学びの復権: 模倣と習熟

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048835657

作品紹介・あらすじ

日本人はどのように学んできたのか。日本の「学び」の原点をときあかし、荒廃する現代教育社会のなかで「学ぶ」ことの意味を問い直す。

感想・レビュー・書評

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  • 10年以上前の本。
    「いまの学校は限界にきている。」「学校はすでに限界状況の相貌を呈している」p242
    それでも、今でもそれなりに通じそうな議論ばかり

    教える側でなく学ぶ側に立て
    「教育」ではなくて「学習」
    が主要な主張で、近世は学ぶ側主体だったという。

    教育という点で近世から現代までを議題にするのに、戦争へと向かう時期の教育にはほとんど触れないのには違和感がある。
    そこも視野に入れたら「身体化」も「滲み込み」型も無条件に礼賛出来ないような
    教育を学校教育に限定して考えてはいけないという指摘が文中にあるけれど、筆者自身そこから抜けれていないような感じがある。
    近世教育の抑圧性などにも言及なし
    教育学者は結局のところ、教育を肯定的にしか語れないのか

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著者プロフィール

国立台湾大学教授・京都大学名誉教授/京都大学文学部卒。同大学院教育学研究科博士課程退学。文学博士。京都大学教授を経て、2012年から現職。専門は教育史・日本思想史。主な著書に『「学び」の復権』『思想と教育のメディア史』『教育を「江戸」から考える』など。

「2015年 『「大阪の学校」草創期を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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