勝手に生きろ!

  • Gakken
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本棚登録 : 78
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054006201

感想・レビュー・書評

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  • 好きだ

    ブコウスキーの無力感と怠惰な感じだけど人生に失望はしてない感じ、しぶとく生きてる感じが好きだ

  • 作者の投影である主人公の、職業遍歴と女性遍歴。ストーリーはなく、淡々とドライに記されている。いわゆるいい女の描写すら、パサパサとした印象。大学を中退して職を転々、一度は実家に帰るものの父親との確執が再燃。ただのならず者自伝ではないことを、あとがきで訳者が教えてくれる。ブコウスキーにとって書くことは自己再生の歩みでもあったのだ。
    終盤に向かって文章表現が冴え冴えとして、浮浪者との会話にも哲学を感じられたり、詩的な文も現れる。
    ブコウスキーを読めば、自分たちはまだまだ真面目で面白みのない生活者なのだという気分になるし、破天荒に生きる自分を想像してみたくなる。

  • 時々読み疲れた時に、気分転換にブコウスキーの小説を読むことがある。短い文章(かなり下品だが)で会話もサクサクと読めて、気持ちよく小説に没頭できる。
    彼の小説は、自分の実体験を基にしているらしい。飲んだくれの主人公(自分の分身?)の破天荒な生活を、面白おかしく描いている。ストーリーは断片的で、話題は酒と女と競馬と仕事だけ。とにかく仕事にありついても、酒のせいでいつもトラブルを起こしたり、怠けたりしてクビになって、また次の仕事を探す。駄目男を演じているが、根は真面目で食い繋ぐために働くことだけはやめない。仕事が終わると競馬場へ必死に駆けて行き、ギャンブルを楽しむ。いい加減な生き方だけど、決してめげない主人公には精神的な強さを感じる。真似したいとは思わないけど。

  • ハードボイルドで読みやすい



  • 淡々と時間が流れ、なにか大きな出来事が起こるでもないのに、ページを捲るのに飽きないのは何故か。
    気づかぬうちにチナスキーのどこかに自分を投影していたのだろう。

    退廃的でどこか物静かな雰囲気はアメリカンニューシネマのようだ。
    小説の中身を言葉もなく現す表紙もまたいい。
    頭の中で主人公チナスキーをヒース・レジャーの姿に合わせてた。

    チナスキーサーガ(?)は今後も読んでいこう。
    その他ブコウスキー作品も。

  • ブコウスキーという作家名を聞いた時ロシア人作家かと思ったが、アメリカ人か
    主人公のチナスキーが女を変え職を変えながらも酒を飲み続けることは変えずアメリカ中を転々とする話
    行き場がない主人公、女を見たらやることしか考えない、アルコール瓶は手離さない、そもそも仕事を真面目にする気なんか微塵もない、残り少なくなった金はギャンブルにつぎ込む
    若いだろうに最早手遅れの頽廃した雰囲気
    うん、いかにもアメリカ文学って感じだ

    さて職を変え住む場所も変えていくわけだが、チナスキーの人格はちっとも変わらない
    後悔しないから学習も反省もしない
    動いているのは彼のはずだが、アメリカの乾いた大地が彼の周りを動いているようにさえ見える
    けどラストの一文は、なにか意味があるのかもしれない
    満足とは違う、こちらの気持ちも萎ませるなにかにとうとう囚われた気がした

  • 後で書きます。

  • 大分前に読んだなー。
    今では言われなくとも勝手に生きている。

  • ブコウスキーの本、3冊目

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著者プロフィール

1920-1993 ドイツ生まれ。3歳でアメリカ移住。24歳で初の小説発表、郵便局勤務の傍ら創作活動を行う。50歳から作家に専念、50作に及ぶ著作発表。『町でいちばんの美女』『詩人と女たち』等。

「2010年 『勝手に生きろ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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