ポスト・オフィス

  • Gakken
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本棚登録 : 69
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054006195

感想・レビュー・書評

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  • 『パルプ』よりずっと現実的。主人公はガラは悪いが仕事を選ばず、むしろ意外なほど献身的だし潜在能力も高い。とはいえ態度が悪いため全く評価されないし、本人も諦めている。酔いどれ・女好き・競馬好きは変わらず。終盤、ツキが回ってきて文句なしの生活も。読者への著者からのほんのサービス。そして最後は…

  • 飲みたいヤりたい楽したい。クズ文学の巨匠ブコウスキーの分身・チナスキーの糞ったれで投げやりな郵便局勤めの日々を描いた本作は彼の処女小説であり、つまりこれはクズの原石。いやぁ、ストレスフルな仕事の合間に読むと最高の自己啓発になりますね。職務の規則や責任は躊躇なくゴミ箱に投げ捨てられても同じ底辺で生きる者達への情は捨てられないこの醜男は、どんな気違いな生き方も決して否定しない。「この本はまったくのフィクションであり、誰にも捧げられない」オーイエー。ブコウスキーは知っている、ただ生きるとは何かを知っている。

  • ブコウスキーの郵便局職員時代の自伝的小説。
    「これはフィクションであるため、誰にも捧げられない」という最初の言葉がオカシい。小説の表紙の常套句を茶化しているところから、何となく期待させるものがある。
    ブコウスキーは過酷な郵便集配人を15年以上も勤めた。普段は酒・女・ギャンブルに溺れながらも、パートから何とか正職員になって仕事を勤め上げ、辞めるまでの経緯を面白おかしく、やや自虐的に書いている。気分が滅入った時にこの小説を読むと、気分転換になって、厭なことが忘れられる。彼のような人生も面白そうだが、日本でやるとまず変人扱いされて無視されるのは間違い無いでしょうね。かなり覚悟が必要でしょう。

  • 好き。

  • ハードな日常を持ち前のバイタリティとユーモアで切り抜けていく、爽快な物語。卑猥なようでそうでもない語り口がユニーク。

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著者プロフィール

1920-1993 ドイツ生まれ。3歳でアメリカ移住。24歳で初の小説発表、郵便局勤務の傍ら創作活動を行う。50歳から作家に専念、50作に及ぶ著作発表。『町でいちばんの美女』『詩人と女たち』等。

「2010年 『勝手に生きろ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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