装幀室のおしごと。2 ~本の表情つくりませんか?~ (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA (2017年7月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048932899
作品紹介・あらすじ
「本の内容には目を通さない主義だ。中身を読もうが読むまいが、売り上げが変わるとでも思っているのか?」大手出版社の装幀室で巻き起こる、 読書嫌いな装幀家×本の虫の装幀家が繰り広げるブックデザイン物語!
感想・レビュー・書評
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本を選ぶときは最終的にはあらすじを読んだりするわけですが、手に取る時っていうのはやはり装幀の印象が重要なんですよね。購入してしまうと表紙を含めた本の外観はほとんど目にしなくなったりしますが、色々考えて作られてるんですよね(外観だけが装幀じゃないけど)。
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シリーズ化したようで、2作目読んでみましたが、
やっぱり、わらべがあまり好きじゃない。装幀室のお仕事はとても面白い。 -
前作からは明らかにパワーダウン。
それぞれのエピソードの結末も
おおよそ読めてしまう予定調和で
一作目ほどの驚きは、もはやない。
「光をなくした目に、見えた音」
件の人物が近い人間であることなど
早くから想像がつく。
しかし…こちらの思いとは異なる人物で
それは意外で消化不良を起こしてしまった。
妻のみのりと「みーちゃん」は同一人物だと
思いこんでいたし そうであるべきだとも
思っていたのだが。そうでないと、なぜ
「みーちゃん」が自伝に登場したのか。
必然性がなくなってしまわないだろうか。
まさか読者のミスリードを誘うためだけの?
みのりと夏樹、どちらの行いにも同じ動機が
隠されている方が、よほど自然ではなかったか。
「検閲」
巻島の解決への動きは、読む前から手に取るように
わかっていた。そうして、いつもわらべの心情に
ほだされて動くという展開に…そろそろ飽きてきた。
装幀そのものにもっと深く切り込んだ物語になって
ほしい。
それに、そろそろわらべにも成長させてあげてほしい。
人を描いているのだから、歳月とともに成長するのが
当たり前だと思う。このままでは物語が「サザエさん」
のように…時の歩みを止めてしまいそうだ。
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本の装幀が出来上がるまでを楽しく疑似体験させてくれるので、書店で本を見る目が変わります
今巻はミステリ仕立てもありで楽しかった!
是非続刊でわらべの勝利を見たいです!
なにより、巻島と本河の男女バディが恋愛関係を仄めかさないのが、本当に気持ちよかった
むしろこっちが、少しは進展してもいいよ!と後押ししたくなったくらい(笑) -
まだ続くかな。2017年だからこれで終わりかも。
少しミステリー風味。 -
どんな装丁になるかというわくわくと、謎解きの面白さ。2章だてで、1作目より章ごとの人物たちが深く掘り下げられている。
気軽に、楽しく読める。
3作目が出なかったのが残念。 -
「光をなくした目に、見えた音」
自分を助けてくれた音楽を求め。
記憶もあやふやなのに、何億という人の中からたった一人の恩人を著書で探すなど無謀過ぎるだろう。
親の目からしたら、いつまで経っても子は子のままというが彼が名乗り出れなかったのはその性もあったのだろうな。
「検閲」
差別を訴える一部の人々。
ただ一つの絵を見ただけで勝手な解釈をし差別を訴える人々の脳内こそ、そういう目でしか見る事が出来ない人なのだろうな。
一度は夢を見せたのに出版社の理由で勝手に変えるなんて、父親が怒鳴り込んできても仕方の無い事だよな。 -
二人の距離感が好き。
物語は結末が読めるものの、楽しめる。
2018.12.8
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