傷痕に囚われて (B-PRINCE文庫 よ 2-1)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 66
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048861625

感想・レビュー・書評

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  • 長い片思いから相手を釣る技術。とても知りたいけれど、所詮美形だからできることなんだなぁと。二人ともイケメンとか設定が都合よすぎるといいますか、浮世離れしすぎてムムムと思いました。
    後はお話はよかったです。秘書の存在は気になりはしましたが、切ない?…楽しい一冊でした。

  •  医療雑誌の編集をしている司は、執筆依頼をするために訪れた大学の医学部で、偶然かつての恋人・繁晴と再会する。
     繁晴との関係は、司が浮気をしたように見せかけたことで終了し、繁晴は司に恨みを抱いていて当然だった。
     けれど、司には彼には言えない事情があって、そうせざるをえなかったのだ。

     数年が過ぎても、未だに繁晴のことを引きずり続ける司は、彼が自分のことを憎く思うならできれば目の前に現れたくない、と考えたけれど、仕事の都合上そうはいかない。

     そうこうしているうちに、繁晴が手術を担当した患者が手術中に亡くなってしまい、その遺族が繁晴のことを訴えると言い出した。
     常々、遺族が行き場のない感情をぶつけるのが法廷しかないのはおかしい、と考えていた司は遺族との間に入り、何とか遺族も執刀医であった繁晴も傷つかずに済ませる方法はないのかと、動く。

     という話でした。
     司は別れた繁晴と再会したものの、再会するまでは自分がひどく繁晴を裏切った自覚があるので、よりを戻したいなんて考えてもおらず、できることならばなるべく繁晴の目の前をうろうろしたくないと考えていた。
     けれど、仕事は仕事なので、そういうわけにも行かず、ほどほどの距離を保っていた。
     そうこうしているうちに、過去のことが繁晴にわかってハッピーエンド。

     本当はどちらも今もお互いのことが好きで、忘れられてなくて――という感じの話です。
     作者さんはあとがきで、人魚姫が幸せになる話を書きたかったとおっしゃっているので、そういう意味ではまさしくそうなんだろうな、と思います。
     司は見返りも求めずに、決して繁晴のためだけじゃなくて、遺族のためにもその方がいいことだから、と遺族の気持ちを前向きにするように仕向けていった。
     まさに見返りを求めず、その人のことを本当に思って行動するなんて人魚姫ですよね。

     そして最後は、司が本当は隠していた真実を繁晴も知ってハッピーエンド。
     まさしく人魚姫が報われた形でした。

  • 良かったですねぇ。泣〜くまではいかなかったけれど受の健気さと潔さがすごくいい!でも攻めがあれなので泣けなかったな…。でもラストがちょっと物足りないっていうか今までのは何だったんだ〜的な展開にちょっと肩透かしを食らった感じでした。

  • 医師×医療雑誌編集
    大学病院で見かけたのは大学の頃付き合っていた繁晴。しかし彼は司に嫌な顔を見せる。それは司もわかっていた。なぜなら彼とは最悪の分かれ方をしたから。
    それでも姿を見ればときめいてしまう。でも仕事とは言え、彼の周りにいるだけでイヤな顔をされてしまい・・・

    大学時代繁晴のことを想って身を引いた司の健気さがいいですね!
    んで、健気ちゃんなので結局繁晴ノピンチとかも放っておけなくてってことで~~
    つーか、ここで司の裏切りの原因知るなら、もっと早く調べなさい。と言いたい。

  • 家柄とか将来のこと(跡取りだとか)が絡んで喧嘩したりすれ違ったりする話がドツボな私には正にドツボな話だった。
    2人のくっつき方も良い。別れていた過去を、そうしていなければ今の自分達はいない、ってその過去も受け入れてて。末永くお幸せに、と心の底から思いました。

  • うるうるできゅんきゅんです。健気受け

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著者プロフィール

小説家。
小説家:洸らと共に、M企画祭り囃子編集部を主催。

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