死体があった部屋から見えること 遺品整理という仕事

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著者 : 中岡隆
制作 : きたがわ 翔 
  • 角川グループパブリッシング (2008年7月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048839990

死体があった部屋から見えること 遺品整理という仕事の感想・レビュー・書評

  • 凄まじい死臭、蠢くウジ虫、黒い塊と化す銀バエ…。腐乱した死体があった部屋やゴミ屋敷の整理・撤去作業を行う著者が見たものは何か!?すさまじい描写で目をそむけてしまう方もいると思いますが、これが現実です。

    この本を手にとったのは、まったくの偶然で、でも、内容を読んでいくうちに思わず考え込んでしまいました。作者は実際に特殊清掃と呼ばれる、自殺や孤独死によってなくなられた方の部屋や、いわゆる『ゴミ屋敷』 と呼ばれ、部屋全体がゴミで埋め尽くされたような部屋を掃除するという常人からは想像もつかないような修羅場を踏んだ方で、ここに書かれているのは著者が実際に現場で見聞きしたり、また経験したことが収録されています。まぁ、どれもがどれも壮絶な代物で、人によってはページをめくる手を止めてしまうかもしれません。

    自殺や孤独死によって亡くなった人が住んでいる部屋を片付ける時の描写は僕はここでは例によって具体的なことは書きませんけれど、人間が死んで、一週間や二週間も放っておかれると、こういう風になるんだなと僕も読んでいて、息を呑んでしまいました。実を言うと、詳しくはまだ書けませんけれど、僕自身にもこういう風な死に方をする危険性が昔あったので、もし、あっちの世界にここで書かれているような形で旅立ってしまうと、残された人間にはこういう形で自分の『死』が降りかかってくるのだということが本当にリアルでした。

    そして、『ゴミ屋敷』の清掃に関するくだりは、アダルトグッズや小銭。中には数十万円、数百万円単位の現金が出てきたり、尿石ですさまじく汚れたトイレの便器を三時間以上かけてこそぎ落とす描写については非常に涙ぐましいものでしたし、そこまで自分の住んでいるところを汚せるもんだなと作者同様、あきれ果ててしまいましました。

    話は変わりますが、恋愛作家のアルテイアさんが、『草食男子に恋すれば』で、自分の母の死について書いてあって、彼女の母はアパートで孤独死したらしいのですが、その状況は彼女いわく、
    「夫がいなければ現場確認できなかった」
    とあって、なるほど。凄惨な現場だったのだなということは十分に想像せられます。そして、その部屋もいまではこういった特殊清掃を生業としている人たちによって、跡形もなく「浄化」されたのかなどと、そんなことを考えてしまいました。

  • さらっと読みやすい。

    いつ何があってもいいように部屋は片付けておきたい。


    ただ
    整理する時には
    専用のマスクとかゴーグルとかヘルメットとか?した方がいいと思う。身を守るために。

  • 遺品整理を仕事として行う人が見た現場の話。

    遺体があった部屋の清掃の話は一字一句は読めず、流すように読んでしまったが、一人で死ぬということについて考えさせられた。
    年を重ねたのち、施設などで他人と一緒に暮らすことに抵抗があると思っていたが、一人で住むということは、突然、命を落としたときに、誰かがそこに来るまで気づかれないという事実を突き付けられたような感じだ。

    できれば、立つ鳥跡を濁さずに旅立っていきたい。
    老後の生き方、家族や人との付き合い方についての考え方に、また一つ検討するファクターが増えた。

  • お客様の遺品の整理もさせて頂くのです。


  •  誠実さが感じられて、いい仕事をされていると感じた。

  • たまたま本屋で見かけたので。

    自殺した方、一人暮らしで誰にも知られずに亡くなった方…。
    そうした方の遺体・遺品を整理する仕事について書かれています。
    ちょっとグロテスクな表現もありますが、内容が内容なのでご了承ください。

    人の死は隠されがちなものであるがゆえに、なかなか知ることができません。
    生まれるときは一人じゃないけど、死ぬときは一人なことだってあるんだよな…と、
    この本を読みながら思いました。

    いろいろ考えさせられる本でした。

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