- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048863667
感想・レビュー・書評
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野原さん商業初読み。すいすいとテンポ良く物語が進んでいく中で、主人公の背景や葛藤などが要所要所に挟み込まれていて読みやすかった。徹底的に受視点を貫いていたのも感情移入しやすくて良かったし、一方の攻の個性もちゃんと出ていて楽しめた。読後もまだこの物語の続きを読んでいたいと思わせるものがあって、得した一冊でした。
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かわいいかわいい。攻めも受けもかわいい。
従兄弟とちんまり座って説教受けてる挿絵の可愛さにモダモダしちゃいました(←そこ?w)
登場人物みんな優しくていい人ばかり。
色々なものがギュッと詰まった感じがいかにもデビュー作だなぁと。好きだわ。 -
注目している作家さんなのに、未読だったデビュー作。
明と暗、シリアスな面とコミカルな面、両極端を絶妙なバランスで織り交ぜてくる手腕の片鱗がすでに見えています。
持病の喘息のせいで、様々なことに我慢を強いられ諦めながら生きてきた27歳の銀次。名前が男前ですが、見た目だけでは性格がまさか名前どおりにべらんめえの毒舌家だとは気付きにくい、かわいい系。
医療事務の仕事の関係でこの下町にやって来て、二週間になります。その商店街にある焼き鳥屋で出会ったのが、明るくて騒がしくて天真爛漫すぎる年下男の千明。
銀次がシリアス&毒舌担当なら、千明はお笑い&お騒がせ担当といった役割です。
銀次は持病のせいでいつも不安で弱さもいっぱい持ち合わせているんですが、それを絶対他人に知られたくなくて、強がってびっちなふりをするような性格で、知れば知るほど胸が痛くなります。
そんな銀次の不安や悩みなどおかまいなしに、どんどん近付いてくる千明。すごいです。パワフル。しかも、ゲイに対する偏見もなければ下心なんかもまるでなさそうで、直球で仲良しになりたいと思っているところが何とも言えません。単純明快でやさしくて、でもたまに大暴走したりして、なんか飽きさせない人柄。ただし前半は色気の微塵もないww
年下大型わんこの異種系です。面白い!
どんどん、銀次のパーソナルスペースに侵入してしまいます。
そんな千明に好かれまくって、面倒見られまくって、かまいまくられて…
次第に銀次も、千明は全然好みじゃないタイプだったのにほだされてしまいますが、当然ですよねwこんなに大切にしてくれる人なんて、滅多に現れませんから。
でも、付き合いには必ず別離を前提にしてしまう銀次は、千明と離れる時の辛さばかり畏れて、好きなくせにあえて壁を作っていたのですが…
ああ、切なかった…くすっと笑えるけど、熱いものがじわっと胸に迫ってきます。特に、銀次の恐れていることと我慢していることの辛さが切ないです。悪い方へ悪い方へと思考が傾いていく様子がリアルでした。
そんな銀次を支えることができるのは、やっぱり千明しかいないな~と思えます。あの底抜けの明るさは、変な奴といえば変な奴だしバカっぽいといえばバカっぽいんだけど、だからこそ深刻に考えすぎる銀次の心をしっかり受け止めることができるんじゃないかと。
千明のおかげで、銀次はずい分心が軽くなっただろうなと思います。
エロ的には期待していなかった分(すみません)、意外に千明の強引わんこ攻めに萌えました。
ツボは、アメリカに旅立つ千明のおバカ行動です。爆笑。愛を感じるけど。
それと、千明の両親。やっぱりこの親にして…という感じでツボにはまりました。 -
デビュー作。
喘息のギンちゃん。
とってもよかった。
イラストが幼すぎてちょいと残念。 -
すごく可愛いし、いいわ~!このお話。所々でホロリとさせられるところもありました。重い物を背負っているギンちゃんと天才はなんとかと紙一重という千明。いいお話でポンポンと乗りのいい会話もキャラもとても気に入って読了感は温かい気持ちになりました。一ついうのであれば、話しの流れというか時の流れが早すぎるという点がありますけれど、二人には必要な時間だったんだろうけれど、二人の得に千明の気持ちが告白するまでは分かりにくいというか、せっかくいいお話だからもう少し丁寧に書い欲しかったな~とは思いました。
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きゅんきゅんした!!///