iモード事件

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 340
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048836333

作品紹介・あらすじ

42歳で転職、iモード成功の立て役者がその秘密を明かす、感動のリアルビジネス・ドキュメント。

感想・レビュー・書評

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  • プロジェクトを行う上で一番大切なことはメンバー構成。本書は、多様なメンバーがどのようにして集まったか、また会社という組織でiモードという新規事業を立ちあげるときにどのような困難があったかをストーリーだてて書いている。またiモードがどのような経緯で生まれたかがわかり易く書かれていて面白いです!

  • 会社推薦図書

  • 20210518
    リクルートに新卒入社し20年働き、雑誌編集長を務める松永真理がドコモへ転職し、経験したiモード立ち上げの現場を克明に描いたドキュメンタリー。
    ・メンターである社長からの紹介で、税調委員やリクルートに転職
    ・私服の業界人と仕事してきた松永、技術畑で官僚的なドコモ、背広姿でロジック至上主義のマッキンゼーという異分野のチームが生み出したサービス。ダイバーシティのあるメンバーのコラボレーションによるイノベーションの好例
    ・携帯でのデータ通信によるコンテンツ配信という戦略を出しプロジェクト管理をかっちりして推進しようとするマッキンゼー、コンシェルジュのコンセプトを旗印に各社に営業をかけてIPを獲得した松永、開発・デバッグをしてリリース日に間に合わせたドコモエンジニア陣、無用な圧力からチームを守りプロジェクトをまとめ上げた榎
    ・プレスリリースでは初回は7人しか集まらず、もう一度行い、広末のCM制作発表会と合わせるコンテンツにすることで多くのプレスを集めることに成功

  • 何もないところから、商品を産み出すことの苦しさ面白さを伝えてくれる本。作りたいイメージを言葉にする。言葉にすることで周囲にイメージを伝える。
    手のひらのコンシェルジュ
    見事な形容だと思う。
    仕事で悩んだ時に読み返しては、ヤル気を与えてくれる名著である。

  • "書棚を整理していたら出てきた本。一気に読んだ。NTTドコモがiモードを開発し、世に送り出すまでの顛末が創設したメンバー松永真理さんから語られている。
    映画の実生活への効用が活字にされているのところがうれしい。
    「七人の侍」という黒澤明さんが監督した有名な映画から学んだことを仕事に応用している。リクルート活動だったり、技術者とのコミュニケーションであったり、様々な場面をうまく仕事に生かすアイデアとなっている。
    無から新しいサービスを生み出すには、多くのメンバーがそれぞれの役割を全うする必要がある。このプロジェクトではそれを実行できた。日本の携帯電話事業の発展に大きく寄与したiモードに携わったすべての人に拍手を送りたい。"

  • ひとつのサービス立ち上げの裏話的に読めておもしろかったし参考になる点もいくつかあった。今のCCに必要なのはこの感覚なのかもしれない(何かを立ち上げること、その達成感)。

  • 冒頭で著者も語っているが、松永真理氏の著作ながら真の主役は榎啓一氏であろう。NTTという官僚組織のなかで新規事業を立ち上げる難しさと、明確なビジョンを持ち多種多様な個性を束ねてゴールへ向かう様はさながら「人格者のスティーヴ・ジョブズ」といったところか。松永氏からの絶対的な信頼からも榎氏の優れた人柄が伺える。榎氏が「囲いの外」と闘い「囲いの中」に裁量と自由を与えたからこそ松永氏や夏野氏ら傾奇者たちの才能が発揮しiモードが生まれたのだろう。CVCのお手本のような事例である。

    ちなみにこのときの憎きマッキンゼーの一員がDeNA創業者の南場智子氏である。松永氏と南場氏の鬩ぎ合い、顔が見えるとなんとも強烈な場面だ。結果的にはマッキンゼーとの対立が松永氏の闘争心に火をつけ質と純度を高めたといえるかもしれない。

    本書で語られるコンセプトを見ると、この時点での「iモード」は間違いなく「iPhone」であった。「iモード」の栄華を未だに誇る某通信会社の幹部らはイケてないなと思うが、榎氏や松永氏のような逸材と「iモード」のようなプロジェクトが日本でもどんどん生まれて欲しいものだ。

  • 20171207
    こういうことがしたいんだよなー。
    長期インターンをやってるのにもかかわらずリクルートでもなく外資コンサルでもなく内定先を選択した俺の選択は果たして正しいのかどうか。楽しみですね。

  • 読み終わった日を2005年1月1日と設定していますが、実はもっと前に読み終えてます f(^^);;

    NTTドコモがiモードを提供開始に至るまでを開発者の一人であり、「 iモード 」 の名付け親である著者が書いた裏話というか、暴露話的な内容です。
    ドコモユーザーはもちろん、アンチDoCoMoの人も、ただの電話機が情報端末に変化を遂げる経緯が分かって面白いのでは? 少なくとも、DoCoMoユーザー歴十数年の私はそう思った1冊でした

  • 何度読み返したかわからない本。

    ステップアップしていくOLの話のようなものだと認識ではあるが、
    文章が読みやすくてあっという間に読めるところが魅力。

    この人のようにはなれなくても、考え方だったり襟を正さないとと思える一冊。

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