作品紹介・あらすじ
トラヴァス少佐を乗せた軍用機が突如爆発。制御を失ったその機体は、人里離れたルトニ河に墜落してしまう-。その頃ロクシェ首都では、消息を絶った少佐が麻薬犯罪に関与したという疑惑が持ち上がり、過剰とも思える証拠が次々と明らかになっていくのだった。一方、やんごとなき事情により長年勤めた空軍を追われることになってしまったアリソン。将来に絶望したリリアを新聞部メンバーが助けようとする中…アリソンは「わたし、再婚するんだ!」と陽気に語るのだった。しかも、相手は既に死んでしまったはずのあの人で-。胸躍る"彼らの物語"ここに完結。
感想・レビュー・書評
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『アリソン』が出たのが11年前!!!懐かしい!!
本屋でなんとなく手に取って、あぁ、この男の子がこの女の子に振り回される系か?と。
よく見たらキノの旅の人じゃん!じゃあおもしろいだろうな。と買ったあの日…。
読んでみたら止まらず、読み終えても何度も読み返した。
それからずっとシリーズを追いかけてきたので、このオールスターは楽しくてしょうがなかった!
やっぱり『アリソン』が一番で、ヴィルとアリソンが一番大好きな自分としては、下巻の『ああ!!さすがヴィル!!!それでこそアリソン!!!!』な展開は嬉しかった。
『懐かしい男』が好きだった私は再会を心待ちにしてたけど、あの名前を呼び合った場面は正直涙ぐんだなぁ。
読み終わったあとはすごい満足した!
でももちろん続編があれば読みたい!
とりあえず、シリーズ終了ってことでお疲れ様です!!
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アリソン・リリトレ・メグセロと続いた大陸シリーズの下巻、完結編。
まさに完結編に相応しい内容だったのではないかなと思います。
思い返せば7年ほど前に友人にアリソンを借りたのがきかっけですが、シリーズ開始から11年ですか。長いシリーズでした。
あえて評価に順をつけるならリリトレ>アリソン>メグセロな自分です。
まぁ、メグセロはまたストーリーのテイストが違った感じにはなるのでなんともいえないのですが。
さて、そろそろ本書の感想をば。ネタバレを多分に。
上巻で気になったまま放置されていたトラヴァス少佐ことヴィル。
彼の戦いが前半では記されています。ちょっとムゴイ。でも作者らしかった。
サイラスが助けに来てくれたシーンでは思わずファーーーーwwwwと声が出てしまいました。アリソンもう一度読もう。
ヴィルとベネディクトの共闘もなんだか久々で、アリソン時代を想起しておりました。
なんというかこの、ニクイ演出ですよね。
そして話は首都へ移って、最終的には結婚式へ。
扉絵の時点で結婚式やるんだーって感じだったのでワクワクしながら読んでました。
トレイズがリリアの手を握るシーンではおっ?となりましたが、そこまで。
ヘタレの称号を濯ぐにはまだまだ時間がかかりそうですね・・・
もっとリリトレのいちゃいちゃが見たかったです。でもまぁ、あの二人らしいっちゃ、らしいのかな。
メグセロはなんかもう既にカップルとして出来上がってる感が。
まぁメグに関しては上巻のセロンと部室で二人になるシーンが最高でしたね。
いやーそっかーメグはアサシンだったのかー(棒
最高っす。
そしてアリソンとヴィルと、その周辺。
ようやくメリエルがお披露目だよ!!!かわいいだろ!!!
いやー、眼福。
カルロとかキンスキー少佐とかいろいろでてきて、なんかもう感無量でした。
堂々のフィナーレだったと思います。
この本の続きが読みたくなるのはきっと俺だけではないはず。
あぁ、終わってほしくなかった…。
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「えっと……」
「久しぶり!」
もうね、このセリフを読んだときの感動ね。
長編シリーズを、しかも年に1冊しか刊行されないこのシリーズをずっと追いかけてきたファンへのご褒美といってもいいかもしれない。
昔読んだときのことがぶわーっと思い出されてね。
あぁ、やっぱり親子だなぁ。
というわけでアリソンシリーズオールスターこと「一つの大陸の物語」の下巻にしてシリーズ完結編。
まさに「オールスター」の名に相応しく、アリソン、リリトレ、メグセロから様々なキャラクターが登場し盛り上げてくれました。
特にラストに明かされた某軍人。
チョイ役だけどすごく印象に残ってて、再登場してくれて嬉しかったな。
序盤はトラヴァス少佐の戦い。
上巻ラストの飛行機事故から辛くも生き残った少佐が、なんとか事態を打開しようと人々の手を借りながら戦います。
ここはもう完全に作者の趣味だね。
サバイバル知識や銃の知識がここぞとばかりに散りばめられてる。
1秒で弾層を交換するシーンとか、嬉々として書いてたんだろうなぁ…
上巻冒頭で登場した「懐かしい男」に会う男も、大方の予想通り。
「懐かしい男」の名前を呼ぶシーンはよかったな。
後半は結婚式。
あのキャラとこのキャラの結婚式にみんなが集まってきます。
そこで色んなことを思い出しながら読んでいたところに冒頭のセリフですよ!
やられたなんてもんじゃないね。
ほんとこのシリーズ大好きだ。
相変わらずの新聞部の面々もよかった。
特にマティルダ王女と絡むあたりね。
「わりと本気でした」には爆笑したw
物語として見ると、占い師の示唆があったとはいえ再会が偶然過ぎたり戦闘シーンもなんだかなって感じだけど、
そもそもこのオールスターはそういった部分を楽しむ作品ではなく作者が書きたいように書いたキャラクターたちの「今」を楽しむ作品でしょう。
シリーズのファンとして堪能させていただきました!
続きをいつまでも待っています!
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ネタばれがっつり書いているので閲覧注意です!!!!!
買ってから3、4回読みましたよ← 2時間で←
んで読んでみて読んでみて、あっそういうことか!!!ってなりました。
いやー、全部丸くおさまってる。あの人がくるとはね!!
読み終わった直後の感想的には・・多いので次々箇条書きでいきますよ
・ヴィルが孤児院に行くことになった理由が何気にあたっていてすごく嬉しかったですー
・そして次にトイレズー!不憫―!がんばってよーって思ったんだけど、
でも二回目に読んでたときに気づいたんですよ。
トレイズ「俺、一生懸命勉強して、大学も行きたいな。首都で」
リリア「いいじゃない。応援するわよ!」
って!!!すごく!!ヴィルとアリソンの会話じゃないか!って!
不憫なりに、切なくなっててもフラグはひっそりがっつり立っているから大丈夫だなって。・・・問題は、トレイズがヴィルポジションなわけで← 押せ押せじゃない(笑)しかも無自覚(笑)
でも、ヴィルだって今じゃあさらっとアリソンに「愛してるよ」とか言いますからね(リリトレの話だけど)気長にがんばれ。
・それと「私を信じてほしい」
もう、十年前くらいに読んだ「アリソン」そこで戦争が終結するわけですが
思えば「私を信じてほしい」で世界が平和になったんですよ
それってすごくないですか?素晴らしい仕掛けですよね!!
・何気に急に無理やりふってわいたと思っていたアサシンネタが
最後の最後でオチとして拾われていて素敵でした(笑)
・あんまりアリソンが自由奔放すぎて、ヴィル要素(振り回され要素w)をもっているリリアがアリソンの娘さんっていうイメージがそんなに強くなかったんですけど、ヴィルと対面したときの反応がすっごくアリソンっぽくてよかったです。
・個人的にはアリソンにちょくちょくでてきてそれなりに細かく描写されていたあの人(その2)がしっかり『親友』やってて嬉しかったです。
・でも実は最初に読み終わったとき思ったのは、もうちょっと後半の描写増やしてほしいなーでした。絶対がっつり最初の遭難とか戦闘シーンとか楽しんで書いたでしょ時雨沢さん!!
・三回目に読んだときものすごくアリソンが好きになりました。いや最初から好きだけど、なんていうか急に衝撃がきました
自由奔放にヴィルのことが大好きなアリソンは最初のシリーズで世界を平和にしたり女王様助けたりしたわけですよ。でもこの巻では自由に素直に大好きなヴィルをふっつーに軍を首になって助けにいくんですよ。すさまじくかっこいいですよね!!!!なんかもう好き!!って感じです
ヴィルの強運も相当だとは思うけど、アリソンのめぐりあわせも相当ですよねー
・ヴィルがあのひと(その2)をほめるとき、「まるで魔法遣いだった」っていうのもいいね!
・アリソンとヴィルのあの会話
うん、これくらいにしておこう。まだ気づいたことはあるけど、このへんで。
面白かったー
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「アリソンとヴィルとその他」という内容は、このシリーズを「アリソン」からリアルタイムで11年追いかけてきた自分にとって、予想を超えて期待に応えてくれたものでした。やはりヴィルが活躍する姿は格別で、彼とともに活躍するアリソンとふたりを助けるベネディクトという図は安定感があります。またトレイズが相変わらず不憫だったり、メグセロのラブラブっぷりも確認できたりと、シリーズメンバーそれぞれに見所はありますが、下巻の主要メンバーが戦中組主体だったのは嬉しい限り。
そしてなによりも終盤の展開がいい。
かつて、教会のなかで少女に押し倒される形で互いの思いを確かめ合ったアリソンとヴィル。その彼らが守りたかった人々に祝福されながら晴れて結婚式を迎える構成は、大団円という言葉につきる素晴らしい幕引きで、感に堪えません。
長い間、楽しませてくれて本当にありがとうございました。
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アリソンから続く長い物語のハッピーエンド。
長編を読了した時にしかえられない栄養素と多幸感があっていい作品でした。
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完璧なハッピーエンド。
ちゃんと終わった本を久々に読んだわ。
ええ話やった。
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「アリソン」から連なるシリーズを締めくくる素敵なエキシビション。あぁ、表紙も素晴らしい。中身はもちろん。
下巻はヴィルもアリソンもベネディクトも大満足の活躍ぶりで、いやもう長く生きてると良いコトもあるんだなぁと思ってしまいました。懐かしいあの顔も出てきてうわーってなりました。同窓会か。
…ちょっとトーンを戻しますが、個人的には著者の本は展開の持って行き方のバランス感がとても好きです。
結果的にとんでもないレベルの「ンなコトある!?」という展開になるものの、読み進めているうちはその不自然さを感じさせない。読み終わってから振り返るととんでもないコトだなぁと思うものの、爽やかすぎる読後感がそれを帳消しにして余りある印象になってしまう面白さ。
「キノの旅」では一味違う世界の設定とおとぎ話のようなパッケージングで展開の違和感を薄めていたけど、「アリソン」はそこらへん割と直球勝負で、著者の筆致や構成力を堪能できたのはこっちじゃないかなと思っています。
また、まだ、読みたいなぁ。。
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本当にオールスターでびっくりしてしまった。
ヴィルを取り戻してくれたのは私の大好きだった親友くんで、出てきてくれたときは涙がでそうになった。
ちゃんとリリアにもヴィルのことが伝わってよかった!これで終ってしまうのは悲しい。まだトレイズの「約束」の話も決着がついてないし、メグセロの行く末もみたいなあ。
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ふー…相変わらずタイトルがリリアの本名ばりに長いっ!気になったので上巻読んですぐ下巻読みました(笑。
懐かしすぎるキャラがてんこもりです。うーわーーー。楽しいぃぃ!!おもしろい!そしてもったいない!まだまだ話続けて膨らませてアリソンとヴィルを書いてください時雨沢さん!!
2014/09/13
著者プロフィール
2000年『キノの旅 the Beautiful World』でデビュー。アニメ『ソードアート・オンラインII』の銃器監修も担当。
「2023年 『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインXIII ―フィフス・スクワッド・ジャム〈下〉―』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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