ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.02
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本棚登録 : 297
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048917995

作品紹介・あらすじ

ネトゲの女キャラに告白!→残念!ネカマでした☆そんな黒歴史を秘めた少年・英騎はある日、ネトゲ内で女キャラに告白された。まさか黒歴史の再来!?と思いきや、ネトゲでの「嫁」になったアコ=玉置亜子は本物の美少女で、しかもリアルとネトゲの区別が付いていない…だと…!?「おはようルシアン!」って、や、やめて!ハズイから名前で呼ぶなっ!人前でもキャラ名を連呼し、ネトゲの旦那にべったべた。あまりに残念で危険な亜子を「更正」させるために、英騎はギルドの仲間たちと動き出して-残念で楽しい日常〓(ニアリーイコール)ネトゲライフが始まる!

感想・レビュー・書評

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  • 元は仕事でスピンオフに接した作品、そこで「あれ、この作者、ネットのいじりかた上手すぎ?」と感じて本編を読んでみましたが……や、予想通りに上手すぎました。

    現代日本です。ファンタジーではありません。学園ハーレム系ではないですが登場する女性キャラは多いです(主人公の相手はひとり)。少しずつ王道からは外しながら、ネットゲームをテーマにしてきっちり物語とキャラクターを作り上げています。

    正直、ライトノベルの中でも文体の軽さは群を抜いていると思います(文体の軽重の議論は置いときますが)。個人の感覚としては、小説を読んでいるというよりは、それこそネットに公開されている個人の日記を読んでいる感覚に近かったです。

    それでもきっちり小説としての面白さを感じたのは、ネットやゲームのカルチャーをしっかり盛り込んで、ネットスラングとかも含めてリズミカルに、勢いよく文章を紡ぎ、主人公のツッコミスキルも高いから、でしょうか。とかくテンポ良く読み進められます。

    一応、ヤマにしたいのかバトルに近い要素もあるのですが、むしろそこは違和感を感じてしまうほど。いっそ、ほのぼの日常系廃人小説として振り切ってしまってくれた方が、一層好みかもしれません。

    ただし。そっち系のカルチャーにイマイチの方が読んでも、きっと本作はさっぱりでしょうし、むしろ苛立ちすら感じるかもしれません。万人受けではないから★3にしようかとも思いましたが、そっち系のカルチャーにずっぽりのワシとしてはやはり楽しめたので★4で。後は、個人の嗜好ってことでで、ひとつ。

  • ネトゲ楽しそうだなあ。MMOってやったことないんだけど、リアルの友達と会いながらやると楽しそうだ。スカイプしながらとか、部活でみんなそろってやれば、そりゃ楽しいよね。そんな風に思える話でした。
    ちゃんとラリアットで倒す辺りさすがです。

  • ネトゲの世界と現実の違いなんて、無いと言えば無いのです。そこに人間がいて、コミュニケーションをとっていることに変わりないのですから、ですからネットから生まれる恋愛があっても、それは何の不思議もない。
    ただ、ネトゲやネットの場合、自分を偽ることや、別の自分になり切ることも、現実より容易です。
    その場合は、現実のその人と、ネットの中のその人は分けて考えなければならない。ネットの中と同じ付き合いを、現実でいつも行うことはできません。
    そして怖いのは、ネットの中では、偽ることも簡単だということです。悪意を持って自分を偽っている相手も、ロールプレイでなり切ってる相手も、そして素のままの自分を出している相手も、どれも区別なんてつきません。
    それが何より怖いのです。

  • 主人公の葛藤にあんまり共感できなかったかな。
    「直結厨」ってのがそんなに悪いことなのかイマイチ理解できない。
    ネットで仲良くなって、リアルで会ったら意気投合したから付き合う…ってそんなにダメなの?
    ジェネレーションギャップですかねぇ。うーん。

    主人公とヒロインでネットと現実の親和性の対比を書きたい意図は分かるけども。

    一番共感できたのは瀬川だな、自分も学生の頃は隠れオタだったから(笑)。

    あと絵師がせっかくHisasiなんだから、もっとこう小悪魔なカノジョのポルノスイッチ的な何某があってもいいと思います(真顔)。

  •  少し評価に迷ったが、星五つとした。人を選ぶが(ネット関連の基礎教養が要求される)、良い意味でらしいライトノベルである。
     ミスリードが少し弱いが、それ以外は非常にスマート。登場人物もよく絞っているし、展開もスムーズである。一冊としてよくまとまった作品だ。
     何より勢いが良い。会話のリズムもそうだが、展開のテンポ感も心地よく、一時間半ほどで止まることなく完読した。本当にライトノベルらしいライトノベルである。

     綺麗にまとまっている分、続巻をどう展開させていくか興味深いところだ。期待して積んでおこうと思う。


    ※2016年5月16日に再読したため、その再読した上でのレビューも転載しておく。
     再読記録はどうもレビューに反映されないようなので。

     アニメ放映に合わせて再読したため、感想を残しておく。
     シリーズが進んでいる昨今の感覚で読み返してみると、この頃の内容はまだまだ成長過程にあった印象がある。と言っても、シリーズが進みにつれてより良くなっていくのは、尻つぼみになるよりも断然良い傾向である。
     物語のスムーズさ、そこで展開されているロジックなどは見るべきものも多いため、シリーズ全体から俯瞰した評価は星四つ半相当としているが、これを単巻のライトノベルとして見るならば、やはり星五つで差し支えないだろう。

  • 何となく摘まんで見ましたが、残念系かつ可愛らしいキャラとネタの多さで楽しめました。出荷よー

  • ネカマに告白してしまった黒歴史を持つ少年が
    ネトゲの女性キャラに告白されて・・・.

    という話ですね.
    しかしアレだ.
    こういう話を読んでていつも思うのは
    ギルメン全員がご近所さんとかマジでないから.
    千葉と新潟と秋田と徳島と福岡と,みたいな感じだから.

  • 俺はラノベを読み手なんだが今月の新作漁りでこの本を読みだした

    前半部でいきなりリアルなネトゲ風景があって主人公が語尾に「にゃ」を付けるあからさますぎる女キャラに告って「ごめん俺おっさんだし」と言われていた
    主人公は「今のがリアルでなくて良かったな、リアルだったらお前はもう死んでるぞ」といわれて想像して圧倒されたのか次にヒロインにゲーム内で告られても「まただよ(笑)」とか結局結婚したくせに言いワケ言ってた
    ヒロインは「ほう、経験が生きたな」と少し誉めると粘着して説得して主人公を旦那にしてた。しかもヒロイン美少女だった(リアル話)

    みたいなテイストが盛り沢山で、面白かったです(小並感)

    ヒロインは一応三人ほどいるんですが、ハーレムではなくメインヒロインである嫁一択です。
    ネトゲのプレイ方法がそれぞれ
    ・一般プレイヤー
    ・なりきり俺様キャラ
    ・重課金戦士
    ・姫プレイ
    とそれぞれバラバラで、分かる人には分かるフレーズがとてもツボ。

    何より、ヒロインがメンヘラでひどい(褒め言葉)

    ゲーム内では役立たずのヒーラー。リアルではひきこもりのコミュ障で、メンヘラという、わりと本気で残念な美少女です。
    「ルシアン! ルシアンー!」とゲーム内の名前を連呼しながら学校の教室に突撃される主人公にはかなり同情しました。
    その後もあれこれつきまとわれるわけです。
    しかし、メンヘラながら打たれ強いメンヘラで、夜中に突然電話してきたり、突き放されたら手首を切るようなことはなく、かなり可愛いメンヘラです。
    というかメンヘラの可愛い部分だけを持ってきたような印象です。
    一途で、マイペースで、天然で、好き好きオーラを全開にして慕ってくれるヒロインです。

    小ネタとメインヒロイン、そしてネトゲ仲間との会話を楽しむライトノベルでした。
    とても面白かったです。

  • 中古待ち
    ⇒まんだらけ 367円

  • ネタ勝負かと思ったら、結構面白くてサクサク読めた。

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著者プロフィール

第18回電撃小説大賞〈金賞〉受賞。同受賞作『あなたの街の都市伝鬼!』でデビュー。他のシリーズに『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』シリーズがある。

「2020年 『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.21』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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