新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙II (電撃文庫)

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著者 : 支倉凍砂
制作 : 文倉 十 
  • KADOKAWA (2017年3月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048927543

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新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙II (電撃文庫)の感想・レビュー・書評

  •  互いに弱さや甘えが見え隠れするところは、前作よりも主人公達が若いことに起因するかもしれない。焦りや苛立ちで自分を見失ってしまうシーンからは(『香辛料』でロレンスがやってしまった「お前さえ・・・!」とか。あれもⅡだっただろうか)、人の繋がりの尊さや不思議さを感じる。

     焦燥感や緊張感は前作ほどでなくエンジン全開でない感はある。また、主人公の交代によるものか、経済小説的側面は後退しているかも。政治・経済・宗教的側面の入り交じった大きなうねりがこれから起こることは1巻で感じたので、引き続き続編を楽しみに。

  • 9月6日読了。図書館。

  • ホロの娘ミューリとコルの旅2巻目。

    狼と香辛料の世界の続きを今回もまた楽しく読んだ。
    ……のだけど、お話としてはかなりシリアス成分多めで途中苦しかった。
    その大きな要因は、確かに貧しい島で奴隷売買せざるをえないというどうしようもない現実の厳しさはあるのだけど、それ以上に、ちょっとコルがボンクラすぎて、情け無くて、もっとしっかりしろよと言いたくなった。
    いや、コルってこんなにヘタレだったかなあ。
    子供の頃はもうちょっと機転も機知もあったような気がするんだけど。
    なので、ホロとロレンスの旅にあった困難をその才覚でどうやって切り抜けていくんだろうと言うワクワク感がなくて、ちょっと苦しかった。
    これじゃあ、ミューリに釣り合わないとまで思ってしまった。
    でも、この頭を打ち付けられた辛い経験がこれからのコルの覚悟や生き方の糧になっていくと良いなと思う。
    少なくとももうちょっとしっかりして欲しい。

    なので、ラストの望外の幸福感はちょっと予想外だった。
    でも、やっぱり嬉しいな。

    ちなみにオータムの正体はミューリが獣の匂いじゃなくて海の匂いがするといった時に大体分かった。
    むしろ大海蛇か何かかと。
    それにしても、ミューリが思い出す言葉はホロばかり。少しはロレンスの言葉も思い出してやれよ(笑)

  • 後半の盛り上がりと緊張感が伝わってくる内容で、読み応えのある作品だった。 修道士が主人公ということで、中世の宗教観もしっかりと調べて書かれていて、異世界ファンタジーと言いつつも、中世ヨーロッパの雰囲気がよく描かれていると思う。 次回作にも期待したい。

  • 港町アティフでの聖書騒動を終え、海賊がいるという北の群島へ向かうコルとミューリ。
    貧しい島では黒聖母像の信仰があり、奴隷を売ることも珍しくはないところであった。
    孤島に住む修道士オータム、巨大な船舶でやってきた大司教、過去に起こった噴火の溶岩をせき止めた巨大な鯨、、、

  • 今回の話は歴代の中でもかなり重ための話だった。


    キレイ事だけでは世の中はうまくいかないとは言え、

    良心を持ち続けながら
    手を汚さないといけないというのは、

    想像を絶するものがあるなぁ。

  • メインは信仰。主人公が旅商人から見習い聖職者になったから仕方ないかな。理想を追う宗教家にはよくある融通の利かない感じに陥ってるのはコルらしくも感じるけど、ホロ・ロレンス夫婦の下にいたら多少は現実を見る眼もありそうな気もするんだがなぁ。そういった足りない部分はさすが賢狼の娘と思えるミューリが補ってバランスは取れてるのかな。何にせよ今後も当分はミューリが主導権を握りそうですね。というかこの作者さんの主役男性陣は女の尻に敷かれすぎやしませんか(笑)女性側が強かすぎるというのもあるが。

  • 1冊の中に山あり谷ありで楽しめる。

  • 狼と香辛料の知恵と多少のイカサマで乗り切るスタイル健在。父親世代は落ち着いたので、もう続刊はないのかなあ。

  • ホロとロレンスはお互いの気持ちを察しつつも、ある種のタブーとして本音を交わし合うことを避けてきたのよね。そこに生まれるホロのいじらしさだったり、虚勢張っちゃう姿がべらぼうに可愛くてもう虜だったんだけど。新シリーズ「羊皮紙」のミューリは見てくれ通りの年齢で、酸いも甘いも経験したホロとは違って、いい意味で真っ直ぐな女の子。お利口さんだから、人ならざる者である自分の立場を理解はしている。だからこそ“今が大事”だと言ってコル坊への気持ちを公言することを憚らない。これが「香辛料」とは違う部分で、伝えないことが歪みを生むのではなく、伝えることがいつかきっと哀しみを連れくる。その哀しみの中で“今”の幸せを必死に掴む。きっと「羊皮紙」はそんな物語になっていくんだと思う。
    なーんて真面目に書いてみたけど、うん!ミューリ可愛いよ!もう目の中に入れても痛くないくらい!
    そんで、文中にホロの描写が少しでも出てきただけでにやけちゃう。「香辛料」好きな人なら垂涎ものだよこのシリーズ。
    とにかく3巻早くしてくれい!

  • 儲けるつもりが騙されていてピンチに、
    リスクを伴う打開策にてなんとかなったと思ったらまたしても裏切りが…。
    登ったり落ちたり、展開が激しく、また素人目には合理的な商人の動きに見えるので読んでいて面白い。
    主人公たちが最初からこんなに慕いあっていることには多少違和感は感じますが、
    こういう男女の会話が楽しいので今後も読むと思います。

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新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙II (電撃文庫)の作品紹介

港町アティフでの聖書騒動を乗り越えた青年コルと、賢狼の娘・ミューリ。恋心を告げて開き直ったミューリから、コルは猛烈に求愛される日々を送っていた。
そんな中、ハイランド王子から次なる任務についての相談が。今後の教会勢力との戦いでは、ウィンフィール王国と大陸との海峡制圧が重要になってくる。そのため、アティフの北にある群島に住む海賊たちを、仲間にすべきかどうか調べて欲しいというのだ。
海賊の海への冒険に胸を躍らせるミューリであったが、コルは不安の色を隠せない。なぜなら海賊たちには、異端信仰の嫌疑がかけられていたのだ。彼らが信じるのは、人々が危機に陥ると助けてくれるという“黒聖母”。不思議な伝説が残る島で、二人は無事任務を遂行することができるのか――。

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