紫色のクオリア(1) (電撃コミックス)

  • アスキー・メディアワークス
4.21
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本棚登録 : 167
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048864121

作品紹介・あらすじ

うえお久光による電撃文庫作品を、綱島志朗が渾身のコミカライズ。不思議な瞳をもった少女・ゆかりと、その友達・学が紡ぐ、「少し不思議な」日常系ストーリー!

感想・レビュー・書評

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  • 原作未読。
    「毬井ゆかりはニンゲンがロボットに見える それは、変えることのできない彼女の絶対条件――」
    ゼロ年代的な主観の物語でありながら、そこを超えた設定を持つSF作品で、興味深いです。

    ◆ゼロ年代感
    流れる空気、発想、ガジェットから、ゼロ年代の波動を感じます。
    魂がゼロ年代の重力に引かれている人間なので、たまらない。
    哲学的ゾンビとか、「普通の人」に擬態しようとする壊れた人とか。
    些細なところで悶えます。

    ◆主観の物語……に収まらない設定
    どのように世界を捉えるか。
    セカイ系時代によく語られたテーマのひとつなのかなと思っています。
    世界に絶望していた少年が少女に出会い、世界を輝くものと捉えられるようになる、みたいな。
    ところが、本作は主観の物語に留まりません。

    「ニンゲンがロボットに見えるらしい 正確にはヒトだけでなく 自分以外の「生きているモノ」すべて」
    この一節を読んだときに、「神か? それとも上位存在か?」と半分冗談で思ったんですが、まさにそれを地で行く物語です。
    ゆかりの持つルールの方が、その他の人間と比べて明らかに強いんですよね。
    ニンゲンがロボットのように見えるゆかりは、ニンゲンをロボットのように扱える。
    勿論、「実はゆかりの目が真実でした」というオチもありえるけど、そうでないと仮定すると、彼女は世界を変えられるわけじゃないけど、世界のルールを手の届く範囲では誤魔化すことができる。
    今のところミクロな物語でまとまっていて、これが最終的にどこへ行き着くのかわかりませんが、最後まで突き抜けてほしい設定の作品ですね。

    ◆タイトル
    クオリアを語るために、「赤い」リンゴの話が出てきます。
    本作のタイトルは「紫色のクオリア」。
    「紫」は「赤と青を混ぜた色」で、ふたつの何かが混ざり合ったものとして、物語で登場する色、というイメージがあります。
    ゆかりの在り方のことかと思いますが、更に物語の中で掘り下げられるか、楽しみです。

  • ★5じゃ収まりきらない衝撃的な作品。まだ胸がドキドキしています。
    ジャンルとしては百合×SFで最近流行っている組み合わせですね。
    序盤ははとうとゆかりはただの友情でしかないんですが、話が進むに連れ大きく変わっていきます。
    その思いははとうからゆかりへの一方的なものでしかなく、しかもゆかりへは伝わらないんですがそれでもひたむきにゆかりを救うためがんばります。
    その一途さが素敵すぎます・・・!

  • 原作読了の熱そのままに購入。
    原作者の意思を尊重し、「毬井の世界」をビジュアル化していないという一点でもう信頼できる。

    それにしても、(良い、悪いではなく)ジャンプ漫画だったらここまでで1話なんだろーなぁとか思ったり。

  • 原作未読。先にコミックの方を読んでしまった。これから原作読みます。

  • ストーリーについては原作のほうのレビューの通り。

    話の順番をうまく入れ替えてて楽しめた。
    百合いいね!
    漫画化としては大成功だと思う!

  • ご紹介いただいて購入しました。絵は好み!最初は異能力系かなと思ったら本当に機械で人間を直せちゃうので何か違う…展開が気になります。

  • #manga
     1巻読了。
     自分以外の人間がロボットに見えてしまう少女。その能力ゆえに葛藤し、かつ凄惨な事件に巻き込まれて…という内容。
     まだ1巻、かつ評価の高い原作を未読なので、これからが楽しみ。ひとまず原作を先に読みます。

  • 絵がハイクオリティ
    原作とは若干話の順番が変わってる
    うえお久光先生のあとがき(裏話)あり
    1/1,000,000,000キスがどう描かれるのか期待


    加則ェ……

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