ドスコイ警備保障

著者 :
  • アーティストハウスパブリッシャーズ
3.52
  • (8)
  • (21)
  • (29)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 108
感想 : 31
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048981286

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • あぁ面白かった♪面白い中にちょいちょい入る人情話がまたイイ(*´∇`*)確かに相撲に限らずプロを引退した後に、受け入れてくれる場所があれば良いな~♪決して逃げ道じゃなく!ね(*^ー゚)それにしても、ただのデブの松村くんがあんなに大活躍するとは…(^o^;)

  • 今でこそ大卒の力士もいますけれど、もともとは中学校を卒業したら部屋入りするので、社会を知らない大人として引退後の生活を送らねばならない力士の、引退後の生活保障のために作られた会社・ドスコイ警部保障株式会社。

    社長は元力士の豪勇だけど、まあ総務とか営業とかは相撲のタニマチの元で働いていた近藤をはじめとして、彼の幼なじみたちがそれぞれの得意分野を生かしている…割にはそこら辺の描写が少ないのが残念だけど。

    ゴールに向かって書かれているストーリーではなく、設定の妙を楽しむ小説なので、感想を書くのが難しいけれど、まあ、言ってみればポジティブの勧めなのかもしれない。
    ポジティブだけど、謙虚。
    己を知っている。

    悪人らしい悪人もほとんどいないので、子どもでも安心して読むことができる。
    個人的にはJBCテレビの持田ディレクターには一泡吹かせてやりたかったけどなあ。
    まあ、一泡吹かせた結果がAKプロダクションへの嫌がらせになったんだけど。

    “「成功した人間が『努力したから』と言い、挫折した人間が『運がなかった』と言ってたらだめなんだよ。人間いい時と悪い時があるよね。いい時は「おかげさまで運よく」と思い、悪い時に「誰のせいでもない自分の努力が足りない」と思う。これが成功する人間の発想だな」”

  • まぁ思った通りの展開。
    相撲取りが警備会社を経営して紆余曲折あって成功しましたよかったね。それだけ。失敗しないし。
    個別の登場人物には少しエピソードもあったけれど、お涙頂戴が多かった。
    娯楽作品としては良しとする。

  • ハマってしまったのでまたこの人の作品を図書館にて借りる。
    いやあやっぱり面白いねえ。
    どうしてこうも奇抜なアイデアで面白い作品を書けるのだろう。
    タイトルからして結構ふざけてると思いきや、中身は結構真面目で意外にもリアルにありそうな話。
    廃業した相撲取りの受け皿として警備会社を作るとか、ありそうで無さそうでありそう。
    折しも北の湖親方が亡くなったあとなので感慨深かった。
    しかしまあ、相撲と関係ない松村君が一番活躍してたのがまたふざけてて面白い。
    真面目でふざけててそんなに頭を使わないで読めるのでおすすめ。

  • 「一杯のかけそば」の様ないい話でしょ的な感じ。

  • 引退後の力士たちの就職先に心を痛めた相撲協会の名物理事長・南ノ峰親方が提案したのは警備会社の設立だった。社員は全員、元力士。史上最強の警備会社が誕生した。名付けて「ドスコイ警備保障株式会社」。立ち会いのスピードはオリンピックの短距離選手級、体重百キロを軽く超える巨大、しかも全身が筋肉。この警備会社の社員には、少々の凶悪犯では絶対に敵いません。元スモウレスラーのガードマンなら外タレのウケも抜群です。タイトルもズバリわかりやすく、後援会会長の会社社員近藤の同級生芸能プロ女社長木原のキャラクターが肝。

  • エピソード詰め込みすぎでまとまってなかった。いっそ短編の組み合わせみたいにすれば良かったのにと思った。キャラクターは面白い。

  • 正直に言うと、室積さんはそんなに文章がうまくないし、構成も疑問に思う。
    でもこの人の真骨頂はそんなところじゃない。ネタだネタ! ネタだけで読ませてしまう作家さんだよ!
    今回も、その素晴らしくインパクトが強いネタがさく裂! だって、元相撲取りだけを集めた警備会社なんだもん。右を向いても左を向いても力士力士力士…! その中に交じるただのデブ(!)。
    そんな感じで、全く力まずに楽しめる。

    あらすじ:
    相撲取りの受け皿として設立された、「ドスコイ警備保障株式会社」。相撲取りはただのデブじゃない。押しても引いてもびくともしない壁のような巨漢と触れれば驚くべき筋肉! 怪しい奴を投げ飛ばし、突っ込んできた奴は投げ飛ばされる。「生きてる?」。いやいや、それはぴくぴくしている妖しい奴ではなくて、同僚に聞いてください。そんな彼らのサクセスストーリー。

    バスケの場面は甚だ疑問。室住さんは少なくともこの話では、どういった展開にするかよっぽど大雑把にしか考えてなかったんだろうなあ…。というか、何が書きたかったんだろうと思ってしまうが、そんなの風の前の塵に同じ。巨漢の前の一般人に同じ(…)。
    面白ければなんだっていいっていうのがこの人のスタンスだとこちらは理解してる。
    やりたい放題甚だしく、でもそれが元相撲取りだっていうから想像するだけでこうくすぐられる。
    室積さんらしいお話だった。
    肩の力が抜くことが目的だったし、満足まんぞく!

  • 廃業したお相撲さんを集めて最強の警備会社を作るお話。
    ありえない展開だけど、夢があっていいんじゃない?
    軽い読み物としてはなかなかおもしろいです♪

全31件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1955年山口県光市生まれ。本名の福田勝洋名義で、俳優としてテレビ・映画に多数出演、また劇団「東京地下鉄劇場」を主宰し劇作家としても活躍。2001年『都立水商!』で作家デビュー。同作はコミック化・ドラマ化もされヒット作となる。主な作品に『史上最強の内閣』『史上最強の大臣』『ドスコイ警備保障』『埋蔵金発掘課長』など。

「2022年 『森の石松、社長になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

室積光の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×