「生存者」と呼ばれる子どもたち 児童虐待を生き抜いて

  • 63人登録
  • 3.87評価
    • (2)
    • (9)
    • (4)
    • (0)
    • (0)
  • 9レビュー
著者 : 宮田雄吾
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年5月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048850599

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
湊 かなえ
朝日新聞 大阪本...
村田 沙耶香
村上 春樹
エーリッヒ・フロ...
村上 春樹
石井 光太
大野 更紗
有効な右矢印 無効な右矢印

「生存者」と呼ばれる子どもたち 児童虐待を生き抜いての感想・レビュー・書評

  • 筆者は、長崎の情緒障害児短期治療施設「大村椿の森学園」園長かつ子どもたちの治療にあたる主任医師である。
    この、略して情短という施設は、虐待などにより親と暮らせない子どもが共同生活をおくる児童養護施設に、治療という機能を加えた施設である。なんとなく児童養護施設にその機能があるものと思っていたのだが、明確に違うらしい。
    筆者が勤務するこの施設に入所してきた子どもたちの実例を紹介しながら、虐待がいかに子どもの心身を深く傷つけ、治療に困難が伴うかを訴えたのが本書だ。

    登場する子どもたちは、どの子もあまりにいたいけで不憫。このような状況で生きてこなければならなかった彼らを思うと心底胸が痛むが、実はこの学園に入所できただけでも運が良かったといえるのかもしれない。発見されずに、今も生死をかけたギリギリの暮らしを余儀なくさせられている子どもが、もっといるに違いない。
    虐待の最も厄介なところは、その発見されにくさ、介入の難しさだろう。
    それでも、たとえ一部であったとしても、こうして専門家の治療を受け、時間がかかっても少しずつ良くなっている事例を知ると、少し心が救われる。諦めなくていいんだと思えるのが嬉しい。
    必ずしも登場する全ての子どもが、筆者の下で改善を見せて退所していくわけではないのが切ないが。

    退所後の子どもたちのその後がわかるともっとよかったとは思うが、致し方ないのだろう。
    情短のような施設がもっとできて、発見されずに苦しむ子どもたちが減って、ひとりでも多くの子どもが辛い壮絶な生活から抜け出し、当たり前に得るべき幸せな毎日を手に入れることを願ってやまない。

  • 実際に施設で働く職員が、そこで出会った子供達のことをつづった本。

    子供にとって、親の存在はとても大きい。
    親の接し方や心の持ち方ひとつで、子供の心や人生に大きな影響を与えるということを、はっと思い出させる。
    しつけ方や受験云々の問題以前に、
    親が子供を愛することが一番大切だと思います(´・ω・`)

  • 369.4著者は情緒障害児短期治療施設「大村椿の森学園」園長
    be smile project

  • 大人は覚悟さえ決めればいろいろと選択肢があるが、子供にはそれがない。子供は親を頼るしかないのに、その親を選べないのだ。酷な話だと思う。著者が勤める「情緒障害児短期治療施設」は、心を病んでしまった子どもたちの生活の場であり、治療の場でもあるのだけれど、本当はそこまで行く前に、手を差し伸べるべきなのだ。何かいい方法はないのだろうか。

  • 子供支援と子育て支援は違う 173

    まずは、よくここにきてくれたね、とねぎらう。198
    支援して「あげる」ではなく。
    回復する力があると信じる。202

    看護とは、新鮮な空気、陽光、暖かさ、清潔さ、静かさなどを適切に整え、これらを活かして用いること、また食事内容を適切に選択し適切に与えることーこういったことのすべてを、患者の生命力の消耗を最小にするように整えること、を意味すべきである。
    ーナイチンゲール『看護覚書』
    203

    精神科医は心の専門家ではあるが
    生活の専門家ではない。203

  • 2007年度に全国の児童相談所がうけた児童虐待の相談は40639件。六年で1.75倍も増えた。

    情緒障害児短期治療施設、通称情短

    施設内虐待

    自らが癒しを必要とする"ケアする人"

    BLIND
    洗脳
    損失
    隔離
    未覚醒
    死の恐怖

    愛着障害

  • NHKスペシャルで取材されていた情短。博士論文の調査の下準備として読了。入所児の家庭の約9割が貧困家庭など(pp.44-45)、資料として使える部分もある。

  • 被虐待児のその後。この施設に入ることが出来た子供は、まだラッキーなのかもしれない。治療を受けることすら出来ず、野放しにされている子供の方がずっと多いのだろう。
    残念なことだけど、子供に愛着が持てず、最低限の世話すら出来ない親はいるし、これからも減らないと思う。思えば、私の小中学校時代にも学年にそんな子供が数人はいた・・・よね。虐待児のケアはやっと始まったばかりなのか・・・。

全9件中 1 - 9件を表示

「生存者」と呼ばれる子どもたち 児童虐待を生き抜いてを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

「生存者」と呼ばれる子どもたち 児童虐待を生き抜いてを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

「生存者」と呼ばれる子どもたち 児童虐待を生き抜いてを本棚に「積読」で登録しているひと

「生存者」と呼ばれる子どもたち 児童虐待を生き抜いての作品紹介

長崎県の情緒障害児短期治療施設・大村椿の森学園。ここには壮絶な児童虐待からかろうじて生き延びてきた子どもたちが集まっている。見捨てられ、傷ついた子どもたちと、その再生を願い苦闘する学園の人々の物語。

「生存者」と呼ばれる子どもたち 児童虐待を生き抜いてはこんな本です

「生存者」と呼ばれる子どもたち 児童虐待を生き抜いてのKindle版

ツイートする