ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)

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著者 : 三上延
  • アスキー・メディアワークス (2012年6月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048866583

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ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ついに栞子さんとふたりっきりでお酒を飲むまでになり、
    酔っぱらった姿まで目の当たりにし、
    ふたりだけのお出かけ率も大幅にアップした五浦くん、おめでとう♪
    せっかくキミの前ではすねたりふくれたりしてくれてるんだから、
    もうちょっと積極的にがんばりましょう!

    妻にさばさばと出ていかれた夫が、失くした愛の記憶を重ねて執着するのが
    変わらぬ愛を描いた、ロバート・F・ヤングの名作『たんぽぽ娘』だったり、
    第二話の『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』では
    初期の挿絵と、本がポピュラーになってからの挿絵のギャップがカギになったり、
    第三話『春と修羅』では、金銭的な価値云々ではなく、
    本当にその本を愛する人にこそ大切にしてきた本を遺したいと願った
    故人の遺志が事件を引き起こしてしまったり

    相変わらず、本を愛してやまない読者の琴線に触れるエピソードが心憎い♪

    前巻からあれだけひっぱってきた『クラクラ日記』の秘密が
    勝手に思い込んでいたような風情のあるものではなく
    あまりにイマドキというか、味も素っ気もない仕掛けだったのには拍子抜けだったけど

    結婚するとき『たんぽぽ娘』を夫にプレゼントし、
    婚約者に贈る本を探しているお客にも、迷わず同じ本を薦めたという
    栞子さんのお母さんが、家族を捨てても平気な、情のない人だとは
    どうしても思えなくなってくる、ビブリア古書堂シリーズ第3巻。

  • 今期楽しみにしているドラマに、日本テレビの『泣くな、はらちゃん』がある。
    越前さん(麻生久美子)が、日々のうっぷんを晴らすために日記代わりに書いている漫画から、主人公の「はらちゃん」(長瀬智也)が飛び出してくるという話。次第に殺伐としてゆく世界(=漫画)を平和にするためには神様(=越前さん)に幸せになってもらうしかないと奮闘する「はらちゃん」
    光石研や白石加代子などの実力派が脇を固め、脚本が『ちゅらさん』や『最後から二番目の恋』の岡田惠和なので、コメディタッチのあり得ない展開にも、心の機微や人生の真理がさらりと織り込まれ面白い。

    日テレは昔から、設定は荒唐無稽だけど味わい深いドラマを作るのがうまい。
    いまだDVD化されていないが好きだったドラマ『俺はご先祖さま』
    石坂浩二演じる未婚の新聞記者宅に、銀色の全身タイツで時間警察に追われながら未来からやってきたマリアン演じる子孫のミミ。子供はすべて試験管で製造される未来。絶滅した「愛」というものを一度みてみたいという。コミカルな中にも結構深いテーマがあったような気がする。いまならば大泉洋とローラでリメイクするのも面白いかもしれない。

    現実の事件をなぞるばかりが「リアル」ではない。
    作り物の世界の中に心情的な「リアル」が垣間見える時、おもわず感動したりもする。
    SFやミステリを始めとするエンタテインメントの魅力はそこにある。
    タイムトラベルものの傑作と言われる『たんぽぽ娘』
    きっと面白いんだろうなぁ。読んでみたい。

    『ビブリア古書堂の事件手帖3』は本を巡る家族のはなし。

    若いころの妻から現在の自分へ。
    子供のころの「あたし」から未来の子供へ。
    本を愛する旧世代から、本を愛する次世代へ。

    タイムマシンはまだ発明されていないけど、古書は人の気持ちを乗せて時空を自由自在に駆け巡る。

    本好きで控えめな美人で細身で巨乳の古書店主なんているわけないけど、だからこそ心動かされる物語もある。

    (なんだか『泣くな、はらちゃん』のレビューみたいになってしまった。そして『俺はご先祖さま』が1月末にまさかのDVD化!)

  • 鎌倉の古本屋「ビブリア古書堂」の店主・栞子さんとそこで働く大輔くんが古書にまつわる謎を解き明かし、もつれた人の心も解きほぐしていく、人気のミステリー第3巻。


    第2話のしのぶさんと母親、第3話の玉岡聡子さんとその家族、そして栞子さん、妹の文香ちゃんと母親の智恵子さん、という家族の関係が中心に据えられた話が印象深い。


    第2話では、しのぶさんの子供の頃好きだった唯一無二の本を探して栞子さんと大輔くんの2人が奔走する。もともと折り合いが悪く、しばらく疎遠になっていた両親(特に母親)との関係を修復したいとは口には出さないが、何やら心の奥で渇望しているようなもやもやとしたものに、いら立ちがつのるしのぶさん。自分のせいで今まで以上に関係が悪化してしまい、心苦しく思っている夫の昌志さん。明るくおしゃべりで、あけっぴろげなしのぶさんの苦悩の表情が痛々しい。
    しのぶさんと母親の仲は、長年のすれ違いから誤解を生じ、自然には回復できないほどの亀裂が生じて、互いに傷つけあうような言動ばかりを敢えて選んでいるようにも見受けられる。本当は互いを求めていたのにそれを口に出来ないまま、ここまで来てしまった。しかしながら、まるで雷に打たれるような衝撃を与えられたことで、思わぬ作用が起こり少しばかり、光明が差す。
    読みながら、しのぶさんに向かって、「どうにもならないなら、もう関わってますます疲弊するのはやめようよ。昌志さんがいるじゃない」なんて、思っていたけれど、やっぱり、こじれた関係は少ない方がいいよね。

    現実に親子関係が崩れたり、こじれたりするとかなり難しい。けれど、それは元来、愛し愛されたい、そうありたかったことへの裏返しで、やっぱり楽しく温かい関係を求めている。特に娘と母親の関係は、一つ間違えると尚更難しい。

    そんな中で、しのぶさんと母親の話はこの先に期待が持てて、読後感がよかった。いたたまれなさや不条理はこの本では求めない。いつか栞子さんと智恵子さんの間にも温かいものが流れますように。

    あたしはお姉ちゃんが大好きなんだ。(P296)

    文香ちゃんの言葉が温かくて嬉しくなる。

  • ビブリア古書堂3冊目。
    先にドラマで見てしまった話も載っていました。順番どおりではないんですね。

    プロローグは、ヒロインの栞子さんの妹・文香の手記から。
    明るい高校生の妹だけど、これは夜中に一人パソコンで書いているのだ。
    文香の視点からの紹介で、導入していきます。

    第一話はロバート・F・ヤングの「たんぽぽ娘」
    (あ~これ、探してるんだけど、まだ読めてない。実は大昔に読んだ可能性もあるけど‥)
    古書店どうしの古書交換会に出向いた篠川栞子と五浦大輔。
    古書売買のやりかたが説明され、なかなか興味深いです。
    ここで出会ったヒトリ書房の店主が栞子をえらく嫌っている様子に、大輔は驚くことに。
    しかも、本を栞子に盗まれたと言い出します!
    さて‥?

    第2話は、前に出てきた登場人物が子供の頃好きだった絵本は何か?探す話。
    うまくいかないでいた家族の仲を取り持つ結果に。

    第3話は、宮沢賢治の「春と修羅」
    玉岡家の女主人から、本が一冊だけ盗まれ、身内のしたことなので突き止めて欲しいという依頼が。
    なくなった父親が蔵書家で、兄夫婦は会社を、妹が家を相続したのだったが、会社の経営が思わしくなくなり‥?
    賢治が詩集とは思わず、あくまで小文というかスケッチと考えていたことや、ほとんど売れずに引き取ったこと、出版後も推敲を重ねていたことなど、面白かったですね~。

    行方知れずの栞子の母親のことがちらほらと出てきて、それが陰影となっています。
    本を買うためなら何でもやりかねなかったという女性。はたして失踪の原因は‥?
    それも含めて、家族のことが話のポイントになっていますね。

    ドラマはけっこう楽しくずっと見ています。ヒロインはイメージと違うんだけど、深刻な事件のない落ち着いた展開が、夕食後に猫を抱っこして見るにはいいので。
    原作にあるヒロインの2面性がないのがちょっと、物足りないかな~。
    ドラマで一部改変されている理由はなぜかな?と自分なりの小さな推理を楽しんだりもしてます。
    あ、文香出てこないわね~弟になってるから(笑)

  • 相変わらず本に関する話題以外では口下手で人見知りな栞子。彼女の母 智恵子失踪の謎。智恵子にそっくりな栞子を不自然なほど嫌うヒトリ書房店主 井上。前科持ちの坂口とその妻しのぶの変わらないラブラブっぷりと、しのぶが抱える両親との確執。

    「クラクラ日記」と「たんぽぽ娘」を読んでみたくなった。たくさんの人の手を介した古書に託された秘密や思い。表紙のラノベっぽさが客層に制限をかけている気がする。。

  • 安定の面白さだ!
    今回は、柱となる話が3本だけなのだけど、どれも「読んでみたい!!」と思えるような本ばかりでした。
    主人公はいつもの大輔くんだけど、栞子さんのインパクトがいつも以上に強かったように思う。本に関わることになると、栞子さんは時に残酷な名探偵にもなる。

    「たんぽぽ娘」
    この本はとっても気になった。
    『おとといは兎を見たわ。きのうは鹿、今日はあなた』
    新しい登場人物、ヒトリ書房のおじいさんは一癖もふた癖もありそうな人物。
    これからも絡んできそうだな。

    「タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの」
    両親、特に母親との確執を抱えたしのぶさんに、昔読んだ絵本探しを依頼される。
    意外な事実に私もびっくり!えー、もとはタヌキみたいだったんだ(笑)
    素直になれない母と娘の葛藤。話の本筋の方にはじーんとしました。

    「春と修羅」
    宮澤賢治は小学校の教科書には必ず名前があるような作家(詩人)さんなのに、生前に出せた本が「春と修羅」,「注文の多い料理店」だけだなんてね。
    それも自費出版に近い形で、ほとんど売れずに一部は自分で引き受け、その本に自分で推敲を重ねた…。
    とても興味をひかれる話だった。
    栞子さんは容赦なかったけど、私は亡くなったおじいさんもひどいなという気持ちになった。

    古今東西、隠れた名作も、作品や作家の知られざる逸話も、本当にたくさんあるんだな。
    絶版になっても改訂されても、古書は思い出や秘密を閉じ込めて人から人へと渡り続ける。古書がつなぐ人の絆。

  • シリーズ3作目
    今回は思い出の本と家族の絆のお話
    宮澤賢治の話が興味深かったです

    前作までどうにも馴染めなかった栞子さんのキャラにこちらが慣れたのか(笑)意外や楽しく読めました。
    3話・3組それぞれの家族と本の謎解きのなかに
    栞子さん一家と「クラクラ日記」という最大の謎が垣間見られて
    ああ 続きが気になる~!!!

  • ちょうど電車往復2時間頂きまして読書タイム。1日で読んじゃった。
    物足りなかったり、ちょっと強引だったりも感じるけど、やっぱ良い本ですよ。サクサク読めて、謎解きもなかなか興味深い。「消えない絆」ということで、今回は家族絡みのお話。しかも全部おかん絡み。前作は栞子・大輔の話だったけど、今回は家族絡みということもあり、登場人物もいっぱい。

    でもって文香で始まり文香で終わりますが、最後の最後、なんという気になる終わり方!次巻はいよいよおかんの登場かな?

    本編では、またもや坂口夫妻に泣かされたし。「たんぽぽ娘」読みたくなったなあ、手に入らんのかなあ?古書組合の市場も初めて聞いた話でおもしろかった。「春と修羅」の本人推敲本ってホントの話なんかな。ここはフィクション?チェブラーシカって寂しいお話だったの?
    口絵の写真、なんか良かったなあ。本編での写真にまつわるお話もいい感じだった。

    で、絶版って焚書に値するよな、なんて思うわけですよ。読みたいものが絶版で読めないってのは嫌ですよね。絶版にするなら電子書籍化してよ、と絶版本のお話で感じた。読むことの自由を!

    「本を差す」「ヒゲの差」どこかで使う機会ないかな?ツウぶって会話の中にしれっと挟み込む。

    まあ、本筋ではないので良いのですが、少し犯罪が軽く書かれているような。ではどう書けばいいのかと言われると窮するのですが。万引き・盗み・傷害・遺産相続にまで・・・けっこう大問題なのに、割にサラッと流れちゃってて、いいのかしら?なんて思うのでした。

  • シリーズ第3弾は、2から連なる消えた母親の行方に迫る内容。
    妹ちゃんが大事なカギを握ってる感じ。
    ドラマではこの妹が弟に変わってるんだけど大丈夫なんだろうか
    などという無駄な心配は置いといてだな。

    この巻は今までよりもヒントが判り易かった気がする。
    特に2つめの『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』は
    書名が判らないのにもかかわらず読んでくうちに答えが見えてきた。
    まさかの有名なお話だったけど。本というより映像の方で。
    その意味では今までと違う切り口で来たのかなと。
    『春と修羅』は読む前にドラマを見ちゃったんだけど(爆)
    答えが判ってて読んでも面白かった。
    ドラマの中の実の姉とめちゃくちゃ折り合いが悪い設定が理解不能だったので
    原作通り兄嫁の方がよかったんじゃないかと余計なことを考えたりした。
    (もしかして字で書いたら“義姉さん”だったのを勘違いしたのかな^_^;)

    栞子さんのお母さんの智恵子さんは
    伝聞だけで語られるからか、読めば読むほど怖い人に思えてくる。
    そして栞子さんも、話が進むにしたがっていいところも怖いところも
    智恵子さんによく似てると思えてくる。
    かといって智恵子さんのような怖さを感じない辺りは
    作中で聡子さんが言っていたのと同じ感覚か。

    栞子さんと大輔くんの関係は深まったような後退したような。
    このふたりどうなっちゃうんだろうな、とやきもきしながら読むのって
    読み方としてどうなんだろう(爆)。

  • 人気のあるシリーズだからと軽い気持ちで読み始めたのですが、
    3巻まで読み終わり とても続きが気になるようになりました。
    栞子さんの母親の謎が とても気になります。

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ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)の作品紹介

鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連となった賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。
人々は懐かしい本に想いを込める。それらは思いもせぬ人と人の絆を表出させることもある。美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読み取っていき──。
彼女と無骨な青年店員が、妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは? 絆はとても近いところにもあるのかもしれない。あるいはこの二人にも。
これは“古書と絆”の物語。

「アルティマエース」(角川書店)、「good!アフタヌーン」(講談社)2誌でのコミック版の連載も決定しました。

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