歳三の首

著者 :
  • 学研プラス
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054037076

感想・レビュー・書評

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  • これじゃないんだよなぁ~物語が終焉に近づくにつれて失意が希望へと変わりつつあった。いい作品なのだが、歴史マニアにとっては最も簡単な推理で物語の本筋にたどり着いてしまう。物語のようで物語りになっていない。こればかりは本好きのそんな部分なんだと思う。

    「歳三の首」

    大体タイトルからしてもまずいような気がする。そして物語の終焉まで存在さえも感じさせずにひっそりとしている土方…そんな性質が存在するのかと思わせつつも、物語の主人公と言える新選組二番隊組長の永倉新八が活躍を見せる。戊辰戦争でその遺骸を見つけられなかった土方歳三の謎が…というよりも一言も話すことなく記憶喪失の土方って……落ちは最悪だよぉ~と思いつつも生きていたのかもなぁ~と

  • 図書館で借りたのですが、あっという間に読めてしまいました。土方さんの首をさらしものにしないために奔走する新八。もっと破天荒な新八を期待していたので、思慮深く行動する新八にちょっと違和感。もうちょっと救いがある終わり方だったらよかったのかなぁ

  • 新撰組二番隊組長・永倉新八。戊辰戦争後、彼が故郷の松前藩に帰参したことは知られた話だが、彼がそこでこんなことをしていたらおもしろいという著者の発想と、箱館戦争で戦死した新撰組副長・土方歳三の死体が見つかっていないという事実をからめて生まれたフィクション歴史小説。
    歴史小説だが、謎解きの要素やどんでん返しの要素もあり新撰組を知る人だけでなく楽しめる作品だと思う。

  • 土方歳三さんが、五稜郭で撃たれてからどこに、遺体があるのか。
    永倉新八がそれを追っていく・・・。
    物語だから、なんだか土方さん弱々しいような。

    最後のオチが、衝撃的でした。

    人それぞれの好みに分かれます。

  • 土方歳三さん好きとしては、ちょっと気になるタイトルだったので手に取ってみた。するすると読めてそこそこ面白い。松前の地で過去に追われ、歳三の首を巡って戦わざる負えない立場になった新八さんが新選組の頃の歳三の厳しさに思いを馳せ、理解するにいたったという所は良かった。

  • 土方さんがどこに眠っているのかわからないまま長い年月が過ぎたが、この小説ではその土方さんの埋葬地を暴こうとする古高俊太郎の従兄弟と松前藩に帰参した永倉新八との対決。
    土方を想うお千と日野から戻ってきた市村鉄之助などが絡む。

  • 時代劇小説としては非常によみやすかった。読点が多いなと思った。あと最後の結末がう~ん、かな。永倉が主役で歳三の首を市村と探す話であと架空の人物である古高の親戚が出る感じ。他の新選組隊士はほとんど出てなかった。

  • 面白かったです…けど、オチがいや〜!

  • 土方を好きな人(特に女性)が一度は思うであろうことを文章にしてしまった感じ。
    それが受け入れられる人と、そうでない人にわかれると思います。
    私は受け入れられました。
    受け入れられたし、こんなのも有りだろう、と。

  • 土方歳三好きな人間なら誰もが一度は考えたであろう展開かな。うん、ミステリーなら鉄板だしね。

    ちょっと真剣に考えてみた。今現在土方さんが埋葬されている場所って特定されてないにせよ候補地は何カ所かはある。そこを調べるとして、骨が完全に土に還ってるかが問題だよね。骨が分解される速度はかなり環境で変化するらしいから、掘り返してみれば小っちゃい骨片ぐらいが出てくる可能性はゼロではない…かもしれない。で、遺髪は市村鉄之助が持ってきたのが日野のお墓に入っている(髪は骨より長く残るものらしい)。それでDNA鑑定出来…うーん無理だろうけどさ…。
    骨が完全に土に還ってたとして、軍服の金属とかは残るよなー。作中通り、幹部で戦死したのは土方さんだけだからそれで特定できないものだろうか。それとも埋める前にそんな金目のものは盗られてるのかな。

    というかその候補地全部で見つからなかったら完全に闇に葬られてしまうしね。謎は謎のまま。

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著者プロフィール

1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」「水戸黄門」などの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー。以降、多くの時代小説を手がける。「新・秋山久蔵御用控」「新・知らぬが半兵衛手控帖」「日暮左近事件帖」「江戸の御庭番」などのシリーズがある。

「2022年 『野暮天 大江戸閻魔帳(七)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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