ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (3) (電撃文庫)

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著者 : 宇野朴人
制作 : 竜徹  さんば挿 
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2013年4月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048915335

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (3) (電撃文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 面白かったー!
    相変わらずラノベにして硬派な作品。今回もドキドキハラハラが止まりませんでした。

    シナーク族と和解したものの、一息つく間もなくアルデラ神軍と相対する羽目になったイクタたち。
    味方の撤退を支援するため、時間稼ぎを行うことになります。
    ・・・まさかこれに1冊費やすとは。
    今後の展開を含めても、この撤退戦はそれほど重要な局面ではないはず。
    それだけこの戦いを書きたかったんだろうな。

    敵の将軍は“不眠の輝将”ジャン。
    彼の登場により、どちらかというとイクタの独壇場だった戦争が頭脳戦の様子を呈してくる。
    お互いの裏の書き合いや相手の出方を見てこちらの手を変える・・・といった戦術のぶつかり合いは読んでいて楽しいね。
    やはりイクタ視点で読んでいたから、ジャン軍の砲撃、そこから突撃してきたときの絶望感は半端なかった。
    そしてこの後どうなるのかとわくわくしてただけに、ラストのイクタの策は少し残念。
    本人も認めているけれど、策ともいえない運任せの八つ当たりのようなものだよなー。
    結果的にそれで戦局が覆ったわけだし、戦争においてはなによりその結果が大事なわけだけど・・・
    戦術的にはジャンが、戦略的にはイクタが勝ったといったところか。

    軍対軍の戦争以外にも、序盤でイクタがナナクに対してそこまでするのかというほどの覚悟を見せたり、ヤトリとの深い絆が垣間見えたり、ヤトリの個人戦などなど見所たくさん。
    なかでも個人的なお気に入りがマシューとサザルーフ大尉。
    マシューは天災の中に混じった凡人で、一番読み手に近い存在。
    それだけにマシューが感じる事にはとても共感しやすい。
    そりゃ普通は戦争行ったらああなるって。すでに覚悟ができてるイクタやヤトリの方がおかしいんだって。
    しかし、そんな極限状態の中でも振り落とされることなく必死にイクタたちについていこうとする様子は立派。
    素直に応援したくなる。
    サザルーフ大尉は、イクタたちより少し上の立場から彼らを見守り導く頼れる兄貴的存在。
    戦記物においてこういうキャラって意外と珍しいね。
    自分のできることできないことをしっかり把握しており、階級が下であるイクタに頼ることを厭わない素敵な上官です。
    こんな上官ばかりだったら無駄な戦争が起こることもないんだろうけどな・・・


    今回はジャンの顔見せとイクタとの戦いがメインでストーリーはほとんど動かず。
    その分次回から動きが激しくなるのかな?
    出たら優先的に読もう。

  • 北域鎮台、対アルデラ神軍撤退戦。

     英雄は過労で死ぬとは、けだし名言だ。が、怠惰イクタ自身にすらそれが降りかからないとも限らない。地位には責任と部下が付き物だから…。

     圧倒的に味方に不利な状況が悪化しないように支えながら、高次の目的遂行にあたる。こういう緊張感ある舞台設定を上手く構築した作者の勝ちという印象の第3巻。
     そして序章の幕が下りる巻である。

  • 圧倒的な戦力差での撤退戦。
    そして、宿敵となる軍師の登場。
    最初から最後まで息つかせない展開だった。

  • 戦乱渦巻く世界で生きるイクタ少年の半生を描いた作品の第3章。
    シナーク族と戦いを終えたが、すぐにアルデラ神軍との戦い(撤退戦)が始まる。

    ラノベらしからぬ血生臭さの度合いが上がってくるも、全体のバランスがいいのであんまり気にならないところが上手いなと思います。
    敵方に現われたライバル将校がでてきて戦略対戦略が始まったのも盛り上がってきた要因だと思います!
    今後の展開も楽しみです!

    ただ、最初に前回もでのあらすじをお願いしたな。
    いきなり本編ではちょっと置いてかれる。
    まぁ、前巻最後を読み返せって言われればなにも言い返せないけど(笑)

  • ご都合主義は否定しないんだけど、前巻のイメージの悪さが尾を引いてるかな。
    非戦闘員の無差別虐殺やらレイプ未遂までやらかした直後に共闘とか、さすがにねーよ。
    敵対女の子とキャッキャウフフしたいのなら前巻みたいな重い展開にしちゃだめだし、ああいう重い展開にするならきっちりハード路線で行くべきじゃないか?
    ナナクは殺すしかなかったと思うんだけどね。
    俺Tuee系の最強主人公様物語の場合、作家の独りよがり傾向がすごく強くなるんだけど、そこに同調できないとツライ。
    「指まで切り落としちゃう俺カコイイ!これでオナノコもすべてを許してくれちゃう!」とか、ねーわ。
    シナーク族と共闘するなら前巻の虐殺は無用な作者オナニーだった。
    あれやるなら、きっちりナナク殺しておけって感じだなー。

    読了。
    今巻はわざとらしい悲劇がなかったので楽しみやすかった。
    前巻のわざとらしさを考えれば、必死で撤退戦をこなしたイクタたちが後方に下がると、後方で築城しているはずの友軍が存在せず絶望する、みたいな痛々しい流れになるんじゃないかという想像がついて回った。
    でもまあ、そうなるとさすがにイクタたちは捕虜になって他国で生活する新章になるだろうし、ジャンとの対面を決定的に決裂させた以上、その未来を作るのは無理があるだろうとも思った。
    なんにしろおかしな展開にならなくて良かった。
    ただ、撤退戦終了から中央帰還までいっきに時間がすっ飛んでるのはちょっと違和感があったね。
    ざっとでもいいから、イクタたちが後方の自軍と合流するシーンや、それぞれの場面でシャミーユがやきもきするシーンをはさんで欲しかった。
    時間の経過が乱暴で、ちょっとだけ取り残された気分に。

  • 戦争の悲惨さを表しつつ楽しめる内容となっている。作者の文章力・表現力に脱帽。

  • ライバル登場。一万二千の敵軍に対し味方はわずか八百。壮絶な退却戦。最後に差を分けたのは、敵将への想像力。

  • 極限の撤退戦。イクタとヤトリの信頼関係の根っこが気になる

  • 評価:☆5


    本格派ファンタジー戦記第3弾。

    圧倒的な戦力差、そして現れる「不眠の輝将」ジャン・アルキネクス。絶望的な状況の中での撤退戦に果たして勝機はあるのか――!? と言ったところです。

    いやーホント面白い!安定しすぎてて怖いw
    始めはかなり成り行き感が出てたイクタだけど、もうすっかり名将としての風格が出てきてるね。
    いつもの軽い感じが消えてた分、読んでるこっちにも緊張感が伝わってきた。

    序盤のマシューがかっこよすぎて涙腺熱くなってしまった・・・。
    「だったら!――ここで仲間にかける言葉は、『先に逃げろ』じゃないだろうが!」
    いつの間にこんなイケメンに(ノД;)

    イクタとジャンの戦略のぶつかり合いが面白かった。
    時間と共に推移していく戦場の様子も頭の中で容易に思い描けるのは、それだけ文章がしっかりとしている証拠でしょう。

    イクタやヤトリ、二人の息の合いすぎなコンビプレイはもちろんだけど、この戦闘で一番褒め称えられるべきはサザルーフ大尉だよね。
    自分の能力の限界をきっちりと認めることができる上官なんてそうそういないよ。
    サザルーフ大尉にはこれからも出番あって欲しいw

    最後に姫様が出てきて、「あ、そういえばいたなぁ姫様」と思ったのは秘密(笑)

  • 前回の続きで。
    生田君がまじめに戦うと、ロクなことがないな。

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ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (3) (電撃文庫)の作品紹介

大アラファトラ山脈でアルデラ神軍の大軍と向かい合う、疲労困憊の帝国軍。勝ち目の見えない状況で、イクタは起死回生の奇抜な作戦を決行する!そしてかたや、帝国軍を攻めるアルデラ神軍の中に、ひときわ目を引く一人の軍人がいた。彼こそ、『不眠の輝将』と讃えられる英才。強敵としてイクタの前に立ちはだかる男であった-。不世出の二人が激突し、大森林を舞台に、息詰まる戦いが繰り広げられる。果たして、その結末は…!?話題の本格派ファンタジー戦記、ますます盛り上がる第3巻の登場。

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