ビッグデータがビジネスを変える (アスキー新書 229)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 218
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048868815

作品紹介・あらすじ

日米の成長企業でいち早く活用され、話題となっているキーワード「ビッグデータ」。これは、ウェブやマーケティングなど一部の業界だけで有効なIT戦略ではない。膨大なデータの分析から、まったく新しいビジネスモデルを生み出す試みが今、あらゆる分野で始まっている。その実例から可能性まで解説する決定版入門書。

感想・レビュー・書評

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  • ビッグデータとは、こんなんですよ、あんなこともそんなことも、こんなことまで、できてしまうんですよ。と概括した本。
    2012年の本なので、今となっては…、という感じ。

  • 内容としては、可もなく不可もなく、といったところでしょうか

  • 「ビッグデータについての入門書を何か1冊読んでおきたい」と思って手を伸ばしたもの。本書を選んだのは当たりで、なかなか良質な入門書であった。

     書名のとおり、ビッグデータがビジネスに与えるインパクトに的を絞った内容。企業などがビッグデータを活用している事例が多数紹介されており、それを読むだけでも話のネタとして面白い。

     また、ビッグデータがいかにこれからの社会を変えていくかという予測(たとえば、教育も医療も公共サービスも、ビッグデータの利活用によって大きく変わると著者は言う)など、大局的な展望も過不足なくなされている。

     次の一節が印象的だ。

     情報通信技術が業務の効率化やコスト削減のための道具であった時代はもう終わりました。現在は、ビッグデータの活用が付加価値や新しい製品、サービスを創造する時代です。ビッグデータの活用が社会的課題を解決する時代なのです。



     なお、ビッグデータの利活用については、日本はIT先進諸国(アメリカ、インドなど)に大きく遅れをとっているそうだ。
     それにはいくつかの背景要因があるが、とくに「ビッグデータの取り扱い技術やデータマイニング手法がわかる人材」の不足、プライバシー問題(ビッグデータの活用はプライパシー侵害と表裏一体)への対応の遅れが挙げられるという。

     読んでいてしみじみ感じたのは、「これからはますます理系の時代だなあ」ということ。
     ビッグデータの利活用によってさまざまな問題の最適解が出てしまうとすれば、1人の知識・経験の集積による直観で答えを出していた評論家など、これからは必要性が薄れていくだろう。とくに経済評論家などは。
     逆に言えば、ビッグデータでも答えの出ない問いに答えられるような論者だけが、これからは生き残れるということか。

     隴を得て蜀を望むたぐいの難を一つ。
     本書はビッグデータの負の側面(当然あるはず)にまったく触れておらず、“これからはビッグデータで世の中バラ色!”的な楽観論に終始している。そこがちと物足りない。まあ、それは本の性質上仕方ないのだろうが……。

  • 時間があれば

  • ビッグデータの利用により各ビジネスの領域がどう変わっていくかを予測している。ビジネスはもちろん社会問題の解決にも寄与していく可能性が高い技術として、今後も注目していきたい。

  • 非構造データの処理さえ進歩すれば、世界の可視化はあっという間に加速するだろう。

  • ビッグデータについて概観した1冊。新書だけにこんなものかな、というところ。
    ただ、日本が旧来の社会制度を変えられず、この分野で立ち遅れていることに強い危機感を示していることには共感。日本が世界をリードできる可能性があった分野だと思うんですけどね。力を入れる個所がどうも間違っている気がする。。

  • ビッグデータの重要性を語るのだが、
    やはり、大学の先生の本は つまらない。
    表面を なでているだけで 
    おもしろい分析や切り口がない。

    効率化やコスト削減の道具だけではなく
    データこそが 付加価値を高める。新しいものを創造する。
    行動履歴情報、非構造化されているデータを分析。集合知の活用。
    経営者が ビッグデータを活用する取り組みが必要。

    アマゾンのモデルは、周知のこと。新しい視点がない。
    クックパッド コマツ スヌース ネットフリックス

    イノベーションとは
    『新しい技術の発明だけではなく、新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的におおきな変化をもたらす自発的なヒト•組織•社会の幅広い変革』

    日本は情報通信への投資がおくれている。

  • ビックデータによってどう変わるか?

    →現代のマーケティングは、作って売るから顧客の嗜好やニーズを感知して対応する、マスからカスタマイズドマーケティングに変化
    ビッグデータの活用ポイントは
    1.見える化
    2.商品やサービスの開発、改善、マーケティングに活用
    3.新たな価値の創造

  • マーケティング、ものづくり、位置情報、社会問題といった広範のビッグデータ適用を紹介。何がビッグデータの資源になるか、どういった活用が見込めるかがつかめる。どう構築するかといった技術的詳細はほとんど無く、物足りなさを感じるかもしれないが、言い換えると、読者を選ばない本である。

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