ヴァルプルギスの後悔〈Fire4.〉 (電撃文庫)

  • 300人登録
  • 3.51評価
    • (14)
    • (27)
    • (37)
    • (10)
    • (0)
  • 32レビュー
著者 : 上遠野浩平
制作 : 緒方 剛志 
  • アスキー・メディアワークス (2011年12月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048861878

ヴァルプルギスの後悔〈Fire4.〉 (電撃文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  •  これほどまでに曖昧な物語というのもない気がする。
     ちなみにこれは褒め言葉である。

     このシリーズはこれまでのブギーポップからの登場人物が今昔を問わずに結構出てくるので、キャラクター名だけ読んでも「この人どんな人だったっけ?」となることもしばしば。
     けれども、本書においてはそういうキャラクター達は所詮脇役と今後の伏線に過ぎないのでわからなくても問題はない。

     「神」とか「悪魔」とか「魔女」とか呼び方はなんでもいいけれど、絶対的な存在が仮にいたとして、じゃあそれってどんな存在なんだろう?
     少しスケールの小さい話で例えば、打率10割のバッターがいたとして、確かにそれって異次元の人間かもしれないけれど、だからといってその人が絶対的な存在かというと案外そうじゃない。
     だって、必ず打たれるとわかっているならば、敬遠しちゃえばいいじゃないという話になる。
     そして、なによりもその絶対性っていつまでも続く保障があるわけじゃない。たった一回の失敗、ほんの僅かなほつれから絶対性は失われてしまう。
     そう考えると、「完全」とか「絶対」というものは脆弱な概念なんじゃないだろうか。そして逆に「弱さ」ってものは一度成功したぐらいで失われるものではなく、頑丈な基盤の上に成り立っているように感じた。

  • らしさが出たヴァルプルギス最終巻。勢ぞろいと言う感じでしたが、まあ、落ち着き先も良かったんではないでしょうか。

  • 『ブギーポップ~』の懐かしい面々が登場して(顔見せだけの人も多いが)さながら「劇場版」といった風情である。『ビートのディシプリン』といい、形式的には外伝なのに内容的には本筋というのがひねくれていて上遠野浩平らしいのかもね。

  • 炎の魔女と氷の魔女の、世界を終わらせかねない戦い

    ブギーポップの出ないブギーポップ。
    4巻やると、ずいぶんと人物が多くなって大変。
    面白いのは面白かったが、ちょっとついていき切れないところがあった。
    多分、もっと集中して読まないと。

    小さな幸せを大切にする印象の綺さんが好きだったのだが、力を手に入れると随分ふりまわされていなすった。ちょっとびっくり。

  • 外伝完結。
    いつ死神さんがでてくるかと思いながら読んでたがさすがに出てこなかった。
    こういう話こそ最後の最後でぽっと出てきてけりつけるひとだろうに。

    外伝なんだけど、正直本編も主人公が狂言回しになったのでどれでもいいよ、という状態。
    まあ、別作品とのリンクが強いので外伝になったのだろうけど。
    あとは主人公を彼女においたから、か?本編でも何気に出てくるけどなぁ。

    いずれにせよ、積読山脈の一角が崩れてよかった。

  • ここまで「運命」と「自分らしさ」ストレートに扱った作品も珍しい。なんとなく統和機構が目的を見失った感じがするけど(まあいいじゃん)。

  • ライトノベル、あまり読まなくなってきた中で、久しぶりにこの作品。「セカイ系」というのに分類されるそうな。
    ブギーポップシリーズ(というか上遠野ワールド?)の大きなポイントとなる作品らしく、シリーズの登場人物も多く登場し、他のストーリーとのリンクもあるようなんだけど…。
    でももう限界かも。読者を物語の世界に引き込もうとするのではなく、ついて来れるやつだけついてこい、的なストーリーテリングに取り残され感。何か聞き覚えのある登場人物が大量に出てくるのだけど、どういう人だったのか思い出すのも一苦労だし、そもそも思い出せない場合も。シリーズの刊行間隔が長いのもあるけれど、「覚えよう」という気力が湧いてこない。過去の作品のことは気にせず読んだって楽しめるのだし、昔はそうやって読んでいたのだけれども、今回そういう読み方ができなかったのは、自分の読み方が変わってきたのだろう。
    話も一区切りついたみたいだし、もう続編は買わないだろう。緒方剛志さんのイラストが見られなくなってしまうのは残念だけれども。
    (あと二冊でシリーズ終わります、とか言ったら、買うかもしれないけど。いつどう終わるか分からず、延々と続いていくのもストレスなんだよなぁ。)

  • 絵柄の変わりっぷりが凄い。
    皆可愛らしい顔になっちゃって…。

  • ブギーポップシリーズのストーリーを進めるため,かつ著者の凪好きのための4作,といった印章。

全32件中 1 - 10件を表示

上遠野浩平の作品

ヴァルプルギスの後悔〈Fire4.〉 (電撃文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

ヴァルプルギスの後悔〈Fire4.〉 (電撃文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ヴァルプルギスの後悔〈Fire4.〉 (電撃文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ヴァルプルギスの後悔〈Fire4.〉 (電撃文庫)の作品紹介

私の勝ちだ-すべてはこのヴァルプルギスの前に屈した。もはやアルケスティスも統和機構も敵ではない。あらゆる生命よ、次元よ、宇宙よ、我が威光の前に平伏すがいい!…果てしなく長い長い時代を経て、遂に魔女戦争が完結する。炎と氷の宿命の対立を制して、絶対的な優位で万物を圧倒し、世界を掃討する魔女を前に抵抗できるものは誰もいない。だが未来が彼女の手によって塗り潰されようとする、その境界線上の闇の向こうから現めるのはもう一人の"炎の魔女"の姿-死都アトランティスで始まり、一瞬で決する意外にして奇妙な最後の戦いが終わるとき、そこに立っているのは果たして、ほんもの、にせもの、どちらの魔女なのか…。

ヴァルプルギスの後悔〈Fire4.〉 (電撃文庫)のKindle版

ツイートする