- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048919654
作品紹介・あらすじ
辣腕社長の朝倉と、朝倉を支える有能な秘書・椎名。社外ではセフレとして関係を持っていた二人だが、ある夜、朝倉が怪我で記憶を失ってしまう。無垢で素直な青年になってしまった朝倉に、椎名はちょっとした悪戯のつもりで「二人は正式に交際していて、愛し合っていた」と嘘をつく。かくして、セフレでしかなった椎名が望んだ通りの、偽りの甘い生活が始まる。しかし徐々に罪悪感と「元の朝倉」への想いが募るようになり-?
感想・レビュー・書評
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過去の痛い経験から失いたくなくて選んだ今の関係、
特殊な状況についたウソ、
椎名の気持ちが切なかったです。
ウソの上に成り立っていた
記憶喪失の朝倉との甘い生活が
後ろめたいけれど幸せで
だからこそ朝倉の記憶が戻って元の生活に戻った時、
これからは本当の愛を探すのだと
都合よく扱われた昔の男にも
気持ちをひた隠して付き合ってきた朝倉にも
毅然とした態度で自分の心境の変化を伝え
別れを告げる椎名が格好よかったです。
相手も自分も大切にできて、
初めて本当の愛を手に入れられた椎名と朝倉が
穏やかであたたかい空気をかもし出していたのが
とても心地よく感じました。 -
記憶喪失ものですが予想と違って面白かった。
椎名の気持ちが切なくて。 -
記憶喪失ものでした。 う~ん。野原さんの本は結構好きで作家買いなんだけれど、今回はあんまり捻りがなかったような感じですね。 朝倉の変わり具合がちょっと違和感ありましたというかああいう感じの心の変化ってのはあまり好みじゃないんですよね。 でもラストのスーツを買うお約束の所の最後の最後の"やっと約束を果たせる"って所は思わず胸が詰まっちゃいましたけれど♪