φの方石 (3) ―骸のまほろば魔石奇譚― (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
3.61
  • (4)
  • (5)
  • (8)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 96
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048921268

作品紹介・あらすじ

ついに事件はφに及ぶ――
第21回電撃小説大賞<大賞>受賞作、完結! 

人々を魅了する様々な服飾品に変じることのできる立方体、方石。この技術のメッカである神与島で方石修繕のアトリエ「白幽堂」を営む若き職人、白堂瑛介と居候のインターンシップ生、黒須宵呼はアトリエに舞い込む方石絡みの事件を解決していた。お盆前のある日、宵呼とともに実家を訪れた瑛介の前に死んだはずの幼なじみ・繭子が現れた。瑛介の所有する"φの方石"を返せと迫る繭子は、宵呼をも巻き込んで力づくで瑛介からすべてを奪おうと画策。そして、過去の意外な真実が明らかになった時、瑛介の"石拾い"は驚愕の結末へと――。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 最終巻、読み終わってしまった…全3巻しかないのは短い! ほかの梔子連作とかも見てみたかったです。
    3巻の序章が未来の話で、何も分からない状態からスタートしました。でも最後まで読み終わってからもう一度序章を読んでみると、言葉の意味とかが全部理解できて、今までの出来事とかが一気にぶわっと蘇ってきて、後半からグッと堪えていた涙が本当に出そうになりました。このあとの未来はどのように進んでいくのか、もう何通りも想像できてしまうから、私の妄想だけじゃ足りないです…! 公式の文章で読みたかった…!
    お話が面白いのはもちろん、キャラクターひとりひとりがしっかりと動いてくれるから、読んでいるのが楽しかったです。
    『φの方石』は、映像で見てみたかったなあと思いました。方石を着装する時とか絶対綺麗…方石を着装してのバトルシーンも絶対迫力があると思うんです。
    素敵な物語に出会えてよかったです!

  • 全体としてとても好きなかんじだったんだけど、最近もう、(モブであっても)人が死んじゃうお話とか、悲しいお話とか、読むのがしんどいなぁ…

  • 方石シリーズ第3弾にして、最終巻!

    序章で、早速「??」が飛ぶ。
    涼子に子供(その名も涼太)が出来ているし、猿渡君はリッチになっているらしい。宵呼には助手がいて、瑛介の姿はなし。

    何があったのか…


    好きなお話だった。親はロクでもなく、現実は辛いことが多いが、瑛介も宵呼も前をしっかり見据えてて、歩みを止めないのがイイ。

    瑛介のマイペースさも言葉も好き。

    瑛介が昔修行した方石工房を破門になった一連の出来事も素敵。

    さて、3巻通して起きた事件がここで終結する為に、色んなことが明白になって、覆されて、あれってそういう事だったの??って、あなたってあれだったの??って頭の中が色々忙しい。
    もう一回2巻を引っ張り出して読み返したりしてしまう。
    そして終盤に宵呼の身に起こる事も…。えぇ??助手の正体も…。えぇ!?


    瑛介の日記、ぶっきらぼうで皮肉屋の中に隠されてきた優しさが溢れてて、泣けてしまった。1巻や2巻での内容にも触れてて、あの時のあの言葉の裏にはこういう思いがあったのか〜なんて思いながら読めた。

    序章は最終章の数年後だったわけで、でも、序章だから、これから始まるっていう所で終わっていて、結局最後の最後で瑛介はどうなったのか!?気になる〜〜!
    ご想像にお任せしますはやめて、形にして欲しいタイプのお話。

    宵呼と瑛介の今後が気になってしょうがない。

    そして涼子の相手が誰なのか気になってしょうがない!!

    番外編みたいなの、出してくれないかなぁ?

  • 一歩間違えればシラケそうな突拍子もない設定なんだけど、辛い現実に向き合う姿が良かった。宵呼と瑛介ならもう一度はじめられそうな気がする。しかしながら3巻とおしてろくでもない親世代たちだったな。

  • 【ついに事件はφの方石に及ぶ――。第21回電撃小説大賞<大賞>受賞作、完結!】

     人々を魅了する様々な服飾品に変じることのできる立方体、方石。この技術のメッカである神与島で方石修繕のアトリエ「白幽堂」を営む若き職人、白堂瑛介と居候のインターンシップ生、黒須宵呼はアトリエに舞い込む方石絡みの事件を解決していた。お盆前のある日、宵呼とともに実家を訪れた瑛介の前に死んだはずの幼なじみ・繭子が現れた。瑛介の所有する“φの方石”を返せと迫る繭子は、宵呼をも巻き込んで力づくで瑛介からすべてを奪おうと画策。そして、過去の意外な真実が明らかになった時、瑛介の“石拾い”は驚愕の結末へと――。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

第21回電撃小説大賞応募作『φの方石』で《大賞》を受賞し作家デビュー。

「2018年 『モバイル・ソウル phase-1 覚醒:unveil』 で使われていた紹介文から引用しています。」

新田周右の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×