再婚生活

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  • 102レビュー
著者 : 山本文緒
  • 角川書店 (2007年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048839754

再婚生活の感想・レビュー・書評

  • 再読
    山本文緒さんはすごく好きな作家さんで、彼女の本は殆ど持ってる。
    彼女の「普通」なところがすごく好き。
    でも、この日記を読むと、やっぱり普通じゃないな、とも思う。
    再婚話というより、うつの話。だんなさんがすごいな~と思う。

  • 山本文緒さん、というだけで手に取ってしまったけれど山本さんでなければ読まなかったかな…

    うつっぽくなり、入退院を繰り返していた時期に書かれた日記のようなエッセイなのでこんなものなのかもしれない。

    もう四年前になるが、母が術後の後遺症のような形でうつになった。母が母でなくなったように生気がなく、笑わず、食も進まず、泣いてばかりいた。私はそんな母をなかなか受け入れられず、慣れない家事にも追われ、苛立ったり悲しくて全て放り出したくなる時もあった。

    幸い半年ほどで徐々に元気を取り戻し、今は以前と変わらぬ陽気で無邪気な母だけど、喧嘩したときなんかにふっと思う。こんなに強気で口達者で、翌日にはケロリとしている、元気な母に戻ってくれて本当に良かったと。

    文緒さんは旦那さまを王子と読んでいて、そこが意外に乙女チックで可愛かった。

    私にもいつか旦那さまが出来たら王子と呼ぼうかな。いや、いっそ、殿で。

    殿、待たれよ。行ってきますの接吻を忘れておられまする。

  • うつ病との闘病生活を中心につづった日記エッセイ。
    “うつ病の作家”の存在はそう珍しくないが、病状によって微妙に変化する文章の、その変化をここまで感じるものは読んだことがないな、と思う。
    途中、病気の悪化によって中断する(そもそも一度回復してきた頃に連載が始まったのだが、また悪化したらしい)のだが、再開後、王子と呼ばれる夫と同居していたり(それまでは別居婚)酒、タバコをやめていたり、うつ病自体はおいておいて、健全になってくれたのがうれしかった。長年のファンとしては「じゃあそろそろ長編小説のほうを…」なんて禁句を発したくなる。

  • 『結婚願望』に続き、流れで読んでみました。
    元気がないときには読まないほうがよいです。
    ここのとこ落ち込み気味の私は、軽く鬱に引き込まれそうになりました・・・

    再婚生活というか、うつ病の闘病生活後期の日記な感じ。
    病んではいるんだけど、ところどころにくすっと笑ってしまうところがあるのは、山本文緒さんのエッセイの魅力です。

  • タイトルとパラッとめくると旦那様を王子と呼んでいたのでスイートな内容かと読み出したら鬱闘病記でびっくり。(文庫版はちゃんとタイトルにはいっている様)
    しかし今の私には読むべき内容だった。先日までの体調不良は超軽度の鬱だったのかも。
    闘病だけど暗すぎず明るすぎず面白かった。

  • 再婚生活というよりは、「うつ病闘病日記」ですね。今、確認したら文庫本の方はそういうサブタイトルがついているみたいです。
    闘病生活を毎日記録したブログを想像しました。自分もうつ病なので「あー、それそれ、そんな感じは私だけじゃないのね」と共感。でも自分の境遇と比較してちょっとじめっとしてみたり。
    王子がいていいなとか、それがしんどいというのもすごく分かる。仕事だけはちゃんとされてたようで、偉いなぁとか。
    読んで楽に思えた部分もあったし、でも自分の親には読ませたくないな(笑)

  • 読みたい本をダラダラと探していて、
    老いや死について書く作家が増えたなーと思うのと並行して
    「この人も鬱だったのか」と驚くことが多い。
    彼女のエッセイは好きでわりと読んでいるが、
    この本はなかなか気持ちが揺れる本だった。
    この病気ってまわりに理解されにくいだろうな、と読みながら思った。
    本人も辛いんだろうが、支える周りの人間も大変なんだろう。
    でも読んでいると、むしろそこが分からなくなっていく。
    余裕があるからこういう生活が出来るんじゃないかとか、
    男の人って優しいなあとか。
    鬱は体に合う薬を見つけることが出来れば完治できる病気。らしい。
    慌てずゆっくりじっくり自分と向き合うことが必要なんだろう。
    http://takoashiattack.blog8.fc2.com/blog-entry-1572.html

  • 本のタイトルにひかれて図書館で借りてみたら、思っていたのと全然違っていて、読んでいたら自分までが落ちていきそうな感じがするので途中で終了。

  • お風呂のたびにのんびりと読みすすめた。一気に読もうとすると、暗い内容との戦いになりそう。

    うつ病の日々をつづった日記で、うつのひとがこんなに文章を書いて(仕事をして)大丈夫だろうか?というくらい、ほぼ毎日綴ってある。健康な人には知りえない、うつ病中の心理と行動がよく分かる内容だと思う。
    気分がよいときに動きすぎたり、それで疲労がたまって翌日落ち込んで、さらに動けない日は「こんな日がいつまで続くのか」とさらに落ち込んで、うつ病のつらさを改めて感じた。
    時事ネタも折り込んである。秋篠宮一家にご長男誕生のニュースや、坂東眞砂子氏の子猫殺しのエッセイについての感想など。日記を書く良さも感じさせた。

  • 夫婦という葛藤。涙する心と孤独の病、鬱。あまりに小説的な魂の記録、著者3年の沈黙を破る告白日記。
    -------------
    軽いエッセイだと思って読んだら、うつ日記だった。
    山本さんが欝だとは知らなかったので、軽い衝撃。
    ただ、日常をそのままに描かれていて
    鬱の心理状態がとてもよく分かる上に、
    小説的表現で、心情がとてもキレイに描写されていた。
    毎朝毎朝少しずつ、大切に読み進めた。

    すべてに満たされているように見える人が
    満たされてないのは、
    普通の人よりも、より悲しみが深いのかも知れない。

  • うつの闘病記。

    日記風に書いてあるので、読みやすい。
    おもしろいと思ったのは文体。
    体調によって、全然違う。これだけ書き分けられるってスゴいなぁ

  • 装丁とタイトルにふらふら引かれて図書館で借りた。他の著書は全く知りませんが再建生活のエッセイかと思ったら案外鬱。薬でなんとかしてるけど、かなりきつい薬名もで来る。
    読了せずに返却。

  • <メモ>
    2013.07.15.読了
    <レビュー>
    タイトルだけで借りたけど、内容は再婚生活というより、うつの闘病記ではないか。当事者の自分が読むと、共感してホッとする気持ちと、苦しさが蘇り鉛を飲み込んだような気分。
    なら読まなきゃいいのだが、こわいもの見たさなのか、読まずにいられない。これから図書館で読了しサッサと返し、フィットネスクラブで汗を流して憂うつを吹き飛ばす予定。
    読み終わった。疲れた。読まなきゃ良かったけど、読まずにはいられなかった。
    2014.01.28.再レビュー
    いま、うつ病なので、
    「「目(コンタクトレンズ)を入れないと、スイッチ入らない」的なことが書いてあったのは、日々の参考にしている。目医者からはアレルギーだからコンタクト禁止なので、目医者には行かず、良心的な眼鏡店(医師の診断付)でコンタクトレンズを調達している。

  • 最初、このタイトルを見た時、作者の再婚生活を書いたエッセイだと単純に思ってました。
    はじめに、作者やダンナさま、普段の生活がかいま見える写真も載っていたし、最初の何日分かの話はそんな感じだった。
    でも読み進めていく内に、どうやらこれは作者の鬱病の闘病記らしい・・・と分かりました。
    内容紹介には告白日記とありますが、確かに鬱病だった、と告白したのはそうだけど、それほど衝撃的な内容でなく、淡々と鬱を抱えて生きる日々を描いたものとなっています。

    これは正直、読んでいて重~い気分になりました。
    内容が内容だけにそりゃそうだろう・・・と思うけど、泣けるというほど心が揺り動かされることもなければ、「えっ!こんな事が?」という衝撃もない。
    ただ、ただ、物憂げな、読んでいてだる~い気分になります。
    個人的に読んでいて元気でなくなる本でした。

    鬱病というと、イコール引きこもり、寝てばかりいる、という単純なイメージがありましたが、この本の作者は結構普通に生活しているという印象です。
    家事もしているし、外に出かけたりしているし、人にも会っているし、旅行にも行っている。
    さらには仕事さえしている。
    その中で、体と心がしんどい、つらい、という事が書いてあります。

    読んでいて気になったのは、「正しく」起きる。「正しい」朝食を摂る。
    という表現が多々されているところ。
    朝早く起きる。
    ちゃんと家事もこなし、仕事もする。
    誰でもそういうのは理想とする所だろうけど、この人の場合はその思いが人よりも少し強いのかもしれないな、と勝手に思いました。

    この本が興味深く読める人は多分、作者のファンじゃないかな?と思います。
    どうも、鬱病の日々をダラダラと書いている感じで、読んでいてしんどいので、私は途中から斜め読みしました。

  • うつ病の世界は深く、そして広い(嘆息)。

  • 再婚生活というタイトルだがどちらかというと山本文緒さんの鬱病日記。入院もするぐらいの鬱病だったんだな。

  • 再婚生活をつづったエッセイかと思って読んだら大間違い。
    いろいろと考えさせられる事も多かったのだが途中著者のはまり込んだスパイラルに巻き込まれそうになる。
    休み休み、でもわずか二日で読破。

  • 今の私が感じていることを、そのまま代弁してくれているような日記。自分でうまく人に伝えることができないから、伝える手段にもなるし、自分の心の状態を言葉にすることで(してもらうことで)、少し楽になりました。

  • 何度読んだか覚えていないくらい読んだ本。

    『誰かに何かを貰うんじゃなくて、努力をして、私が私にコツコツと恵んできたのだ。』

    この一文がいつ読んでも心に染みる。

    (文庫本には一番酷かった時期が書かれているので文庫の方がオススメ)

  • 山本さんのエッセイを読むのはこれが初めてです。って他にエッセイ出してるのか知らなくて申し訳ないんですが・・・

    本作を読むまでは山本さんがうつ病と闘っていたなんて知りませんでした。
    しかも再婚をしていたなんて・・・

    作品は大好きで何冊も読んでいたんですが、その裏側にはこんな苦労があったなんてびっくりです。私自身エッセイを読むのが好きなのですが、今まで読んでいたものは笑えて明るいものばかりだったのでかなりショックが大きかったです。

    本作は闘病生活日記になっているため、山本さんが病気の状態が悪かったり良くなったりがリアルに書かれていて、入退院や先生の話など決して明るい話が多い訳ではではありませんでした。なんだか一冊丸ごと読んだら私自身までちょっと病んできてしまうような錯覚に陥ったくらいです。

    ただ、とても素敵な旦那様がサポートしてくれていて、仕事仲間にも恵まれているお話は読んでいてとても心温まりました。すぐに治るものではありませんが、一日でも早く元気になってたくさんの素晴らしい作品を書き続けてもらいたいと思いました。

  • うつ病本人の苦しみと、その家族の苦しみがよく伝わってくるエッセイ。自分を病気だと認められずに苦しむうつの患者さんには、回復の手助けになるのではないだろうか?かくゆう私自身がそんな患者の一人である。ただ、立派な職業と地位を持ち、家族に恵まれている山本さんの生活に複雑な感情を抱えてしまう弱い自分も感じた。恵まれていることが苦しみになることも多いのに。

  • 著書の本を読むのは久しぶり。
    いまやウツと戦う人も多い時代。症状や重度、そして生活や周りにどれだけ支えてくれる人がいるか、というのもそれぞれ異なる。そんな中、生活的余裕もあり、もちろん仕事はしなければならないが会社勤めではないという利点もあるはず(当然ながらいずれも著書の才能が支えているもの)、それに王子、家族という理解者もいて、こうやって3年ほどで完治できたのもそういう恵まれた環境ならではなのかなぁと思ったり。でも恵まれた環境にいても、ウツにいる、それは事実。だから一概に、どういう生活が幸せなのか、ってやっぱり言えないんだろうなぁと思った。他人の芝生はやっぱり青くみてしまうし。。
    どなたかレビューで書いていたけれど、「ウツって伝染する」って、私もそんな気がした。私自身はウツではないけれど、読んでいたらだいぶ気分が落ちてしまった。

  • 山本文緒さんの作品の陰には…な日記エッセイ。小説もいいですが、山本さんのエッセイを読むと、繊細で傲慢な感じがまるで自分のことのように思えます。私もOLをずっと続けていたら、壁にぶち当たっていたかもな…と思ったり。ま、専業主婦の座におさまりかえっても、壁ダラけ…ですが。

    ダメダメ日記とも、闘病日記とも、どちらにもとれる。ま、体の不調からの脱却は私もダメダメ状態と多少マシ状態との繰り返しのらせん階段みたいなもんだから。

  • 前半は「再婚生活」というよりうつの闘病記。再婚相手の「王子」とは別居していて恋人のよう。医療機関からは入院を勧められ、家族からは入院しないほうがいいと言われる辺りが切なかった。
    後半は回復してきて「王子」とも同居して再婚生活らしくなっている。

    子育て中の身からすると「王子」とはすなわち息子のことなので、夫をさして「王子」と表現するのが妙に新鮮。

  • 昔、コバルト文庫なんかで読んでましたが、その後、気になりつつ、やっと。鬱かー。なかなか毎日の日記も辛いだろうに。そこ、凄い。

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