なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る (メディアワークス文庫 の 1-7)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 810
感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048916202

作品紹介・あらすじ

お人好しの青年・波多野ゆかりくんは、あるとき謎の白うさぎと出会いました。いきなり喋ったその「うさぎさん」は、なんとその自慢の長い耳で人の『縁』の紐を結んだり、ハサミのようにちょきんとやったり出来るのだそうです。さらにうさぎさんは、ゆかりくんにもその『縁』を見る力があると言います。そうして一人と一匹は、恋人や親友、家族などの『縁』をめぐるトラブルに巻き込まれ…?人と人との"こころのつながり"を描いた、ハートウォーミング・ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 野崎まどさんの小説で、ほんわかとした学園もの。安心して読める。
    そして私の敬愛してやまない動物が登場する。うさぎさん。
    友情、愛情、家族など、さざまなつながり、人と人との縁に関するストーリー。
    機内に案内されてから出発が遅れた福岡空港発羽田空港行きの飛行機で読み終わりました。

  • ヤられた♪
    西院さんは有能過ぎるし、茅弥さんは優しい過ぎる。
    ゆかりくんは真っ直ぐ過ぎて……うさぎことうさぎさんは可愛い過ぎる♪

    野崎まど先生 全開で短い掛け合いに クスっと笑わせてくれて 全体的にドタバタコメディーだと 肩の力抜いて読んでたのに…四話の「死人の縁」は泣かせられた。

    【縁】って自分の物だから本当は自分がバタバタして、大切にしないといけない事を改めて感じさせてくれた。

    これ!バビロン書いた著者?って思ってしまう位の隠れた?名作♪

    続きもすぐ読もう♪

  • ほっこりとした作品でした。ちょっとだけファンタジーで、安心して読むことができる作品。後味も良いナイスな作品でした。

  • まど作品なので買いました。これまでの作風から、何時誰がどんな目に会うか分からないなとビクつきながら読み始めましたが、作者の持ち味であるコメディ部分が多く、オチもひねくれず素直に一つ一つの話が閉じてて拍子抜け。
    森見作品の大学生活から男成分を減らしたような感じで、こういうのも書けるんだなー、とスラスラ読めました。続き出るなら読みたい

  • 野崎まどさんの本ということで、古本屋で購入。設定が大学生ということで、懐かしくもあり、ほんわかした内容だった。同著者のknowはおすすめ。現在、タイタンを読書中。

  • 主人公ゆかりの雰囲気がなんとなく好き。うさぎさんとのゆるいやりとりも楽しい。

  • 『know』とか『2』の方がずっと良い。ややインパクトに欠ける。野崎まど作品は読破せねばという強い意志を持った人以外は、特に読まなくて良い。

  • これも何かの縁であったお話。    
    良縁で結ばれる男女。   
    友誼の縁で繋がる友。   
    血で繋がる家族の縁。   
    切って告別死人の縁。   

    良いお話だった。     心に染み入る物語。

  • 久しぶりの表紙買い。うさぎが可愛くて…
    読み終わって、ほんわかとする本でした。
    2巻目希望します。

    うさぎさん可愛かったわぁ。

  • 野崎まどっていうことだけで、
    この作品の感想を書こうとすると
    どうしてもネタバレっぽくなるので、
    とりあえず未読の方はご遠慮ください。

    結論だけ先に申し上げると、僕はこの作品を支持します。

    とりあえず読み始めとしては
    「なんてMW文庫らしすぎる作風なんだ!」
    って言う感想。

    今までの野崎まど作品を読んでる人間からすると、
    拍子抜けも良い所な良質クオリティ。
    とても同じ人間が書いてるとは思えない。

    だけどそれは、野崎まどを知ってるからこその驚き。

    野崎まどファン的には、いつもの捻くれたコメディパートや、
    最後に必ず来るどんでん返しを期待して読んでるはずですが、
    その期待は全て裏切られます。

    つまりこの作品自体が、野崎まど作品史上におけるどんでん返し。

    その裏切りに対してきっと批判も出るでしょう。
    だけど個人的には、野崎まどがこんな純粋に感動できる、
    毒の無い作品を、世に送り出せる事を評価したい。
    ただ、」この評価はこの作品だけに送るものではない。
    きっともう気付いてる読者諸兄もいるでしょうが、本当に恐れるべきは、

    次回作以降、野崎まど作品を読むときに、
    どんでん返しが来ない可能性をも警戒しなくてはいけないという事。

    つまり今までの『野崎まど=どんでん返し』という公式は崩れ、
    また不意打ちの様に、いつくるか解らないどんでん返しを楽しめる。

    個人的にはここが評価ポイント。
    もちろんこの作品が純粋に気持ち良く楽しめたのは事実。
    だからこそ、毒の無いまどと、毒のあるまどが、
    どちらでも面白いのにどちらか解らないという状況が、
    否が応でも次回作の期待を高めるのである。

    いやいやお見事な心理戦。さすがです。。

  • うさぎが大好きなので
    気になり読みました。
    うさぎさん、
    思ったより話し方がおじさんぽくて
    ギャップにびっくりしました。

  • 巻き込まれやすい主人公はありがちだけど、ふてぶてしいばかりの兎はあまり要らない気がする。とても太いという最後の縁は、何で序盤から見えなかったのだろうか?

  • 終盤に向かって話がどんどん盛り上がっていく。ステキな話で終えて気持ちがスッキリ。ウサギさんがかわいらしく、ゆかりくんとの掛け合いはさすがの太いご縁!続編も良いコンビネーションを見せてくれそう笑

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/554847

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • こういうわかりやすい、ほのぼのラノベも書く人やったんやな!
    マイルド森見登美彦感強いなー、特に京都やと思うけど大学の描写やキャラ造形がかなり森見登美彦。
    まあでも、ひどいこともおきんし安心して読めるな。
    これはなにげにあとがきが一番良かったかな笑

  • 「縁」というものを巡る日常を描いたストーリー。野崎まどといえばSFのような世界観だと思っていたので意外だった。しかし、読んでいて楽しかった。うさぎさんとゆかり君のやりとりが面白かった。それから、4話が少し重めだが、感動できた。

  • びっくりするくらい一瞬で読み終わってしまった…。さらっと読めるのにものすごく面白いし、心に残る素敵なお話ばかりでした。
    この小説自体が面白いのはもちろんのこと、何より文章が本当に面白いんです! 電車の中でふふっと笑ってしまいそうになりました。
    メガネをくいっと上げる以外仕事しない綾小路くんが好きすぎる…。本当にこれ以外ほぼ何もしていなかったのに、すごく印象に残っています。
    表紙や各章の始めのページに、お話に出てきたいろいろな物が描いてあって「あれ!?」ってなりました。だからプリンセス・パールちゃんの可愛さに私も気づけてよかったです。
    前半はわりとほのぼのしながら読めたのに、後半は急に感動するようなお話だったし、最後はつられて泣きそうになりました。

  • 図書館で。
    主人公の属している部だかサークルって、本来は大学の事務がオカネ貰って行う作業じゃなかろうか。一介の学生たちが何を好き好んで無償奉仕してるんだろう?と首を傾げる感じ。いや、ボランティアで内申があがるとか、就職に有利とか、単位が免除されるとかならわかるんだけど。

    個人的には自分の様々なクロッキーがバサァっと出てきたら恐怖こそすれ、恋は芽生えないかも。そこは男性と女性との差かもしれないけど。後、有能な女の先輩が微妙。主人公は彼女に惹かれているんだか無いんだかもよくわからないし。何が目的で…とそこにツッコミを入れたくなる。最後も良い話なのかもしれないけど…という感じでした。続きは…あまり好きなキャラも居ない事だし、ま、いいかな。

  • 特に篠岡くんと西院さんの話に涙しました。

    友達の縁、恋人の縁、家族の縁と色々な縁の話にうるっときます。

    家族の縁より太そうなうさぎさんとの縁はいつまで続くのか(笑)続きが楽しみです。

  • 大学の自治会で才媛の先輩のもと雑用全般に奔走するゆかり青年と、人の縁の紐を結んだり切ったり出来る喋るうさぎさんの縁に纏わる日々が、等身大のほのぼのさで和む。憧れの人を描き続ける人、可愛い自転車の自作、故人との縁からの解放等。ごはんやゲームを要求したり、命の危機にぷるぷるしたりするうさぎさんが可愛い。

  • ふとした文章力に圧倒された作品でした。面白い設定の中で友情や家族、恋人を描いたストーリーは心温まるものになっていました。ウサギとのやり取りは楽しく、どんどんページをめくってしまうです。

  • 久々に再読。
    他の野﨑まど作品を知った後に読むと、とても同じ作者によるものとは思えません。でも、あったかいお話で、個人的にはかなり好き。
    続編として2巻も出ていますが、まだ続けば良いなあ、と思います。

  • なんだこれは!白野﨑まどか!メディアワークス文庫の王道みたいな話を書いちゃって!って、メディアワークス文庫だ、これ。

    と、読了後に不条理な叫びを発してしまったけど、「人の縁」をテーマにした四編の物語はとても楽しく読めた。なんとなく、主人公たちのキャラ分けや本来見えないものが見えて解決云々というプロットに既視感はあるが、それでありながら少しずつ表現をずらして面白くさせるのはさすがの著者の力量。

    毒の無さは物足りないがそれは詮無いこと。きっちりハートウォーミングしてたのが面白い。

  • 2013年4月メディアワークス文庫刊。4つの連作短編。アニメの原作者に野崎さんの名前を見つけて、この本に行き当たりました。4編とも、「それはなにかの縁だった」で始まる楽しいお話です。最終話が洒落ていて、「これも」と、うさぎが言う「なにかの縁じゃ」というフレーズが心に残ります。なぜうさぎなんだろう。

  • 西院さん有能すぎる。
    縁が見えたら人生楽ができるとか考えてきたけど、そんなことなさそうだし、むしろ辛いことの方が多そう。
    うさぎさんもゆかりくんの縁を突然ちょん切んなくてもよかったような気がする。
    でも、うさぎさん可愛すぎる。
    縁結びの苦労とエンゲル係数を引き換えにうさぎさんと一緒はちょっと悩む。
    ところで、ゆかりくんの大学のサークル活動おかしなのが多い気がする。
    大学ってどこもそうなの?

  • うさぎさんと一緒に縁を結んだり見守ったりな話。

  • 可もなく不可もなく。中村航とかああいう感じのさらっとした設定に小気味いい掛け合いが混ざる感じだった。
    短編仕立てだから仕方ないのかもしれないが、もう少しキャラに感情移入できるような何かが欲しかった。

  • 全編通してほっこりという、らしからぬと言えばらしからぬ、しかし随所のテンポはらしいとも言え。

  • 野崎まどといえばまとまったと見せ掛けてどんでん返しのどんでん返しで全部ひっくり返す作風に食傷気味だったけれど、これは普通にほのぼのいい話だった。
    縁をうさぎが結んだり、耳をハサミのようにして切ったりというのが設定として面白い。
    大学の奇抜なサークルの数々もいい。
    ちょっと泣けるいい話でよかったけれど、茶化した地の文が多くてうざかった。

    ところで、水面から生える二本のうさぎの耳は犬神家じゃないのか。
    八つ墓村って読んだことあったっけ?
    内容が記憶にないので、もしかしたら似たようなシーンが八つ墓村にもあるのかもだけれど。
    作家が間違えるか?
    わざとなのか?

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著者プロフィール

【野崎まど(のざき・まど)】
2009年『[映] アムリタ』で、「メディアワークス文庫賞」の最初の受賞者となりデビュー。 2013年に刊行された『know』(早川書房)は第34回日本SF大賞や、大学読書人大賞にノミネートされた。2017年テレビアニメーション『正解するカド』でシリーズ構成と脚本を、また2019年公開の劇場アニメーション『HELLO WORLD』でも脚本を務める。講談社タイガより刊行されている「バビロン」シリーズ(2020年現在、シリーズ3巻まで刊行中)は、2019年よりアニメが放送された。文芸界要注目の作家。

「2023年 『タイタン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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