サクラの音がきこえる―あるピアニストが遺した、パルティータ第二番ニ短調シ (メディアワークス文庫 あ 5-3)

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著者 : 浅葉なつ
  • アスキー・メディアワークス (2012年5月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048866224

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サクラの音がきこえる―あるピアニストが遺した、パルティータ第二番ニ短調シ (メディアワークス文庫 あ 5-3)の感想・レビュー・書評

  • 偉大なピアニストだった亡き父を未だに憎む智也に遺されたのは、440HzのAというたったひとつの音を聴きとる絶対音感だった。今は音楽から離れ細々と便利屋を営んでいる彼の元へ、ある日突然野良犬のごとく転がり込んできた英治は、ワケアリの過去を持つ一文無し。そんな彼らの所に、音楽学校首席の女子高生・奏恵からとんでもない依頼が舞い込んだ。 「私を、音楽で感動させてください」 優れた絶対音感を持つ彼女から高飛車に告げられた不可思議な依頼に巻き込まれ、音楽に翻弄される彼らが奏でるそれぞれの“音”物語。

  • 音楽を題材として伝えたい事、言わんとしたい事が充分に伝わってきます。
    絶対音感やピアノ、シャコンヌの曲に対する描写は分かり易く丁寧。
    ストーリー展開が ややライト過ぎたかなーというのが個人的な感想。
    かといって面白くないわけではなく、どのキャラクターにもとても愛着が湧くし、音楽の良さを沖縄民謡でどんちゃん騒ぎをするシーンなんかで上手く描かれていて笑顔になれた。

    タイトルにある通り、ナイスタイミングな桜の季節に読めたのはじんわりあたたかい気持ちになれて良かったかなぁ。

  • ラノベっぽいキャラにラノベっぽい軽めの話……なんて思って読んでいたのに、最後には泣いてしまった。よい話。音楽を文字にするというのは難しいのに、目に浮かぶようだった。シャコンヌを聞かなければ!

  • ふと本屋で目にとまったので、読んでみた本です。

    表紙の帯で買ってしまったのかも。(写真にはないけど)

    「私を、音楽で感動させてください」
    偉大なピアニスト西崎賢吾を父にもつ智也は、幼い頃受けた厳しい教育に反抗しピアノと父を嫌うようになる。
    父がコンサート中に心臓発作で亡くなった後も憎み続け、遺されたのは、440HzのAというたったひとつの音を聴きとる絶対音感だった。

    今は音楽から離れ細々と便利屋を営んでいる彼の元へ、
    ある日突然野良犬のごとく転がり込んできた英治は、
    良すぎる耳を持つがゆえに社会をドロップアウトせざるを得なかった青年だった。
    騒音に敏感で、安定した職業につけない。そんな青年。

    そんな彼らの所に、音楽学校首席の女子高生・奏恵からとんでもない依頼が舞い込んだ。

    「私を、音楽で感動させてください」
    超有名な有瀬音楽学校高等部主席入学だという雨宮奏恵は、高度な絶対音感の持ち主。
    すべての音を楽譜に記していくことができる。
    それがゆえに、どんな音楽も音符の連なりでしかなく、これまで一度も音楽で感動したことがないらしい。

    「あなたの音には魂がない」と言われた彼女に講師が参考資料として渡したのが、智也の父・西崎賢吾の最後のシャコンヌ演奏の生音源だった。

    ピアノ版バッハのパルティータ第二番ニ短調シャコンヌ

    自分が西崎賢吾の息子であると言うことを隠したまま、
    彼女の依頼に応えるべく、様々な音楽を聴かせに連れ歩く。

    ロックコンサート、沖縄の三線、インドのシタール
    そこには絶対音感では表せない音の世界が広がっていく。

    そして、この話のキーワードともいえる
    「ベーゼンドルファー・インペリアル」

    私が先日ベーゼンのショールームでネコ踏んじゃったを弾いたピアノです・・・。爆

    97鍵盤あるピアノ。
    (普通のピアノは88鍵)

    インペリアルっていうんですって・・・

    父・西崎賢吾はシャコンヌをベーゼンドルファー・インペリアルでしか弾かなかった、
    それはなぜか?というのが大きなテーマになっています。

    この普通のピアノでは出せない音域の音に、感動の手がかりがある・・・というお話でした。

    まさかの再び「ベーゼンドルファー・インペリアル」にちょっとびっくりしましたが(笑)

    音の感動探しをする。
    ちょっと自分に重ね合わせてみたりして、なかなか楽しんで読めました。

    ただ・・・私は元々ライトノベルが嫌いなので・・・、
    (好きな作家は遠藤周作という重~い系が好きなので)
    もう少し会話にキャピキャピ感がなくなれば、もっとしっくり読めたと思います。


    私の好きなバッハのパルティータ第二番ニ短調シャコンヌとくれば、チェロ4重奏ですけどね!

  • 音楽ネタ小説とゆうことで、「音楽は魂で唄って、血で奏でるもの」「音楽への純粋な情熱」「子供のように無垢で、風のように透明な、ただ音を奏でる喜び」等、印象に残りました。
    そして、そうゆう音楽家に人々は惹かれるのかなと、思いました。

  • 智也の父親が西崎賢吾と知った奏恵の反応から『奏恵の実父は西崎!?』...などと深読みしてしまいました。
    西崎の家族への想いが明らかになるシーンがとても良いです。
    "よろずやシリーズ"として続編も読んでみたい。

  • タイトルの印象と違った。絶対音感て音程がわかるくらいの程々がよさそう。楽器メーカーの名前は格好いいのたくさんあるね。後書きに笑った。

  • 便利屋をしている主人公の所に転がり込んだのは
    やたらに偉そうな絶対音感をもった女子高生。

    ピアノをひたすらやらせていたら、それはもう
    嫌いになるのは確かです。
    たとえ、最初が自分の言葉でも、です。
    転がり込んできた青年に、連れてこられた女子高生。
    主人公も入れて、やたらに問題を抱えた人達。

    少しずつ見えてくるのは、憎んでいた父親の事。
    ある意味王道な状態で進んで行く話ですが
    女子高生ツンデレですか? と聞きたくなるような
    依頼完了の、その後w
    何だかほっこりとした仕上がりになっていましたが
    結局、自分で気がつかなければどうにもならない。
    そういう事、でしょうか?

  • あとがきではそれほど音楽に詳しくないようなことを書いていたが、どうしてなかなか音楽が流れるシーンは緊張感や躍動感があってよかったです。
    登場人物のキャラクターはメディアワークスらしい若者向けの設定なので、将来はもう少し落ち着きのある作品を書いて欲しい。

  • 読了♪

    ピアニストだった父親の記憶に縛られる、440HzのAを正しく聞き取るよろず屋、
    音楽なんて何もしないのに持っている絶対音感のせいで普通に生活できない男、
    絶対音感があるがゆえに音楽を「音の連なり」としてしかとらえられないピアノの神童な女子高生。

    「私を音楽で感動させてください」
    という女子高生の依頼に、いやがおうにも巻き込まれていくふたりの男。
    それぞれが見付ける“音”の物語。

    たのしく軽く読みました。
    重いテーマがありますが、ラノベらしい優しさと甘さと軽さがあるから、気にならずに読めます。
    表紙の絵が美しいです。

    音を書く、ということに最近興味があって、そういう本を読むのが好きです。

  •  ヒロインの造詣が確かにラノベ的テンプレートなんだけれど、内容はライトミステリ……というかまほろ?まほろなの?とはらはらする。(違うんだけどね)
     登場人物らが持つ音に対する才能が三者三様で良かった。
     ラストは強引だけど、こうするしかないよなぁ、この話だと。

  • 物語を構成するために必要な要素を効率良く揃えすぎです。つまり、嘘くさい。浅い。薄っぺらい。
    ベーゼンドルファー・インペリアルの話がしたかった(らしい)ですが、そういう話にはなっていません。このお話のテーマは、明らかに、親と子の思いのすれ違いで、だから、それが解消されてエンディングです。非常識なくらいに高慢なお嬢様が、なんとなくデレて来ますが、基本テーマに絡んでこない。彼女自身にも同じテーマが内在されているのに、描写されないで、主人公とのいちゃいちゃ(これは嫌味で言ってるので、ツンデレラブコメと誤解しないように)するだけを表面に出して、重要であると思われる部分は、背景においてサラッと流しちゃうし。もったいない。極めて遺憾であります。
    なので、もちろん、手摺りがちょうどAの音で鳴った(440Hzっていうのもひっかかるんだよなぁ。ちょうど440であるべきなんて規範はないし、現に様々な演奏が違ってる)ことは、作者的には主人公の心情をシンボライズしたつもありかも知れないが、オレは、気温上昇にともなって振動数が変化しただけだよとか言っちゃうぞ。

  •  綺麗なお話でした。父と子を中心とした設定と、少しずつ少しずつ理解していこうと動いていく過程がとても好きです。読み進めていくうちに、「シャコンヌ」を聴きたくなってしまって、丁度ピアノを弾いているところで耐え切れず聴き始めました。最後の最後、「curtain call-カーテンコール-」が好きで好きで、こんなに優しく締めくくられたらもう何も言えないと思いました。

  • 久しぶりに家族の擦れ違い話を読みました。
    淡々と読んで行って、オチはわかっていましたが、やっぱりこういう系は弱いです。
    泣いてしまいました(笑)

  • タイトルとあらすじ、表紙カバーに惹かれ。
    分かり易い展開だし、人物設定だけど、嫌いじゃない(^_^)
    英治の貨物倉庫ら辺は違うのはなかったのかな、サワ子さんの同居も世界狭すぎと思ったけど。

  • ---

    H25*03*10*Sun 読了

    ---

    根本にあるのは父と息子の親子物語でそれを取り巻く環境が面白かった。

    --あらすじ--

    サクラの音がきこえる あるピアニストが遺した、パルティータ第二番ニ短調シャコンヌ
    偉大なピアニストだむた亡き父を未だに憎む智也には、440HzのAというたったひとつの音を聴きとる絶対音感がある。今は音楽から離れ細々と便利屋を営んでいる彼と、そこへ突然転がり込んできた居候の英治。そんな彼らのもとへ音楽学校首席の奏恵からとんでもない依頼が舞い込んだ。
    「私を、音楽で感動させてくださいーー」
    優れた絶対音感を持つ女子高生から高飛車で不思議な依頼に巻き込まれ、音楽に翻弄される彼らが奏でる、それぞれの''音''物語。

    --

    奏恵の横暴さもなかなかに面白いし、
    英治の優しさも素敵なところ。
    個人的には智也と奏恵の掛け合いの場面が一番好きです。


    でも とってもベッタベタな終わり方で少し落胆した。
    こんな感じなんだろうな〜って思って読んでいたのが本当に当たっちゃってびっくらこいたー!
    奏恵が感動した理由とか英治がなんでそんなことになったのか、
    練習室が開かない理由とか。

    気になる人は中古屋で買っていいくらいだと思う。
    キャラクターは面白かったけども。


    End.
    ---

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  • なんか、感動したーっ!
    そもそも音楽系や成長モノが好きなのもあるけど、この作品はトップかもー
    すべてきれいに進むし、物語としても素敵。何度も読みたくなる…永久保存版だ。
    やっぱりきれいに気持ちよく終わるのが一番だねー

    ベーゼンドルファー・インペリアル…カッコイイ!!!

    シャコンヌ、今から聞きます!

    とにかく、最高でした(*´ω`*)

  • 半分以降流し読み

    デビュー作の題名が気になっていたので読んでみたが
    これはレーベル違いかな
    折角年齢をバラけさせたキャラ達だったのにあまり意味もなく…
    シャコンヌも聴いてみたが、良さが理解できないおいらにはそもそもジャンル違いだったのだろう

    周りが無駄に隠すせいで無駄にすれ違う展開は苦手な

  • 毒舌お嬢様が肌に合いませんでした。
    ピアノ描写もほとんど出てこず、最後に現れたのはベタな展開。感動する方もいるのでしょうが私には薄っぺらに感じられ終盤白けてしまいました。期待していただけに、残念。

  • 音楽ネタ小説ということでタイトルだけで入手。またも中高生向けと思いきや・・・・そうではあったが面白かった。展開が読める、オーソドックスという意味では若干物足りないところもあったが、まずモチーフとなるバッハ・ブゾーニのシャコンヌという曲を知っていたことが大きかった。この曲でこの小説になるのかという思いとともに読み進んでいった。知ってただけに、いつもの感想になってしまうのだが、マニアックさが追加されればよりよかった。

  • 泣ける、つか泣いた。やっぱ音楽モノはええわあ

  • ただ単純に, 気になります。

  • 途中までは面白かったのですが、
    終盤の展開が「イイ話」すぎて肌に合いませんでした。

    親子愛や感動モノが好きな方は楽しめるのかも。

  • 最初は、あまりだと思ったが最後は感動。

    お父さんのインタビューが印象的。

    最愛の妻と息子へ。

    すこし、音楽について学べてよかった。特に、ベーゼンドルファー。

  • あらすじに惹かれて買った一冊

    途中までは、登場人物のやりとりが軽快だし、どのキャラがいいなくらいにしか思ってなくて、遂には一回読めば満足かもとまで思ってた
    でも、ガムランの演奏を聴いたシーンからちょっと印象が変わった
    ガムランにせ、沖縄民謡にせ、最後のシャコンヌにせ、音は一切聞こえてこないし、曲を知らないから聞こえてくるはずもないのに、文章だけで感じるものがあって、一気に惹き付けられてしまった

    全体的にテンポもいいし、それぞれが音楽を通じて、価値観・世界観が変わったり、成長したりしてるのも結構好き ラストも思わずうるうるしたし
    でも、最後の展開は、一部不満
    無事に智也の誤解は解け、お父さんと少しは心が通ったみたいでよかったけど、誤解されるような行動をとった三人がね・・・
    敢えて言わない言葉ってあると思う でも、彼らは言わないとダメなことを心に閉まっちゃってたからね・・・
    智也が苦しんでるの知っててなお、だから質が悪い


    ピアノは少ししかやったことないし、クラシックは管弦学部で少し触れただけだから、知識なんて全然ないけど、楽しめたと思う

    明日にでも、シャコンヌを聴いてみようと思う

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