きじかくしの庭 (メディアワークス文庫)

  • 238人登録
  • 3.78評価
    • (12)
    • (45)
    • (27)
    • (2)
    • (0)
  • 30レビュー
著者 : 桜井美奈
  • アスキーメディアワークス (2013年2月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048914154

きじかくしの庭 (メディアワークス文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • メインの主人公「田路先生」と、3年間を通してそれぞれの年に、それぞれの悩みを抱える生徒たちとの心のふれあいが描かれている話でした
    高校生/思春期特有の、恋愛・友情・家族問題を、リアルにかいてあるなぁと思った
    田路先生も恋人との関係において、さまざまな悩みに突き当たる流れが書かれているのですが、生徒の悩み・解決と並行して、そこがうまく書かれている感じがしました
    生徒たちに、べったり親しいわけでもなく、むしろ少しそっけなくらいな先生だけど、その距離感がいい塩梅だと思うし、生徒たちもそんな先生だから心のうちを話せたのかもしれない

    自分が学生の頃、こんな先生はいませんでした
    まぁ、実際生徒の前でタバコ吸う先生なんてダメだろうけど(笑)
    それよりも、先生というのは、どこかとっつきにくく、自分の悩みとかを話せそうな感じじゃなかったよなーって
    そう思うと、こんな先生に出会えた彼らが少しうらやましくもありました

  • 面白かった。ただ・・・彼女が何をしたかったのかは謎?もう一度読めばわかるかなぁ。

  • 学校の片隅にある荒れ果てた花壇 古ぼけたベンチ アスパラを育てる 事情を抱える者たちが一休みする場所 見送る人・田路先生 学生時代からの恋人・香織 情報通の友人・幸成 奔放過ぎる香織との関係で悩む田路
    《亜由の復讐》一年目 恋人の心変わりで振られた亜由 嫌いになり切れない 未練を断つには……?
    《舞の親友》二年目 仲違いしてしまった舞と千春 友人の密告? 環境の違いからすれ違う コンサートと宇宙語
    《祥子の居場所》三年目 家にも学校にも居場所を見つけられない祥子 複雑な家庭事情 クラスにも馴染めない 父親との確執
    《田路の便乗》六年目 実るもの 再会 アスパラの花壇に集う 田路と香織の関係 きじかくし

    悩みを抱える生徒たちと田路先生がちょうどいい距離関係で良い 田路と香織の話も読み進めるアクセントになっている 

  • 先生と生徒の二面性の話でした。

    高校卒業して、社会人して、結婚して今ですが、あんま変わってないなあ~って、つくづく思いました(笑)
    小学校一年生の頃、六年生は大人に見えたのに。っていうあれです。

    高校生の頃、恋愛が全てみたいなことあったなあ…。
    友達と喧嘩して、そのまま卒業したなあ…。
    親は肝心なこと言わなくてギスギスしてたなあ…。
    と、懐かしく読みました。

    最後はやっぱり教師ていいなあ…。と思っちゃう本でした。


    亜由の復讐
    春休み中に、彼氏と喧嘩して一週間連絡しなかったら、同じクラスの女と付き合ってた話。
    優柔不断で、自分を持ってなくって、元カノの亜由に甘い言葉を影でささやきながら、今カノの前では拒絶する。
    復讐として、彼氏が嫌いだったアスパラガスを庭に植えて卒業。
    先生、三年間アスパラガスのお世話よろしくね。


    舞の親友
    舞の家は父親が病気で、兄が下宿大学生で、弟が中学生で母はパートをしているけど、家計が苦しかった。
    高校でバイトは禁止だけど、家計を支えるにはバイトをするしかなかった。
    そのバイトしていることを知っているのは、親友の千春だけだった。のに、ある日同級生のいずみから、バイトしていることをバラされ、千春を疑ったまま三日間停学。
    舞が謹慎明けをしたら、千春が田路の花壇の世話をしていることに激昂。
    千春はちゃんとメールで伝えていた。それを千春がバイトしていることを言ったと思い込んで読まなかったのは舞。
    家庭の事情もあって、気軽に進路の話もできない、趣味の話もできない。お互い傷つきあっていた。

    祥子の居場所
    親が再婚して、居場所がないとふさぎ込んだ祥子の話。
    文化祭まで二週間を切ったとき、ペンキが教室中にばらまかれていた。
    最初に教室に来た祥子が疑われたが、父親がペンキの会社で働いている祥子にとって、水性ペンキの特徴はわかっていた。
    犯人は同級生の優奈。
    田路と仲良くする祥子が気に食わなく、祥子が朝早く登校することを知って、祥子のせいにしようとした。
    文化祭に間に合わせるために、祥子は今まで避けてきた父に「使わなくなったペンキがあったら欲しい」と持ちかけた。
    父は嬉嬉としてペンキを提供。
    祥子は居場所を見つけた。


    田路の便乗
    七年付き合った香織が、旅行へ行くと言って別れ、産休代理で来た新卒の志帆と付き合うが、香織が忘れられず、産休代理の雇用期間満了で田路との関係も解消。
    そう連絡を取り合う仲でもなかったために、同級生の幸成が色々世話を焼いて、六年後にようやく結婚。

    卒業した亜由もいい恋愛をしている様子を見せに。
    舞と千春も仲良くコンサートに行っていると報告。
    教育実習に来ていた祥子は暴走し、校内放送で「美人の奥さんが~」「妊婦さんが~」と個人情報を暴露。

  • 3.5、を繰り上げて星4つ。
    話の構成が好き。悩みを抱えた女子生徒がそれぞれ同じ場所を訪れ、主人公的立ち位置にいる教師を通じて悩みを解決していくお話。最終的に自分達なりの幸せを手にしていることにほっこりとした。田路先生は、作者の人がこういう男性好きなんだろうなー……ってのがひしひしと伝わってくる。
    淡々としている落ち着いた文章で、読みやすさはあれど個人的にはメリハリが欲しくなる印象でした。アジアンタムブルーに続いて自分が育てたことある植物絡みの小説シリーズだったりする。頑張れ祥子ちゃん!

  • 2015.2

  • 甘口好きにおすすめ的な。若干ネタバレになるかも知れないけれど、そうはいっても、結局そのきじかくしの庭に絡んでつながりを持った幾人かの生徒達のしがらみが、主人公をその土地に縛り付けたなぁというところが引っかかった。
    いわゆるマイルドヤンキーなんて生き方は、存外、そういう関係を切ってでも上昇する意欲があるかどうか(というか、そこまでの意欲はないこと)によって、発生しているんだよねと思ったりするし、あと、香織さんの行動もね。
    ふと、楽園追放でアンジェラはやっぱり外宇宙へいった方が物語として良かったのじゃないかな?と思ったのと同じような引っかかりが残る。あるいは、千反田えるに絡め取られて地元に残ってしまう(であろう……まだ、その時点までは描かれてないから)ほうたるみたいな。

  • 【第19回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作!ちょっと疲れたアラサーたちへ、心を癒やすこの1冊。】
     恋人の心変わりで突然フラれた亜由。ちょっとした誤解から、仲たがいをしてしまった千春と舞。家でも学校でも自分の居場所を見つけられずにいる祥子。高校生の彼女たちが涙を流し、途方に暮れる場所は、学校の片隅にある荒れ果てた花壇だった。そしてもう一人、教師6年目の田路がこの花壇を訪れる。彼もまた、学生時代からの恋人との付き合いが岐路を迎え、立ちつくす日々を送っていた。熱血とは程遠いけれど、クールにもなりきれない田路は、“悩み”という秘密を共有しながら、彼女たちとその花壇でアスパラガスを育て――。
     躓きながらも、なんとか前を向き歩こうとする人々の物語。。

  • 一人の教師と世代が違う女子生徒との交流を学校の片隅にある花壇を中心に描いた作品。

    なんかこういった構成の作品は結構好き。
    女子生徒たちも悩みがあり、教師にも悩みがある。
    それを花壇であれこれあいながら進んでいくのは楽しみがあります。
    が、文章力と表現力が弱く感じますね。
    心の移り変わりをもっと表現できればもっと面白くなったはず。

  • 2014.3.13読了。母は普通と評していたけど、私は結構気に入りました。「ちょっと疲れたアラサー達へー」と帯に書いてある本を素直に楽しめちゃうのはやはり20代前半のくせに精神的に老けてるんだろうか…でも「良かったね。」で終わる話が好きなんだからいいよね。フィクションはやっぱり大団円がいいなぁ。切ないのも好きだけど。
    アスパラガスがもっさぁってなる植物ってことはテレビか何かで見て知っていたけど「キジカクシ」という和名は読んで初めて知りました。
    熱血教師よりこういう先生と場所の方が現実には必要だと思いますよ。実在するしないは置いといて先生に恵まれた彼女達は幸せですよね。最後の祥子の悪戯には思わず微笑んでしまいました。先生愛されてるなぁ…
    幸成さんはきっと香織さんにも何か言ってたんでしょうね〜いいキューピッドだなぁ。この人いなかったら2人はまた連絡とることも再会することもなかったんでしょうね〜
    そして志帆さんは後でちゃんと幸せになれるタイプだと思います。
    みんな良かったね。

全30件中 1 - 10件を表示

桜井美奈の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

きじかくしの庭 (メディアワークス文庫)に関連する談話室の質問

きじかくしの庭 (メディアワークス文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

きじかくしの庭 (メディアワークス文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

きじかくしの庭 (メディアワークス文庫)の作品紹介

恋人の心変わりで突然フラれた亜由。ちょっとした誤解から、仲たがいをしてしまった千春と舞。家でも学校でも自分の居場所を見つけられずにいる祥子。高校生の彼女たちが涙を流し、途方に暮れる場所は、学校の片隅にある荒れ果てた花壇だった。そしてもう一人、教師6年目の田路がこの花壇を訪れる。彼もまた、学生時代からの恋人との付き合いが岐路を迎え、立ちつくす日々を送っていた。彼らは、"悩み"という秘密を共有しながら、その花壇でアスパラガスを育て-。第19回電撃小説大賞"大賞"受賞作。

きじかくしの庭 (メディアワークス文庫)のKindle版

ツイートする