青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない (電撃文庫)

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著者 : 鴨志田一
制作 : 溝口 ケージ 
  • KADOKAWA (2016年10月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048922814

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青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない (電撃文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 読み終わって心の底からホッとしている。
    よくぞこの結末に導いてくれたと作者に感謝したい。
    ほんとうによかった。

    翔子と咲太と麻衣の三者択一な苦しい苦しいお話の後編。
    麻衣を失った咲太の絶望に胸が締め付けられ、麻衣を見つけた悦びに心が震えてしまった。
    だから咲太が麻衣を選ぶ決断をしたこと自体は納得できる。
    辛い辛い決断をそれでも咲太はちゃんとし、翔子さんにも告げた。
    それはとても偉い。

    けれど、そのことの代償に翔子ちゃんがいなくなることが苦しくて苦しくて。
    だって翔子ちゃんはあんなにもいい子なのだ。
    あんなにも頑張り屋さんなのだ。
    あんなにも他人に優しい子なのだ。
    その子を救えずに終わるなら、この物語は辛い記憶だけで終わってしまう。
    そんなのはいやだ。
    それはダメだと心が叫んだ。

    だから、ラスト。
    確かに、すべての人を救うには、この結末しかなかったのかもしれない。
    それでも翔子を忘れ去ったままの未来もあっただろう。
    でも、そうではなく、ちゃんと翔子との全てを取り戻してくれた展開に深く感謝したい。
    これは僕の見たかった結末だ。

    それにしても、小さな希望が見えた先で、何度どんでん返しで絶望に落とされたことか。
    やっぱりこの物語は甘くない。
    一筋縄ではいかないなあ。
    それに今回の話を読んで、これまでのシリーズのすべてが、数々の思春期症候群の全てが、ここに繋がっていたのだと良くわかる。
    これを最初から企図していたのだとしたら、もう脱帽するしかないな。

    だからもうこれ以上のシリーズの大団円はないだろう。
    それをわかった上で作者よ!この先を続けようというのは、すごい勇気だな。
    そんじょそこらの展開ではこれまでの物語に太刀打ちできないと思うけど。
    それでも咲太や麻衣やとりわけ翔子ちゃんのこの先が見れるのだとしたら、たまらなく嬉しい。
    期待してるよ!

    胸が震える場面がいくつもある。
    咲太が生きている麻衣を見て涙を流す場面。
    そんな咲太を麻衣が抱きしめる場面。
    泣きながら翔子の将来スケジュール表に大きな花丸を書く場面。
    そして海岸で咲太と翔子が再び出会う場面。
    これからもそんな数々を、ううん、今度はもっと愉しい気持ちでいられる場面を、期待している。

     

  • かえでの話も前回の話もキツかったけれど今回の話は輪をかけてキツイ話だった。

    以前の話はどんなに展開が悲惨でも何かしらの救いが有ったのだけれど、一度麻衣を失ったことでその大切さを認識してしまった咲太にとって、今回の話で選べるのはどのように翔子を失うかだけ。
    それを知ってしまってからの咲太の行動は痛々しいけれど覚悟に満ちている。きぐるみを来てクリスマスイブの街を徘徊しながら自分を見つけてくれる人を探し続けるその行動はこれまで以上に肝が座っていたように思う。それでも無力だった咲太を見つけ世界との繋がりを取り戻してくれた古賀をMVPと咲太は評するけれど、全体で見れば翔子の方が血を流すような想いで頑張ったように感じる
    全ての真実を知ってからこれまでの話を思い出せば、未来から来た翔子はずっと咲太の幸せのために自分の幸せを犠牲にしようとしていたわけだからなぁ
    そして、最後の最後にスケジュール帳から微かな希望を咲太は見つけたけれど、それは咲太には到底不可能な都合の良い妄想のような希望だったはず。それを形にすることができたのは翔子の強さも有ったのだろうけど、そこに中学で芸能活動を中断したはずの麻衣が臓器移植に関する映画に出演したことがささやかな助けになったのだと思うと何とも印象的な展開

    中学時代に多くの繋がりを失った咲太が麻衣と出会ったことで空気と戦い、思春期症候群に巻き込まれた少女たちのために奔走し、最後は麻衣と翔子のために運命と戦っていくことになる流れはとても美しい
    その結果、小さな幸せを手にしたことも。

    で、これで終わりだと思いながら読んでいたわけだけどまだ続くのかな?ラストが完全に最終回後のエピローグの空気感だったけれど、まだ続くとしてどのような問題が発生するというのだろう?

  • 良い最終回でした…これが☆5じゃないならどれがそうなのだ?それくらい良かった。ん?あれ?続く…の?嬉しいような蛇足なような不安。

  • 前巻の引き、そして今回冒頭の絶望からの大逆転。読み終えてとにかくよかったとしか言葉が出ない。この物語の人物は、咲太も麻衣さんも翔子ちゃんもみんなみんな、途方もなくやさしいね。最後の奇跡へと持っていけた互いを思いやる気持ちに拍手を。ここで完結してもおかしくないと思うくらい良い読了感でした。次からは新展開らしいけどどうするのかな。

  • 人のいるところで読んじゃダメなやつだった。読んでる途中、ずっと目が潤みっぱなしでハナも出るし。

    前巻でどん底に突き落とされて、この巻がどういう展開になるか概ねを紹介文とかで知った上でもやっぱダメ。

    読み終わって、あらためて表紙のイラストを眺め、目を閉じ、頭の芯辺りに軽いしびれを伴うため息をつく。

    このシリーズ大好き!

  • シリーズ最終巻かと思いきや、次巻から新展開かーい!麻衣さんをなくした喪失感と麻衣さんを救うため翔子を捨てる覚悟をした咲太は非常に良かった。ラストもぶわっときたけど、実は意味が良く分かっていない。今の状態は翔子の思春期症候群の中なんじゃないの……?

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青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない (電撃文庫)の作品紹介

「わたしはね咲太君。大好きな人には幸せになってほしいんです」
 初恋の人、翔子から教わった優しさ。
「ふたりで幸せになるわよ」
 今を支えてくれる、恋人の麻衣から学んだ勇気。
 高校二年生の冬、今と過去を支えてくれた大切な人たちが幸せになれる未来を求め、咲太は歩み始める――。
 新たなる未来へ踏み出すシリーズ第7弾!

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