穴 (BOOK PLUS)

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制作 : Guy Burt  矢野 浩三郎 
  • アーティストハウス (2002年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048973229

穴 (BOOK PLUS)の感想・レビュー・書評

  •   イギリスの田舎町にあるアワ・グローリアス校。この学校の片隅に、忘れられて放棄された地下室が存在した。5人の生徒が学校の課外授業をさぼるため、この地下室にキャンプ気分で閉じこもる。ゲームの発案者であるマーティンは、これを「人生の真実を知る実験」と呼んだ。3日間と知らされていたのに、幾ら待っても扉が開くことはなかった。マーティンの「実験」の真意とは。

     三人称で語られる「体験」、エリザベスによる「手記」、リサによる「独白」、エピローグ、この4つから成り立つ。粗筋だけでは在り来たりな物語であるし、ところどころ稚拙な文章を交えていて読みにくい箇所もある。でもそれこそがこの小説の仕掛けであって、エピローグを読んだ後の虚脱感というのは、ソフィーを読み終わったあと、幻想の森のさきに漸く出口が見えてきたのに、帰るって、何処に?という憂鬱な疑問が湧き上がってきたような感覚に苛まれた、あれに似ている。

     こども時代に於ける「成長」というものは、人間としての土台を建設する、という意味合いを持っている。おとなになって、豊かであることの根底に何があるかといえば、それはこども時代のすべてであるし、すてきなひとであるかどうかというのはこども時代の好奇心故の行動に関わっている。

     おとなになるタイミングは個々それぞれであるけれど、おとなというのはみんなこども時代を経験している、それはみんないっしょ。おとなになってからは、ただ懸命に生きる術をみつけまっとうする、それをしている。だから人間的な差をつくりあげるのは幼いころのすべて。
     ガイ・バートの、ソフィー、体験のあと、を通してそういうことが伝わってくる。

     というより、どちらか一方を読んだだけではうつくしいだけで終わってしまう部分を、片方で補い、より一層憂鬱な世界にひきずりこまれていく

  • ルイス・サッカーの児童文学「穴」に引き続いて、鬼才ガイ・バートの「体験のあと(改題:穴)」を!
    同じ穴でも違う穴。
    「神の視点」、「わたし」、「テープレコーダー」、この3つの視点から描かれる、リズ、マイクら5人の高校3年生の男女の「穴」での「体験」。
    最後まで読まねばならぬし、読んでも、わたしはなんにも感想をいえません。
    でも、ただ、最後まで読まねばならぬ!
    そのような感じでした。アァ。

  • はじめは視点がぐらぐらするし、文体も舌足らずなところがあって読みにくい・・・なんて思ってたりしましたが、そう感じた時点で物語の仕掛けにはまっていたわけですね!エピローグで青褪めました。怖!本気でそう思いました。表紙も急に恐ろしく見えてくる・・・恐怖って突然やってくるんですね。

  • どんでん返しが素敵です。
    最後まで我慢して読んでください。

  •  映画も観たけど、個人的にはこっちの活字の方が楽しかった。てか、ラストがまぁちょいビビりです。

  • 『人生の真実を知る実験』をする高校生の物語。えっそうなの?というラストです。

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穴 (BOOK PLUS)の作品紹介

穴に入ったら二度と元には戻れない。『蠅の王』『蜂工場』を超える恐るべき傑作。ソーラ・バーチ主演映画化、恐るべき心理サスペンス。

穴 (BOOK PLUS)はこんな本です

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