妖奇城の秘密: ネオ少年探偵 (エンタティーン倶楽部)

著者 :
  • 学研プラス
3.38
  • (1)
  • (3)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 38
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784052020841

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 芦辺拓による現代版少年探偵団。少年少女探偵団と名付けられているところからして現代的なのかも。まあ刊行は16年前ではありますが。

    乱歩の少年探偵団を読んだ人にはお馴染みの展開が、次から次へと待っています。
    山の上の古城、閉じ込められた美少女、怪しい仮面を着けた悪魔、人間消失、謎の暗号文、大胆なトリック、我らが名探偵森江春策!
    ああ懐かしいなあ、ああ楽しいなあとページをめくるのです。
    乱歩の少年探偵団へのオマージュの最たるものは、その文体でしょうか。語りかけるように、感情を高ぶるように、さあすごいことが起きますよと読者を引きずり込むのです。

    この楽しさを現代の子どもらにも伝えたい! その想いが詰め込まれているのかもしれません。子どもたちが謎に取り組み謎を解き、子どもだけではどうしようもない部分は大人がサポートする。
    怪人に振り回されるだけでなく、探偵の手足となって動くだけでもない。自分たちで考え推理し行動する少年少女探偵団。そこが一番現代的なのかも。

  •  森江春策さんは出てきますが、ネオ少年探偵団シリーズという児童書です。
     てか、お話を読んでると、この3人が少年少女探偵団を結成するのは、この本での事件よりも前に出くわした事件で、森江さんとか滝警部とかとは、その前の事件のときに会ってるんですよね。
     で、あとがきにもあるんだけど、その最初の事件は、シリーズの第1作でもある『電送怪人』ていう本なんですよ。
     でも、この『妖奇城の秘密』のほうが出版年が早いんだけれど。
     どういうこと?

     ところで、児童書とはいえ、そんなに小さい子向けの童話というわけでもないのに、地の文がですます調だったのが気になる。
     何か話の雰囲気になってない気がするんだよね。。。

  • 【図書館本】作者に興味があったのと、児童書なら読みやすかろうという思いがあって手に取った……が、甘かった。ですます調がここまで読みにくいとは……。読むのに集中できなかった。
    トリック謎解き真相は、児童書だと思えばこんなものかな。読み物としては物足りない。良くも悪くも児童書だった。
    前の事件がわからないままほのめかされて疑問符大量。読む順番間違えた?

  • 絵に釣られた。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

一九五八年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。
一九八六年、「異類五種」が第2回幻想文学新人賞に佳作入選。
一九九〇年、『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞受賞。
代表的探偵「森江春策」シリーズを中心に、その作風はSF、歴史、法廷もの、冒険、幻想、パスティーシュなど非常に多岐にわたる。主な作品に『十三番目の陪審員』、『グラン・ギニョール城』、『紅楼夢の殺人』、『綺想宮殺人事件』など多数。近著に『大鞠家殺人事件』(第75回日本推理作家協会賞・長編および連作短編集部門、ならびに第22回本格ミステリ大賞・小説部門受賞)。

「2022年 『森江春策の災難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

芦辺拓の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×