落第教師 和久井祥子の卒業試験 (メディアワークス文庫)
- アスキー・メディアワークス (2013年8月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048919487
作品紹介・あらすじ
教師として母校に赴任した祥子は、モンスターペアレントの標的にされ、気の休まらない日々を過ごしていた。それでも生徒を助けようと、解決の方法を探るのだが…。そんな祥子も、私生活では二十代のふつうの女子。人も羨む男性から告白されるものの、旧友である晴彦との関係が変わり始めて…。恋に仕事に悩みながらも、落第教師・和久井祥子が突き進む。
感想・レビュー・書評
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いわゆるモンスターペアレントをもつ生徒に対して、その生徒の居場所をつくりたいと奮闘する女性教師のお話でした。
特に前情報も入れずに読んだのですが、表紙のミステリアスな雰囲気とは違って、すごく人間味を感じられた1冊だったなぁと思います。
彼女の胸の奥底にあるあつい想いを感じられたのは良かったのですが、正直、現実味がなかったので、そこが残念でした。
また、恋愛についても多少触れられていますが、メインは彼女の教師としての成長だと思いますので、恋愛を楽しみにして手に取るのはオススメしないかもです。
文章の癖はなく、揶揄された表現もわかりやすいので読みやすい作品だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なにゆえ「落第」かは
読後も今ひとつはっきりしないが,
主人公のひたむきさは,
とてもよく描けている。 -
悪い意味でメディアワークス文庫らしい作品。高校教師が強烈なモンスターペアレンツに敵認定されるということでは大人向け。3年以上も彼氏がいなかったのに合コン一回したら気に入って告られ、結局男友達とくっつくというご都合主義。なんだろう、社会人女性が主人公だと恋愛がそれなりの割合をもっいないと駄目なの?ライトな女性社会人小説だと思った。一気読みできたけどなにもかも中途半端。仕事と恋愛のどちらかにメインテーマを絞ろうよ。
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前作の登場人物の1人、和久井祥子のその後を書いた一冊。学校の話にしても、恋愛の話にしても、中途半端でもったいない。母親のモンスターペアレントぶりもそこまで踏み込んで書かれていないので最後はあっけなかった。雰囲気は良いと思うだけに残念。
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2013.8.30