路地裏のあやかしたち―綾櫛横丁加納表具店 (メディアワークス文庫)

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著者 : 行田尚希
  • アスキーメディアワークス (2013年2月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048913775

路地裏のあやかしたち―綾櫛横丁加納表具店 (メディアワークス文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 掛け軸の表装を行う、表具店を舞台にした話。短編集の体裁で、この1冊に5話が収録されてます。
    文庫本の裏の紹介文には「人間と妖怪が織りなす、ほろ苦くも微笑ましい、どこか懐かしい不思議な物語」とあるので、これだけで慣れた客層の方にはどんな内容だか見当がつくのではないかと(笑

    文章は、落ち着いた、静かな路地裏の空気のように粛々と進んでいく感じ。大どんでん返しとかはないけど、落ち着いて、安心して読める本でした。
    それぞれのキャラクターも、驚きはそこまでないけど、納得感があってしっくり来る感じ。特定の1人がというよりも、全体のバランスが取れてる印象です。
    何となく、雨の日とかに家でゆっくりお茶でも啜りながら読んだら素敵かもしれないと思った本でした。

    ちなみに、掛け軸を作る際の表装の手順に「裏打ち」ってのがあるというのは本書で初めて知りました。

  • ちょっと不思議な日常生活。路地裏の向こうは不思議の町でした。そんな感じ。
    絵にまつわる怪異を解決していく短編連作でするする読めます。
    隣に何気なく暮らす多様性を当たり前として描いているのがよいなあ。

    環さんかっこいい~。
    表具に詳しく腕利きなのももちろんだけど、普段着が着物で街へ出かけるときも着物なのすばらしい!
    着物姿でハンバーガー食べに行く姿に胸キュンでした。

    環さんの着物の色と、怪異が解決したときに生じる色がとても綺麗です。
    文庫の帯に「文字の向こうに色彩が見えた」とあってうんうん!って思ったり。

  • 掛け軸を仕立てる美人“表具師”=実は妖怪に、ひょんな事から弟子入りする高校生と妖怪たちの交流を描く物語。天狗、狸、猫又、狐…と、さまざまな個性ある妖怪たちのエピソードは全く怖い話ではなく、むしろ微笑ましい良い話。表具の専門的な用語や具体的な手順が出てきて、そちらも非常に興味深く、文章だけでなくリアルに映像で見てみたい。

  • 画家である父が遺した絵が真夜中に動き出すという
    怪奇現象に悩まされていた洸之介の耳に
    そういう事件を解決してくれる横丁との噂が。
    そこには古めかしい日本家屋と美しい女表具師がいた。

    表具という題材は面白いですね…!
    イラストで用語説明してくれるなら
    もっと踏み込んで欲しかった気もしますが…
    個人的にはお父さんの込められた想いが
    印象的でした。

    絵に込められた想いが怪奇現象として表れ
    それを妖狐である環さんと解決していくわけですが
    他の妖たちもいかにも妖怪妖怪しているのではなく
    現代に適応しているのでドライな感じ。
    それでいて最後はあっさり置いていかれたかと思いきや
    ちゃんと受け入れられていてほっこりした。
    続編も読んでみようと思います。

  • 妖怪系が好きなのと絵とあらすじに惹かれて購入。

    面白かった!

    雰囲気としてはビブリアと妖アパを足した感じに近いのでしょうか。好きな方にはぜひオススメしたいです。



    あまり厚くはないはずなのに、内容がしっかりしてて読みごたえあってずっと読んでいたような気分です。

    キャラクターも狐に狸に猫又雪女河童天狗etc.みんな個性的で愛着が湧くキャラクターばかりでした。すごく…描きたい!(笑

    表具師(掛け軸の装丁)っていうのも初めて見る世界で蘊蓄(というほど堅苦しくなくて助かりました)が面白かったです。


    続編は出るのでしょうか?ぜひ出てほしいなぁ…でも主要キャラの背景ほとんど明るみに出ちゃったしなー


    個人的には残念なイケメンと可愛い二人の女子高生たちが特に気に入りました(*^∀^*)

  • 非常に興味深く心に染み入る温かい物語でした。   
    『和』の美しさがまっすぐに伝わってきました。   
    表具師の裏の仕事として怪奇現象の謎を解決するお話。   
    あやかしたちと一人の少年の温もりに溢れたお話。   
    ちょっと不思議な物語。面白かったです。

  • 夜な夜なの怪奇現象に悩まされ、友人が言った都市伝説が
    解決してくれるかも、で出かけた主人公。

    路地を抜けると、そこにはあやかしの家がありました状態。
    連続短編で、かわるがわる話の軸に。
    一番情けなさそうなのは、狸、かと。
    それほど周囲にばれているのに、何故選ぶ職業がそれ…。
    もう転職(?)した方がいいと思われます。

    しかし表具って奥深いです。
    自分が使っていないもの、見知らぬもの、は知識がないので
    これほどまでに選択肢があるとは思いませんでした。
    それこそ星の数ほどの組み合わせ。
    同じものは二つと出来なくなります。

  • 表具店を営む美しい狐の妖怪・環に父親の絵を介して弟子入りした洸之助とその仲間の妖怪達との人情味深い日常を描いた小説。表具の奥深い作業が分かりやすく描かれている。

  • 「人間の話」
    自由に生きてきた彼が最後に描いた絵に込めた想いは。
    描かれている物が分かれば直ぐにその想いに気付けるであろうが、意味もなく眺めているだけでは絵に込められた想いには気付けないだろう。

    「天狗の話」
    肝試しの途中で消えた子供達が握っていた桜の正体は。
    どんな画家であろうと見てもらうために描いたのだから、無名だからという理由で他の作品と扱いを変えるのはあまり感心できないな。

    「狸の話」
    夜な夜な何処からか聞こえる悲しげな鳴き声の主は。
    当たり前のことだが元々対で作られた作品は意図があり二つに分けられているのだから、作者以外の人間が勝手に引き裂くのはやはり良くないのだな。

    「猫又の話」
    ある日を境に突然増えた女性客の間に広がる噂とは。
    直接伝える事が出来ない想いだからこそ隠れた場所に記したのだろうが、何処かで伝わればと思う想いもあったからこそ溢れ出したのかもしれないな。

    「狐の話」
    彼女が今の名を名乗り始めて裏仕事をした際の失敗とは。
    自分の姿形を写し取り尚且つ大切であった人達のそばに代わりにいるというだけで、とてつもない嫉妬心をあの絵の中で彼女は抱えていただろうな。

  • 設定と雰囲気は良いが、ストーリー性が薄い。
    サクサク読めて、記憶に残らないかんじ。
    次回作に期待。

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路地裏のあやかしたち―綾櫛横丁加納表具店 (メディアワークス文庫)の作品紹介

高校生の小幡洸之介は、画家である父の作品が夜になると動き出すという怪奇現象に悩まされていた。「そうした事件を解決してくれる場所がある」と耳にして訪ねると、そこはいかにも怪しげな日本家屋。意を決して中へ入った洸之介が目にしたのは、驚くような光景だった。そして彼は、加納環と名乗る、若く美しい女表具師と出会う-。人間と妖怪が織りなす、ほろ苦くも微笑ましい、どこか懐かしい不思議な物語。第19回電撃小説大賞"メディアワークス文庫賞"受賞作。

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