あずささんの感想
2013年10月16日
日本で最初の女性盲導犬ユーザーのお話。 彼女が7頭の盲導犬と生活を続けてきた様子が綴られています。 盲導犬の話もさることながら、戸井美智子さんの生き方に注目して読みました。 見えていても海外に行くのが大変だった昭和27年。 単身アメリカの大学・大学院で学び、日本に戻ってきたこと。 それ以前に戦前は、障碍者の教育なんて無かったも同然の時代に、もっと勉強がしたいという思いから、実家の神戸を離れ、横浜の盲学校で寮生活をしながら勉強したことなどが書かれていました。 改めて視覚障碍者の歴史を勉強したいなと思った一冊でした。
京都府生まれ。ノンフィクションから童話まで小学校初級から中級向けの作品を中心に幅広く執筆している。『盲導犬不合格物語』(学研教育出版)で、第52回産経児童出版文化賞を受賞。(同書は、加筆・修正のうえ講談社青い鳥文庫に収録)。ほかのおもな作品に『目の見えない子ねこ、どろっぷ』『犬たちよ、今、助けに行くからね』(講談社)、『盲導犬引退物語』『犬の車いす物語』(いずれも講談社青い鳥文庫)、『命の重さはみな同じ』『助かった命と、助からなかった命』(いずれも学研教育出版)などがある。日本児童文芸家協会会員。日本ペンクラブ会員。 「2022年 『サバンナで野生動物を守る』 で使われていた紹介文から引用しています。」