ソードアート・オンライン19 ムーン・クレイドル (電撃文庫)
- KADOKAWA (2017年2月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048926683
作品紹介・あらすじ
アンダーワールドは、三百年に及ぶ争乱の果てに、ついに一つになった。どこからともなく現れた、たった一人の《ベクタの迷い子》が暗黒の神を倒し、この世界に平和をもたらしたのだ。しかし、そんな人界の中枢、白亜の塔《セントラル・カセドラル》にて──。《整合騎士見習い》へと昇進したロニエ・アラベルは、人界の最高意志決定者《代表剣士》キリトから、衝撃的な言葉を耳にする。
「──いずれもう一度戦争が起きる」
《大戦》のその後を描いた《アリシゼーション編》最後を飾るエピソード!
感想・レビュー・書評
-
「アリシゼーション」編の後日談です。
人界とダークテリトリーで観光などの交流が進む中、ありえないはずの殺人事件が発生。第9巻収録の「圏内事件」を彷彿とさせる探偵モノ。
驀進するキリト先輩をフォローするロニエの奮闘が描かれています。大問題が発生している状況ではありますが、微笑ましいエピソードも多い作品です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作で完結したアリシゼーションの、本筋から外れた番外編的な作品。アンダーワールドで200年以上の時を過ごすことになるキリトたちのその後が書かれている。これを読む限り、キリトはこの体験を大いに堪能しているようだ。
-
タイトル画、歯が見えているキリトは余裕がある証拠。ロニエが主役。殺人事件の謎解きや社会変革というキリトとアスナが主軸の物語にロニエの、恋する乙女の揺れ動く感情というさらに厄介な問題も絡んでくる。
-
いやはや、アリシゼーションが終わり、キリトとアスナはアンダーワールドに取り残される。人界と暗黒界は交流が持たれるようになり、暗黒界の亜人達も人界に観光に訪れるのうになった。
そんな矢先、観光で来ていたオークに人界人が殺されるという事件が起きた。
取り調べの結果、あることが判明して、何者かの陰謀の臭いを感じたキリトは、ロニエと共に暗黒界の拳闘士団長に会うため、機竜に乗り暗黒界へと旅立つ。
正直10代前半の若者が人界代表剣士であり、国政を取り仕切っていることへの違和感というか、リアリティのなさに、一度読むのを止めたのだが、しばらく経ってから読み始めると、すんなり世界に入り込めた。
実は今コロナにかかってて、違和感感じた時は、かなり高熱あったんですよね。ただ単に具合悪かったから物語に入り込めなかったらしい。
謎の解明は20巻にお預け、だけどおおむねハッピーエンドで良かった。 -
アンダーワールドにとどまることを決意した、キリトとアスナのあらたな戦いがえがかれます。
この世界を消滅の危機から救ったキリトは、人界の最高意志決定者である「代表剣士」となり、アスナは「副代表剣士」となって、いまなお混乱のつづく人界とダーク・テリトリーの関係に安定した平和を構築しようと努めていました。修剣学院でキリトの傍付き剣士を務めたロニエ・アラベルと、その親友でユージオの傍付き剣士だったティーゼ・シュトリーネンは、そんな二人のサポート役を務めています。
そんななか、山ゴブリン族のオロイが、人間を殺害したという嫌疑で捕捉されるという事件が起こります。調査に乗り出したキリトは、オロイが真犯人ではなく、背後で何者かが事件をあやつっているのではないかと考え、ロニエとともに、暗黒界軍のイスカーンとシェータのもとを訪れます。
アインクラッド編に対して、その後のエピソードをえがいたプログレッシブ・シリーズが生まれたように、アリシゼーション編に対して、その後のエピソードをえがいたのが今回の「ムーン・クレイドル」なのですが、こちらも著者のネタが枯渇しないかぎりどこまでも話をつづけられるのは、強みといってよいのでしょうか。ともあれ、今回の事件がどのような結末を迎えるのか、たのしみにしています。 -
ソードアートオンライン第19巻。アリスがリアルワールドへ1人旅立った後の後日談。今回の主役はキリトとユージオのお付きだったロニエ&ティーゼ。もちろん面白くない訳はなし。