- Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
- / ISBN・EAN: 9784051046507
感想・レビュー・書評
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子供の頃アニメで観て
いました。
ところ構わずとつぜん
小さくなってしまうと
いう、
困った体質のスプーン
おばさん。
しかし、テーブルから
転げ落ちようが、烏に
攫われようが、
おやまあ、あらまあと
その独り言におびえは
一欠片もなく、
どんな目茶苦茶な状況
でもなんでもないこと
のようにマイペースを
貫くおばさん。
尊敬するべきアイアン
ハートの持主です♪詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この作品のジャケットの絵は、子供の頃から見覚えがあります。おばさんの履いている縦縞のスカート。なのに、本を手に取ったことも、アニメも見たことがありません。
今回読み始めたきっかけはラジオ番組でした。おばさんは突然小さくなっても、不平不満を言うこともなく、それを受け入れ対処していくという紹介に興味を持ち、読み始めたのでした。もちろん馴染みがある縞のスカートを履いた挿絵のシリーズを選びました。
最初こそ、よくある児童文学と思っていたのですが、P92「からだなんかちっちゃくたって、なんでも、かんたんにかたづけられるわ。であったれんちゅうのあつかいかたを、よくしってさえすりゃいいんだよ。」のおばさんの独り言で、歳月を経て読みつがれ紹介されるだけのことはある作品、ああやっぱりと納得がいったのです。「ずるいのはだまして」「おくびょうなのは、おどしてやること」と少々手荒なおばさんですが、苦境な中を生き抜くにはそんなことも必要かもしれませんね。
また、小動物(ここでは猫と小さなおばさん)には意地悪をするのに、人間サイズのおばさんへはシッポを振るという描写は、私達自身も知らず知らずのうちに弱いものいじめをしていると気付かせてくれました。
作中のカステラという訳(おそらくスポンジケーキ類?)や男女の役割分担の描写に古さを感じますが、そんなことを問題にしないおばさんの生き抜く知恵、強さにほっとする自分に気付きました。
この作品には続編がありますが、一気にではなく、折を見つけて読んでみたいと思います。 -
ドキドキしてしまいますがご注意下さい。
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ある朝、目が覚めたら、いきなり茶さじくらいの大きさに縮んでしまっていたスプーンおばさん。
「なるほど。スプーンみたいに小さくなっちゃったんなら、それでうまくいくようにやらなきゃならないわね。」
おばさんは少しも慌てず、てきぱきと困難を切り抜けていきます。
ご亭主とおばさんや動物たちとのやりとりが、ユーモラスに語られています。
スプーンおばさんは、幼い頃にアニメで見ていました。
あまり詳しいことは覚えていませんが、当時子ども心に、体が小さくなる場面はロマンに溢れ、幼い冒険心をくすぐるものであったことは確かです。
きっと幼いながらに、自分がスプーンくらいの大きさになったらどうするかな?と考えたのではないでしょうか。
アニメのスプーンおばさんは、機転の利く、気のいい、優しいおばさんであったように思いますが、今回本書を読んでみて原作のおばさんは、ネコやイヌやネズミを使って仕事をやらせたり、キツネをだましてみたり、オオカミを脅してみたりと、結構強かなおばさんです。
アニメもそうだったのかな?思い出補正なのかもしれませんね。
1話でおばさんのしたたかさにびっくりしてしまうんですけど、とぼけたご亭主とのやりとりや、幼い女の子にお人形を買ってやるような優しい場面に触れ、段々とおばさんのことが好きになってきます。
とりわけ、女の子やネコやネズミなど、小さくなったおばさんを取り巻く優しい存在との触れ合いに、あったかい気持ちになりました。
さて、今回は、「図書館給食」の献立として、「マカロニスープ」が提供され、本書の紹介となりました。
マカロニスープのお話もそうですが、普段は癇癪をおこしたり、偉そうにしたりしているご亭主が、いざおばさんの危機だと感じると、取り乱して心配する場面は、なんだか夫婦のきずなが感じられてほっこりします。
「マカロニスープ」の他にも、「コケモモのジャム」も作中に出てくる食べものとしてはポイントが高いです。
「図書館給食」、面白いなと思います。
毎年開催できるとよいのですが。 -
かわいい。スプーンおばさんも好きだけど、「ごていしゅ」もかわいい。
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ティースプーンサイズになってしまうおばさんの冒険。
子どものころ、『スプーンおばさん』をアニメで見てて、おばさんが小さくなる、ていう部分しか覚えてなかったんだけど、何か懐かしくて、改めて読んでみた。
何で小さくなるんだっけ、て思ってて、読めば分かるのかと思ったら、その、『何で小さくなるのか』の部分には触れられてないのね。
とりあえずいきなり小さくなる。しょっぱなから。
でも小さくなっても、そのこと自体に全然驚いてないところが…(笑)
おばさんが意外とちゃっかりしてるところがいい。
wikiでアニメの『スプーンおばさん』を調べたら、おばさんはいつも首からスプーンを下げてる設定だったけど、原作読むとそんな設定ないのね。
初版が1966年で、1981年の第62刷を読んだんだけど、やっぱ昔の本の、翻訳の口調が好き。 -
最初から面白くてたまらなかった物語は、時に、声をあげて笑う程。またまた、楽しい本に出会えて嬉しいです。
最後の方の章は、やや失速気味?と思ったのですが、娘は「やっぱり、スプーンおばさんは楽しいなあ」とつぶやいていました。大人と子どもの感じ方には、大きな違いがあるみたい。
最後の章は、かなりハラハラさせる展開で、久しぶりに母娘に緊張が走りました。
「ちょっと怖かったね。」と私が言ったら、「スプーンおばさんだから、絶対に、怖くならないってわかってたから平気!」と娘。児童文学は、こうでなくちゃね! -
このおばさん「スプーンおばさん」のお話が大好きでした。
もし、今机の上におばさんが現れて、
「ほら、あんた何してるの!早く手伝ってくれなきゃお茶の用意が出来ないじゃないの!」
と叫ばれた日には、嬉しくて飛び上がってしまいそうです。
大好きだったこの本の中で忘れられないのが、おばさんが作る「こけもものジャム」。
こども心に「こけもも」ってどんなもの?
でもさ、ジャムにするっていうんだから果物なんだよねぇ・・・でも「こけ」って?
・・・ってずっと不思議に思っていました。
クランベリーのことだと知ったのは最近のことです。 -
子どもの頃大好きだったので、子読み聞かせ用に。やっぱり面白いようです。
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スプーンおばさんの毎日不自由じゃなくてすごいなと思う