リリーベリー イチゴショートのない洋菓子店 (メディアワークス文庫 お 3-1)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
3.63
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本棚登録 : 313
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048915779

作品紹介・あらすじ

「みなさんには、ケーキのように愛おしい宝物はありますか?」-大切な想いが込められたものには、必ず他人を魅了する力があるといいます。女子大生・中屋明海が訪れた噂の洋菓子店「リリーベリー」は不思議な店でした。一年間限定開店、店に置かれるケーキは一日一種類のみ、そして、スイーツの主役であるイチゴショートがないこと。そんな店に疑問を抱く明海でしたが、ある事件をきっかけに、問題の店のパティシエ兼青年店長・竹下望と一緒に働くことになってしまい…!?一軒の洋菓子店に纏わる、愛おしい物語。

感想・レビュー・書評

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  • 美味しそうなケーキとハートフルストーリーと甘酸っぱい恋愛、みたいな。王道。よかった。

  • 表紙に惹かれて、ここでの評価も悪くなかったので購入

    読み始めは、明海が表紙から受ける印象と全然違って、ちょっと戸惑ったけど、慣れてしまえばサクサクと読み進めてしまった
    明海ってばぶっ飛び過ぎ 物理的にも何回かぶっ飛んでるけど
    全体的にコメディタッチな感じだったなー
    メイン二人はもちろん、周りの人達のキャラもなかなかで、お祭りの様子もなかなかすごくて、面白いし、伏線もちゃんと張ってあったりするから、骨組みは結構しっかりしてるんだけど・・・最後はあっさり終わりすぎな気がしないでもない

    明海が竹下への想いに気付いて、六年にも及ぶ初恋に終止符を打つところも結構あっさりしてたかな
    6年って長かったけど、片思いだった分、和志の留学で離ればなれになって、竹下に出会って、半年の間に気持ちは少しずつ移ってたのかもなーって考えればそうでもないのかもしれないけど
    でも、最後に自分の気持ちを抑えて竹下の背中を押した明海は、和志が留学してしまった時より成長してて、竹下だけじゃなくて、明海も一緒に成長してたんだなって感じられた

    ハロウィン後から徐々に切なさが増して、どうなるかと思ったけど、無事にハッピーエンドでよかったなぁと思う反面、あのあっさり感が何とも言えずもやもや
    続編はやっぱ出ないかな 二人が付き合ってからの様子も少し見てみたいし、どういう形で二人が一緒に居るのかとかも見たいのに!
    宮館と杏菜の将来も気になるし・・・
    番外編の短編集とか出してくれないかなー


    それにしても、魔法使いのハーブティーに続いて、、このリリーベリーも、ケーキやお菓子の描写はお腹が空いてくるし、ケーキを作ったり食べたりしたくなってくるね

  • ジャケ買いした本。最近、ジャケ買いしてしまう本が増えているのはあるが…。パン屋さんとかケーキ屋さんの物語は、とても好き。目に入ったら、すぐ読みたくなる。

  • 「春の章「期間限定開店」」
    たった一つしかない商品。
    経営について何一つ教えられないまま逝ってしまったら、どれだけ頑張ったとしても維持するのは難しかったろうな。

    「夏の章「りんごのあめの大きいの」」
    望む商品は一体何なのか。
    妥協できないのはプロとして素晴らしい心がけではあるが、収入と支出の計算が出来なければ商売としては失格だろ。

    「秋の章「乙女の餅心」」
    長年の想いにさよならを。
    初めての気持ちに戸惑いながらも伝えた矢先、答えは簡単なようで難しい問いを出されたら正解か分からないだろう。

    「冬の章「聖夜のプレゼントを」」
    知人たちから聞いた話は。
    あまりに突然の別れは悔やむ事だらけだっただろうが、初めて知る話や想いを聞くことで一歩踏み出せたのだろうな。

    「最終章「白い心」」は
    立ち止まらせないために。
    相手を思いやるのは大切なことではあるが、自分の想いを押し殺し見て見ぬふりをして逃げるのは違うのではないか。

  • ひょんなことからリリーベリーでバイトすることになった明海とパティシエ達とのお話。

    表紙と中身の印象が大分違うのだけど。
    良かった。

    彼は、不器用天然タラシなのかな。
    たぶん計算ではないのだろうね。

  • 【あらすじ】
    みなさんには、ケーキのように愛おしい宝物はありますか?」 ―― 大切な想いが込められたものには、必ず他人を魅了する力があります。それはケーキにも、お店にも、そして、人にも……。 女子大生・中屋明海が訪れた噂の洋菓子店「リリーベリー」は不思議な店でした。一年間限定開店、店に置かれるケーキは一日一種類のみ、そして、スイーツの主役であるイチゴショートがないこと。 そんな店に疑問を抱く明海でしたが、ある事件をきっかけに、パティシエ兼店長でどこか冷めた性格の青年・竹下望と一緒に働くことになってしまい ―― !? あなたも、一軒の洋菓子店 「リリベリー」 にまつわる甘くて苦くて愛おしい物語をご賞味あれ。

    【感想】

  • 絵が良かったので表紙買いしましたが、面白かったです。文章も読みやすかったですし、続きが出てもおかしくない内容と終わり方でしたので、それも期待しています。
    (2013/07/06)

  • 2015.11.27 読了

  • 面白かった

    田舎の山にオープンしたケーキ屋さんと女子大生のおはなし
    胸キュンシーンあり話もノリが軽いけどそんなに気にならず初恋の実らなさが切なく
    デビュー作かぁなかなか

    ただパティシエの男子勢がみんな若くて
    そんな若者で(20~24)パティシエってなれるのかなって思っちゃったがなれるのかな

    マカロンとクリームのシーンはおいおいと思いながら照れてしまった(笑)
    こういうのは狙ってやったらだめなんだろうなぁ
    あくまで自然に天然にだからやられた方はたまんないんだろうな…

    面白かった
    時々はさまる変な描写も(花見のらんちきさわぎやハードロックな盆踊り)へたしたら浮いてるというかスベってるというか
    そうなりそうなのがわたし的にはギリギリのラインで面白かった

    初恋の男の子もすてきだったから(こういう子もきらいじゃない)ちょっとせつない

  • 面白かった。
    そういえば、ケーキって最近ではコンビニでもスーパーでも買えるようになり手軽に食べられるようにはなりましたが、
    これこそケーキ、また、ぜひ食べたいっていうケーキに巡り会える率は低くなったような。

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著者プロフィール

岩手県生まれ。A型のおひつじ座。2004年「北の文学」優秀作を受賞。2013年『リリーベリー イチゴショートのない洋菓子店』(KADOKAWA)でデビュー。スイーツや歴史の物語を多く書いている。チョコレートが大好き。

「2022年 『美桜のペットさがしノート 大切な家族がいなくなった!?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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