真夜中のカカシデイズ (ティーンズ文学館)

著者 :
  • 学研プラス
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  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784052033490

作品紹介・あらすじ

学校に通わなくなって、家に引きこもる聡太。今日も、いつもどおりの夜中のコンビニ通い。すると、畑の中から、突然、声が聞こえてきた…。小学校中学年から。

感想・レビュー・書評

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  • 152

    2016年では29冊

  • カカシが素敵だった。挿絵も素敵。

  • 読み助2012年4月1日(日)を参照のこと。http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2012/04/gakken-f759.html

  • 数年前に、同人誌に掲載されているこの作品の初稿を読ませていただいたが、よくぞここまでねばって直されたと感心するほどの推敲ぶりで、あらためて宮下さんのプロ魂に感動した。
    親友と一緒に中学受験したぼくだったが、ぼくだけが受かってしまい、親友は公立の中学に進み、別れ別れになってしまう。
    次第に親友は、新しい環境になじんでいき、ぼくと疎遠になっていってしまう。
    それが原因でひきこもりになったぼくは、ある日、マネキンの首をつけたカカシ達と交流するようになり…。
    初稿では、生首がくっついたようなカカシがおしゃべりをしてくる不気味ぶりがまずありきの物語で、どちらかというと、ひきこもりの話はそのあとに考えられたような印象だった。
    しかし、完成作では、ぼくがひきこもりになっていく過程までが念入りに書き込まれており、こちらの比重が高くなっている。
    全十章のうち、第三章から六章までが回想シーンとして、それが書かれているが、ここが大変に熱の入った描写で、読み手のこちらもぐいぐい引き込まれていって、本が離せない。
    たぶん、宮下さんはこの原稿を完成させるに当たって、相当に資料を集めて、読み込まれたのであろう。
    それがよくわかる迫力で、見事な章になっている。
    ただ、その迫力の分、この章の前後の、現在の状況、カカシとのふれあいのシーンになると、ここに比べ、やや印象が薄まるのが気になる。
    回想シーンが印象的すぎるせいだろうか。
    カカシがおしゃべりして意思を持つ世界、というのは、それだけを描いても面白い作品になると思う。
    イギリスにも等身大の人形達が生活をする世界を描いた、面白い児童文学があった(タイトルは忘れたが)。
    もし私が編集者だったら、カカシの話とひきこもりの話を一緒にせず、別々の二本の話にして、宮下さんに書いてもらうようお願いしたと思う。
    宮下さんの筆力だったら、ひきこもりの話をもっと突き詰めて書かれれば、あらたな世界感を提示できたのではないか。
    そうしたら、すごい傑作が登場したのではないかと思う。
    カカシとの出会いでひきこもりが解決されるのは、少しもったいない気がした。
    カカシの話も、宮下さんはあとがきで「また、新しい物語ができそうです。」と書かれていたので、そちらに期待したい。
    こちらも新たなファンタジー作品が登場することを期待するものである。

    (お知り合いの著作でいらっしゃるので、☆評価は遠慮させていただきました)

  • ちょっとつまずいただけでうまく友だちの輪に入れない。今の時代、そんな子が多いんですね。
    友だちの作り方って、正解がないのが辛いところです。

  • 聡太は、転校した田舎の小学校に馴染めなかったが、塾に通うようになってから、
    ナッカンという親友ができた。
    ナッカンがいれば学校で友達がいなくても平気だった。

    同じ付属中学をめざしていた二人だったが、ナッカンは受験に失敗して、
    聡太は一人で付属中学に通うことになった。
    メールでの付き合いを続けていたが、ナッカンが部活に入って
    いそがしくなったため、メールの回数が減ってきた。

    ナッカンが中学の仲間と楽しそうにしているのを見た聡太は、
    ひとりぼっちを痛感し、学校に行けなくなってしまった。

    夜中にコンビニに通う聡太に、ある夜、ふしぎな会話が聞こえてきた。

  • 読まなくても良かった。小学生が読む図書だから。1時間でおしまい。
    永遠って言葉を普通に使っている文章が、印象的だった。

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著者プロフィール

京都市在住。『ジジ きみと歩いた』(Gakken)で、小川未明文学賞大賞、児童文芸新人賞を受賞。主な作品に、「竜神王子!」シリーズ、「好きって言って!」シリーズ(以上講談社)、「キミと、いつか。」シリーズ(集英社)、「たまごの魔法屋トワ」シリーズ(文響社)などがある。

「2023年 『ひみつの魔女フレンズ ふたりをむすぶトクベツな魔法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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