家系図カッター

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  • 角川グループパブリッシング (2011年1月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048940795

家系図カッターの感想・レビュー・書評

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  • 華々しい活躍も、壮絶な家庭環境から、別の居場所を見つけようとあがいて得たものだと振り返る、半生を赤裸々に綴った本。
    「ポップ、かわいい」と評される極彩色の、どこか毒々しい作品世界に感じていた影の部分は作者さんからにじみ出たものだったんだなと実感しました。
    作者さんにこんな幸せの形を肯定してもらえたことで、幸せの形の多様さを示してもらえた気がして、行き先に光が差しました。固定観念や一般論に無意識に引きずられて、人と比べてしんどくなってしまうことが多いけど、自分の人生は自分で決めて、いいんだ。

  • 自分の生育環境を顧みて、親の特性を受け継いでいる以上、子供を持つべきでないという判断、もっともだと思った。
    原宿に開いた店に、同類が集まってくるという現象、なるほどと思う。
    時代を写し取っているが、何か介入したくなってしまう人は、読まない方がよかったか? ともかく、考えさせられた。

  • NHK「ようこそ先輩」を見て、興味を持った人なんだけど、
    この本を書いた人だとは知らなくて、
    え、あの時話題になったあの本の人、この人と同一人物??
    となった。
    そのくらい、イメージが違いすぎる世界。

    岡崎京子「東京ガールズブラボー」的な部分もあって、
    ちょっとわくわくする部分もあったけど、
    基本的にダーク。
    あの振り切っちゃった世界は、その反動なんだなー

    しかしこのタイトルは秀逸。

  • 原宿で大人気の6%DOKIDOKIブランド、こんな経歴があって誕生したとは知らずに読んで衝撃を受けた。増田セバスチャンの『子供を主張するカラフル』のこだわりに深みが出た気がする。一歩下がって自分に置かれている状況を把握しようとする姿勢、自分を貫き通す覚悟が伝わってきてとても面白かった。

  • 【資料ID】125682
    【分類】289.1/Ma66

  • 感性は鋭いかもしれないけど、家族に捕らわれすぎてる。彼のツイートを読むと、なんだかという感じ

  • 20110604

    思ってたよりもずっと面白かった。
    本屋でビビッドな表紙と題名と帯に惹かれて手に取ったのですが、とても有名な方だったのですね。
    文章もよかったです。
    作品中の名前など、90年代が鮮やかによみがえってきたし、価値観の変化や心情がダイレクトに伝わってきました。
    もっと、人生哲学みたいな話かと思ってたんだけど、ほんとの自伝でした。
    なので、固めの文章かと思ったら読みやすくてひとつの小説のように読めてしかも思ってたのと違う〜みたいな。
    面白かったからいいんですけど。笑

    自分は壮絶で悲惨な人生だった、ということに陶酔せず、やってきた人、なんだろうな。ただ受け止めて自分の生き方を決めること、その内容に正解はないよねーという。
    「子供は作らない」ということに関しての考察ではないので、帯でメインのようになってしまったっぽいのがちょっと残念。
    そういう作品ではないんじゃないかーと。

    こういった話は、フィクション、ノンフィクションを問わず、最近わりとよく見るような気がするな。世の中がそういう出来事を許容しはじめたこと、実際にそういう人が多いこと、表現手段が増えたこと、など理由は思いつくけれど、そういった中でも、疾走感があり、時代を作って世界を広げた成功譚も入り、メリハリがあって良作と思いました。


    で、ちょっと前に「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」を読んだんだけれど、その温度差みたいなものがすごく面白かった。
    どちらも「血筋」みたいな概念が中心に据えられているものだったので、とても近い間隔で読むのが面白かったっていう。
    ちょっと思いついたのは、先の本で批判されていた、戦後の日本とバブル時代、を引き継いだ中で最悪の人生パターンのひとつなんだろうな、とか。
    本を読む順番でも考えが左右されるものだなーと改めて認識。


    目次
    第一章 家庭内犯罪
    第二章 思春期・葛藤・リストカット
    第三章 バブル崩壊・家庭崩壊
    第四章 モンスターの日に作ったモンスター
    第五章 連綿・連鎖・煉獄
    第六章 砂漠
    第七章 緊急病棟・フルーツ牛乳
    第八章 滞在許可証
    終章 営団地下鉄千代田線「代々木上原」行き

  • 何かを生み出し、強烈な衝撃を周囲へと与えることが出来る人間には、それなりの過去がある。
    映画『Alice in wonderland』に、「素晴らしいものを持っている人は、皆どこかしらイカレている」と、いう台詞がありましたが、本書を読んで、まさにその通りだと思いました。

  • 増田セバスチャンのかなり赤裸々に感じられる自分史。雑誌で見たことのある6%DOKIDOKI、名古屋にもなかったっけー??と思ってたのは、ああいう経過だったのか。私は世代的にはもう上すぎてお店を実際見に行ったり身にまとったりすることはなかったけど。なるほど独特の表現をする人にはやはり何かしらの必然性があり、それを求める人も何かしら抱えていているのだなあ…ふつーの家でふつーに愛情や世話を受け、わだかまりなく育ったら、たいしたコダワリもなく生きていくのかもしれないな。それが良いとか悪いとかじゃなく必然なのかもしれない。タイトルや前書きで書かれるスタンスは後ろ向きに受け取られるかもしれないけど、それを選んで自分の人生を驀進して行くのならば、それもありだよなあとか思ったり自分を振り返ったり。

  • 育児放棄や虐待、親への不信感などで家庭に居場所のない子供達にこんな風に生きてもいいんだと気付かせてくれる原宿のカリスマの自伝。
    大阪二児死体遺棄事件の容疑者の母は自分が育児放棄を受け憎悪した親への意趣返しだった。―そんな事件の容疑者と自分の人生を重ね合わせて語る。

    「子供を作ると自分の問題が子供にトレースされてしまう。
    だったら、自分は自分の家系図をここで断ち切るという前提で生きる。」
    「子供を作らない。
    これ以上無意味で悲しい連鎖を続けない。
    が、直接子供を作らない分、遺伝子に代わるものを残していく・・・・・・・。」

    幼児虐待は、自分が受けたため、子供の育て方が分からず負の連鎖を招くと言われている。
    その負の連鎖を自ら切るために、大人になる前から子供を作らないと決め、自らの居場所を探す。この主人公のように自分の居場所をどんな子供達も見つけられるといいのに。

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