、秋田市生まれ。立教大学卒業後、新聞社、出版社に勤務。2001年に刊行したデビュー作『水曜の朝、午前三時』が各紙誌で絶賛されベストセラーになる。他の著書に『八月十五日の夜会』などがある。

「2023年 『美しき人生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

蓮見圭一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×