- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048839754
感想・レビュー・書評
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先に読んだ「無人島のふたり」、は結末がわかっているので、読み進むほどに悲しかったが、こちらは鬱。回復されたことはわかっているのだが、そのつらい状況をずんずん読ませてしまうのはさすが。闘病を日記で綴ることは、いくら作家とはいえ相当な気力が必要だと思うが。
身近に鬱を患う人がいるので、入院の様子などはかなり参考になった。まあ、病院による違いはあるんだろうけど。薬を飲んだ時の感じなども、リアルで伝わりやすい。
これは絲山秋子さんの著書からも感じたこと。
身も蓋もない言い方だけど、やはり経験している人にしかわからないのね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いつ寛解するか分からない闇の中で、焦りや悲しみ、悔しさが伝わってきた。直木賞作家という肩書きに相応しい人であった。今後、山本文緒が生み出す物語を読めないことが悔やまれてならない。
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本人曰く「ただの日記」なのにとてもおもしろく読みすすめることができました。
「シンドイお話」なのに面白く読んじゃってごめんなさい、、って言いたくなるほどです。
どういう人が、どういうときに読むといいのかはわかりません。
個人的に、山本文緒さんが好き、メンタルに興味がある(私自身はメンタル強め)な私の感想です。 -
本のタイトルにひかれて図書館で借りてみたら、思っていたのと全然違っていて、読んでいたら自分までが落ちていきそうな感じがするので途中で終了。
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お風呂のたびにのんびりと読みすすめた。一気に読もうとすると、暗い内容との戦いになりそう。
うつ病の日々をつづった日記で、うつのひとがこんなに文章を書いて(仕事をして)大丈夫だろうか?というくらい、ほぼ毎日綴ってある。健康な人には知りえない、うつ病中の心理と行動がよく分かる内容だと思う。
気分がよいときに動きすぎたり、それで疲労がたまって翌日落ち込んで、さらに動けない日は「こんな日がいつまで続くのか」とさらに落ち込んで、うつ病のつらさを改めて感じた。
時事ネタも折り込んである。秋篠宮一家にご長男誕生のニュースや、坂東眞砂子氏の子猫殺しのエッセイについての感想など。日記を書く良さも感じさせた。 -
夫婦という葛藤。涙する心と孤独の病、鬱。あまりに小説的な魂の記録、著者3年の沈黙を破る告白日記。
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軽いエッセイだと思って読んだら、うつ日記だった。
山本さんが欝だとは知らなかったので、軽い衝撃。
ただ、日常をそのままに描かれていて
鬱の心理状態がとてもよく分かる上に、
小説的表現で、心情がとてもキレイに描写されていた。
毎朝毎朝少しずつ、大切に読み進めた。
すべてに満たされているように見える人が
満たされてないのは、
普通の人よりも、より悲しみが深いのかも知れない。 -
うつの闘病記。
日記風に書いてあるので、読みやすい。
おもしろいと思ったのは文体。
体調によって、全然違う。これだけ書き分けられるってスゴいなぁ -
山本文緒、伊藤理佐「ひとり上手な結婚」つながりで。王子と山本サンの結婚生活をもう少し読んでみたいと思って。ためこまないのが大事なのかなあ、と。いいたいこと言えずためこむと、お互い不調になったり、ぎくしゃくした空気がながれるくらいなら。それがまた難しいのだけど。「ほんとは自分の生活が王子に浸食されている部分があって、そのことに怒っていることを私は認めたくなかった。王子はいつだって優しい夫なので。でも、認めて、解決しなくては、体も治らないのかもしれない」(p.35)/「今夜、病院に戻りたいと王子に告げると、彼はちょっとショックを受けている感じだった。申し訳なくて内心落ち込む」(p.135)/「私は時間において、王子を疑りはじめているんだと自覚。これからの長いはずの結婚生活、それを諦めてゆくんだな、そして自衛してゆくんだと思った。振り回されないように。気持ちを乱されないように」(p.172)
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装丁とタイトルにふらふら引かれて図書館で借りた。他の著書は全く知りませんが再建生活のエッセイかと思ったら案外鬱。薬でなんとかしてるけど、かなりきつい薬名もで来る。
読了せずに返却。