イワンとがらくたべやのともだち (world picture book)
- 学研プラス (2003年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (27ページ)
- / ISBN・EAN: 9784052018954
感想・レビュー・書評
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ちっちゃいイワンの友達は
古い長椅子のボヨンとねずみのチュータン。
屋根裏部屋のガラクタの中に住んでいる。
ある日、イワンが帰ってくるとゴミ集めの車が家の前に止まってた。
なんということ!
屋根裏部屋のガラクタが跡形もなくなっている!!
イワンは三輪車に乗ってボヨンとチュータンを探しに行く。
さぁ、彼らを無事に見つけ出すことができるのだろうか…!?
短いお話で、あっという間に読み終わっちゃう。
けど、どうしてかこの絵本が大好き。
だって、お話を聞いているチビッコ(当時はまだ2~3歳)が、
イワンと一緒になってボヨンとチュータンを探しているのが伝わってくるから。
イワンが必死になってボヨン達を呼べば、チビッコも一緒に呼びたそうな顔。
イワンが悲しそうな顔をすると、チビッコも悲しそう。
自分にとって大事なものでも、大人から見たら
ただのガラクタだってこと、よくあるよね。
小さな頃のそんな経験がふと頭をよぎる。
イワンと一緒に、自分も子供の心に戻る絵本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2013.1.16 4-1
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物、空間、そして、小さな動物。
どれもこれも子ども時代を豊かにしてくれる大切なもの。
ある日突然、それらが奪われ、イワンは夢中で三輪車を走らせます・・・。でも、結末は・・・。
文章のリズム感もよく、甘酸っぱい気持ちに。とても切ないよ。
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ボヨン、チュータン、という名前の由来の紹介の仕方とイワンの三輪車に乗っている姿が一途でなんだか好きです。妻は寂しい話と言うが、僕はそうは思わない。子どもの頃の大切な思い出は失われたとしても美しい、ということを作者は言っているんだと思う。