装幀室のおしごと。 ~本の表情つくりませんか?~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.54
  • (17)
  • (44)
  • (48)
  • (11)
  • (1)
本棚登録 : 489
感想 : 41
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048927512

作品紹介・あらすじ

装幀家……それは本のデザイナー。カバーにイラストを使うか写真を使うか、ロゴや紙の種類をどうするかなど“本の表情”をオーダーメイドで創るお仕事。出版社の『装幀室』で巻き起こるドラマ全3篇をお届けします。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 続巻もあるみたい、、、

    装幀室のおしごと。 ~本の表情つくりませんか?~ | 書籍情報 | メディアワークス文庫
    https://mwbunko.com/product/321612000011.html

  • 本の装幀を作るお仕事小説。

    本好きでドジな(昭和ぁ)な女子(社会人)と
    合併した会社からやってくるクールな男子(社会人)。
    ストーリーは意外性もなく、
    気持ちよく思い通りに進む。

    しかし、ジャケットは
    本を読む前に手にとらせるための、
    本当に大切な広告だなぁと思う。

    本も見た目が大事ね。

    でも、残念、主人公の「わらべ」が苦手なタイプだった。
    企業とは、社会人とはという
    私の持ちネタのレクチャーをしたくなった。
    そういうのが全然気にならない話もあるのになぁ
    なんでかなぁ。

    多分、相手が望んでないのに強引に本を薦めるのが嫌なんだなぁ

  • ほかの方のレビューを読んで
    「作家という仕事は本当に…
    読んでもらわなければ
    報われないのだ」と
    思いました。

    わらべが気に入らなくて
    読むのをやめた方が
    レビューされていますが
    ちゃんと最後まで
    読むべきだと思います。

    本との関わりには
    作り手か読み手かを超えて
    個人のレベルで
    人さまざまの事情があるのです。

    私も最初から巻島に共感し
    わらべの稚拙さに
    イライラしていた人ですが。

    でも最後まで読んで初めて
    この作品の真価がわかります。

    素晴らしい作品でした。
    意外かもしれませんが
    ミステリーとして、です。

    最後まで読まなかった方には
    この作品を語る資格はないと
    思います。

    作家の真意も
    わらべのことも
    巻島のことも
    読まなかった人には
    わかりませんよね。

    こんな素敵なお話
    久々に出会いました。
    普通のお仕事ものだと
    思っていたので 極上の誤算でした。

  • 本を読むのはもちろん、次は何を読もうかと本を選ぶこと自体が好きです。
    評判を知って手に取る本もありますが、
    初めて書棚の前で出会って、タイトルと表紙からのイメージ、裏表紙のあらすじ、帯などに惹かれるかどうかで、連れて帰るか決めています。
    装幀室の話、とてもおもしろく読みました。

  • あとがきの冒頭の4行に共感しました。
    装幀の大切さと、それを作る難しさに触れることができて、楽しかった。

  • 原稿を読まずに、売れる本の装丁を作る巻島さん。

    本のジャケットで買っちゃうって言うのもわかるけど、原稿を読んでそれに合った装丁をデザインしたいって言うわらべさんの主張も分かるー!

  • プロローグ『硝子』
    第一章『新撰組列伝』
    第二章『僕の考えていること』
    第三章『パンドラの箱』
    河童ちゃんと巻島さんの出会いが素敵すぎて特に第三章に感動、続編が楽しみ♪

  • 本が大好きで、その本だけのぴったりなデザイン
    「本の表情」を生み出すのが、装幀家の役割。
    それを信条に働く、本河わらべ。
    会社の合併により、本の内容には目を通さない
    「装幀でとにかく売れる本にする」主義の
    巻島と組むことになったが…

    本に対して思い入れを持って
    装幀を手掛けるわらべと
    本を売ることが作者への敬意になると信じる巻島。
    作者としてはどっちが嬉しいですかね…
    そこまで作品を思ってくれる人が
    手掛けてくれるのは嬉しいだろうけど
    その装幀が必ずしも作者も好みとは限らないわけで…

    根性と熱意でなんとかなる!みたいな
    わらべの性格がちょっと苦手なので
    今ひとつ入り込めなかったのが残念。
    コミックはジャケ買いすることはよくあるのですが
    小説はあまりなくて…
    でも棚に面にした時に、確実に目を引く表紙
    というのはあります。なので装幀というのは
    本にとってとても大事だなぁ…と
    私も思います。

    ちょっとできすぎな展開もありましたが
    割と面白かったです。

  • 売るための装幀か、本の内容に沿った装幀か…。カバーデザインがメインのお話だけど、本文組みも大事ってことも書かれていた。カバーデザインは読むきっかけになっても、実際に読みはじめてからの見た目も重要。文字が少なければ読みやすいってわけでもないしね。

  • 装幀の仕事がざっくりとわかる。自分自身はジャケ買いしないので、装幀の影響は実感がないが、本を読まない人の目を引くという役割はあるのだろうとは思える。持っていたいのは、内容を象徴する装幀の本だけど。

全41件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

福井県出身。電撃小説大賞で見い出され、メディアワークス文庫にてデビュー。『マリシャスクレーム』『鴨川貴族邸宅の茶飯事』『舞妓さんと怪盗大旦那』など著作多数。小学校入学までを石川県金沢市で過ごす。東京に出て作家デビュー後、とある事情から京都に移り住む。現在は長野在住。

「2017年 『装幀室のおしごと。 ~本の表情つくりませんか?~ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

範乃秋晴の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
辻村 深月
エラ・フランシス...
恩田 陸
宮下奈都
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×