日本人は桜のことを何も知らない。 (E Life‐long Books)

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制作 : 美しい日本の常識を再発見する会 
  • 学習研究社 (2003年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054019966

日本人は桜のことを何も知らない。 (E Life‐long Books)の感想・レビュー・書評

  • 軽く読みやすい。
    現在日本の桜の8割を占めるソメイヨシノ。個性を主張しない、場所を選ばない、成長が驚くほど速い。
    でも人間によって作られたので手入れが欠かせないことはあまり知られていない。
    サクラの名所を何百年も続けるのは大変な手間と費用がかかる。他にも山桜とか精神論とか幅広い。

  • ソメイヨシノは接ぎ木で増やしているので、「クローン」だ、ということは知っていた。
    その他、接ぎ木や種芋で増え、いわゆるクローン というのが植物の世界では多い、というのも知っていた。

    でも、全国のソメイヨシノが全部、元は同じ木のクローンで、
    だからこそ一斉に咲く 以下、確かに知らなかった。
    寿命はおよそ60年
    そろそろ全国のソメイヨシノが一斉に枯れる
    土の微妙な養分バランスのせいで、同じところに代わりのを植えるわけにもいかない
    土壌改良も難しい
    ⇒一斉に全滅?!

    たまたま図書館の特設コーナーでみつけた本。
    2003年発行なので、13年前の本。
    技術革新とかないものか。

  • 読書録「日本人は桜のことを何も知らない。」2

    編 美しい日本の常識を再発見する会
    出版 Gakken

    p63より引用
    “ しかし、こと植物に関する限り、クロー
    ンはめずらしいことでもなんでもないのだ。
    私たちは、日常のなかで、すっかりなじんで
    いる。”

    目次から抜粋引用
    “ソメイヨシノ的なる国
     はやすぎる生長、はやすぎる死
     日本人とサクラ史
     サクラの植物学
     サクラに愛を込めて”

     日本の春を楽しませてくれる、サクラにつ
    いてのあまり知られていない事実を記した一
    冊。
     ソメイヨシノ寿命60年説についてから花見
    の非日常についてまで、訥々とした感じで書
    かれています。

     上記の引用は、植物のクローンについての
    一節。
    ソメイヨシノはクローン植物で、一本一本に
    個性が無いなどと、サクラ愛好家からは言わ
    れているそうです。何にでも文句を付けて、
    人より優位に立とうとする人は、どんな分野
    にでもいるのでしょうね。
    クローンという言い方をすれば、科学技術を
    駆使して造られた物のような印象を受けてし
    まうかもしれませんが、栄養繁殖でしょう。
    植物だけでなく、アブラムシなども単性生殖
    するようですし。
     結局寿命が60年と言われていたソメイヨシ
    ノは、どの程度寿命を迎えたのでしょうか?
    2003年の出版ですので、この説にも答えが出
    ている頃ではないかと思います。
    少し検索してみたけれど、結局はっきりしま
    せんでした。

    ーーーーー

  • 日本の桜の八割を占める染井吉野。交配によって子孫が増える山桜と異なり、接ぎ木で増えるクローン植物。その寿命が間も無く尽きる可能性がある。一瞬にして群れとなって我々を覆い尽くすその非日常的な光景。クローンであるが故の均一なイメージ。空間も時間も超えて常に同じイメージを固持する。日本人が好む、切なく儚いイメージを持つ花。散り際が潔い染井吉野を軍国の花として死の美学を植え付けた軍部。日本人がある一つの感情にたやすく染まりやすい性向を持っていることによるのかも知れない。島国で村社会の日本の花。

  • その土地のソメイヨシノが一斉に開花する理由がわかった。それは遺伝子レベルで全く同一のクローン桜だから。
    よって、開花時期が正確に予測できる。逆に開花予測ができるのはソメイヨシノだけ。

  • 一度読んで著者の見解を忘れて、事実だけを思い出すとそれなりに面白い。
    途中で誰を対象にしているのか気持ちの悪い論理を滔々と述べてある。
    そもそも文章が改行されまくって気持ち悪い。
    ともあれ、サクラはソメイヨシノだけじゃないよ。
    あれって全部一本の木の接ぎ木だからソメイヨシノ同士の繁殖はないよ。
    一年で花見の季節しか興味ないようだけど、弱いから手入れしないと60年で死んじゃうよ。
    という感じか。
    なぜ桜をこれほど愛すのかという流れだけで書けば良かったものを。
    もっとアポトーシスのようなカタストロフィーのような結論を期待させてがっかりさせるところは著者の技量故か。

  • 【090412】袖すり合うも他生の縁


    :::::::::::::::::::::::::


    ― 寿命60年説

    水元のさくらを眺めた帰り道に
    彼が話した。

    ソメイヨシノは、
    東京染井の植木職人が交配したさくらで
    花弁が退化しているため自然交配ができない。
    日本中のソメイヨシノは
    接木によって一本のさくらから分化したクローン。
    同一の遺伝子をもつ。
    その寿命はおよそ60年。
    そろそろ全国のソメイヨシノが一斉に枯れるというのだ。

    「あぁ、それ、聞いたことある。
     確かにサクランボならないもんね。」

    ― セックス・レス

    彼は最近の時代風潮とあわせて語り始めた。

    ちょっと飛躍があるなぁ
    と、思いながらも
    私たちのことも考えた。
    私たちはなんだろう。

    「自然の摂理なのかな。
     人間も淘汰される運命かも。」

    ― 他生の縁

    前世からの因縁。
    ささやかな出会いも大切にせよ。
    相変わらず説教くさい。

    じゃぁ、私たちは?
    前世からの因縁?
    何なんだろ?
    互いに直接触れ合うこともなく
    心がつながっているのかも
    なんだかはっきりしない。
    よく分からなくなるよ。

    ― 地蔵

    駅に向かう途中に
    寄りたい寺がある
    と彼が言い出した。

    「縛られ地蔵?」

    一本百円で
    願掛け縄なるものを買う。
    彼は何を願うのだろう。

    荒縄で縛られて
    姿も見えない地蔵尊。
    境内のさくら
    花弁が舞った。

    この荒縄のなかに埋もれているのは私だ。
    そう感じた。


  • 桜が好きな日本人にオススメ。

  • クローン桜ソメイヨシノ。どうして私がソメイヨシノ以外の桜に惹かれるのかが理解できた。でもこの本を読んでソメイヨシノを当たり前のものとして見ずに、もっと大切なものとして見ようと思った。

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