- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048837477
感想・レビュー・書評
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あとがきにある通り、
より形而上性のあるエッセイ。
彼女の文章は、身近な事柄の寸評より
こういう方が読みやすい。
思弁とは思い(考え)、弁える(わきまえる)
ということだったのか。
理性は、感性と対立しないのだった。
知性主義、客観主義を良しとしていた
自分の思考傾向を省みる。
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「理性」という言葉は、「本能」の対になるもの、身体感覚を無視して頭だけで考えることなのかといままで思ってきたけれど、そうではないらしい。
哲学や宗教について考えると、「自分」という存在が「一個人が生きて死ぬ」という狭い時間・空間にとどまらず、拡がっていくところに面白さがあると私は思う。
キリスト教のことを考える上で「ロゴス」という概念がよく理解できなかったので、本を探していて見つけた。
著者の名前は知っていたけれど、読むのは初めてだった。最初の数ページは、臆せずものを書く人だなぁと圧倒された。けれど、世間と違う方向の主張をすることそのものに酔いしれているような、生半可な気持ちによる文章ではないことは、読んでいけばわかった。それこそ本文中にあるように偽悪を嫌う人だった。 -
クスッと笑いが出てしまうシーンもいくつか…そして考えて考えて…さらに考える。何度でも読んで考えたい本。
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タイトル通り、ロゴス、すなわち「理性」に訊くことでいろいろなことを深く考え知ろうという試みがとても魅力的でした。
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より池田晶子さんの魂に近い作品。
あとがきにもあるが、角川書店のPR誌に連載されたもので、本人曰くより形而上性が強まっているという。
池田晶子を何冊か読んだ後に読むのが良いと思う。 -
ひたすら混乱した。
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考える日々シリーズより更に言葉の大切さを感じる
ことができた。相変わらず池田節がここちよかった。
火の打ち所のない毒づき具合。
快感を超えて爽快感でいっぱいです(^o^)
愛犬の看病の記載のところは池田さんのめったに
見せない弱い一面を垣間見ることができて
違った意味でほっとした。
8月はかなり池田さんの著書を読みまくったが
言葉が生み出す世界観を身にしみることができた。
どんなことでも突き詰めて考えるとこの世界観に
つきるんだよなー。言葉ってほんとに考えれば考える
ほど不思議です。そして重要です。
その言葉がとびかっているIT時代。
言葉の大切さを感じている人はいったいどれ
だけいるのかな?まぁ人のことはいえないけどね。